箱と言ったが、内部は立体(箱状)に見えるが全体は平面である。疑似空間、本当は無いが、有るように見せている、つまり、いかにも現実(リアル)だけれども、実態はいかなるものかという疑問を打ち消せない。
果実は期限切れ(死)であり、手は肉感的(生存)、石(岩/鉱物)は不変(限りなく永遠)である。要するに矛盾であり、不条理を暗示している。
刻み込まれた平面(紙状)のものは、二度折り返したのちにハサミ(刻み)を入れている、つまり四方に等しく拡散していく図法であり、内部は隠されている。
見ることを拒否している、実体の有無は決して覗いてはならない謎である。しかし、ここで重要なことは、その隠蔽は明らかに人為的な手法に因るものだということである。
自然、宇宙的真理ではないということである。
その光景を一括りにし、ほんの一夜の博物館として公開している。
わたしたちが永遠と信じている信奉も、宇宙の時間の中では《一夜の博物館》として収められるほどのものに過ぎない。
(写真は新国立美術館『マグリット』展/図録より)
(いゝえ あそこにおいでです おいでです
ひいさま いらつしやいます
エイト ガムマア イー シイツクス アルフア
ことにもアラベスクの飾り文字
ふん 水はおぼろで
ひかりは惑ひ
虫は エイト ガムマア イー スイツクス アルフア
ことにもアラベスクの飾り文字かい
ハツハツハ
(はい まつたくそれにちがひません
エイト ガムマア イー スイツクス アルフア
ことにもアラベスクの飾り文字)
☆蝕(ふれて感じたこと)を問う辞(言葉)を推しはかり、注(書き記している)。
蝕(ふれて感じること)を問う事。
蝕(触れて感じたこと)を問う事である。
こいつは、待つしか手がありませんな。目をさましたら、ベルを鳴らされるでしょう。もちろん、むらにいるあいだじゅう眠っておられて、目をさますなり城へお帰りにならなくてはならないようんことが、これまでにもありましたよ。
☆わたしたちは留まる必要がありました。目を覚ました時に鳴るでしょう。もちろん、すでに存在していれば、村(死の入口付近)にいるあいだじゅう、眠り続け、目を覚ませば再び城(本当の死)へと帰っていくのです。