地味に水彩画サークルに参加し、一年一度の展示会に参加している。
共同展なので、他のサークルの方と一年一度、その期間(三日)だけ、お会いする。もう十年以上続いているので、旧知の間柄という感じで親しくさせて頂いており、中でもAさんには非常にお世話になっているうえ、そのたびごとに何かくださって恐縮している。
今回はスマホ入れを作ってくださった。
何をしても素人離れの腕とセンスの持ち主。(仲よくして頂いてありがとう)心の中で、いつも呟いています。
十字に仕切られたそれぞれには光が差し込み奥行きがあり、まるで謎かけのように《物》が置いてある。
故にそれら一つ一つに関心を抱き、考え込み、何かを見出そうとする。意味はあるか?の問いに答えようと腐心し、各それぞれ…そして複合的な答を言及する。
やがてそれぞれはイメージに過ぎないと、つまりは問いは否定へと霧消してしまう。
四角の枠は単に平面であることを認めると、十字に仕切られた内部の空間は偽空間だということに気づく。
そしてその四角の枠(全体)でさえ設置を示す何もなく、いわば宙に浮いてる。在るべき場所(現場証明)は不明である。
一夜(瞬間)の幻影に過ぎないが、確かに存在したらしい億年の過去の一端の遺物(時代を証明する物)を大宇宙の博物館に於いて公開しているということである。
わたし達が永遠と信じているものも、宇宙時間の中では一夜の夢なのだと暗にマグリットは呟き、そして確信している。
(写真は新国立美術館『マグリット』展/図録より)
パート 一
わたしはずいぶんすばやく汽車からおりた
そのために雲がぎらつとひかつたくらゐだ
けれどももつとはやいひとはある
化学の並川さんによく肖たひとだ
☆鬼(死者)の赦(罪や過ちを許すこと)を運(めぐらせている)
科(とが)を愕(驚き)、詮(明らかにする)章(文章)である。
なにしろ、目がさめてからじゃ仕事をする時間がいくらもないので、眠ってしまったことに自分でもひどく腹をたてて、なにもかも大いそぎで片づけてしまおうとなさるから、こちらはほとんどものも言わせてもらえないでな」
☆目を覚ました後では、仕事(現場不在証明)をする時間が少ししかないので、そのために不機嫌になるんです。死を急ぐので、ほとんど言うこともできないのです。