『ハゲタカの公園』
公園というのは仕切られた場を指すが、この不気味な場は果てしない拡がりを暗示している。
黒い山肌は生物の生息を拒否し、黄緑色の空は非現実的である。黒い山と赤い地面の間には奇妙なパイプが立っている、接地面の不明な林立であるが、人工物の体である。
手前に置かれた木箱の中には、葉の生い茂った樹がはめ込まれているが根もなく、成長も妨げられているという状況である、…これは、《死》生命の断絶である。
この見たことのない光景は異世界(冥府)ではないか。箱の中の樹は(新しい死)であり、時間(等間隔の点描)を停止されたものである。
ハゲタカの公園は無限に拡がりを持ち、生命の要素を奪いとる《場》である。換言すると、死の入口なのではないか。背後のパイプは死者の門かもしれない。
(写真は新国立美術館『マグリット』展/図録より)
そらがせはしくひるがへる
なんといふとげとげしたさびしさだ
(どうなさいました 牧師さん)
あんまりせいが高すぎるよ
(ご病気ですか
たいへんお顔いろがわるいやうです)
(いやありがたう
べうだんどうもありません
あなたはどなたdすか)
(わたくしは保安掛りです)
いやに四かkな背嚢だ
そのなかに苦味丁幾や硼酸や
いろいろはひつてゐるんだな
☆僕(わたくし)の詞(言葉)で描く記である。
信仰を補う案(考え)を解く詞(言葉)を配している。
納める句(言葉)で魅きつけ、調(ととのえる)
鬼(死者)は法(神仏の教え)の太陽である。
ただ、ひとりの男がためらいながら、むろんクラムは城でも村でもなくてはならない人です、と答えた。
☆ただ、先祖の男はためらいながら、どうしても村(死の入口付近)や城(本当の死)にはクラム(氏族)が不可欠なのです、と言った。