黄金の幻燈 草の青
気圏日本のひるまの底の
泥にならべるくさの列
(ゆれるゆれるやなぎはゆれる)
雲はくるくる日は銀の盤
☆記に兼ねた化(形、性質を変えて別のものにし)翻(形を変えて作る)体(ありさま)に泥(こだわる)。
裂(バラバラに離し)云(物を言う)。
化(形、性質を変えて別のものになる)を吟(声に出して歌い)番(かわるがわる行う)。
『本来の意味』
黒枠、黒く太く引かれた✖…。
四分割の中の白のパーツに(Corps de femme)という文字が記されている。
意味=文字の印象がある。しかし、ここでは全体から受けるものを第一義に考えるべきで、その印象はひどく暗いダメージがある。
✖は四分割の画面を構成しているが、当然すべてを打ち消す否定、大いなる否定として答えている。
煉瓦/暗澹/青空/文字・・・Corps de femme とは何だろう、corpseは英語では(人間の)死体である。女のように見える死体だろうか。
青い水~煉瓦(河岸)~暗澹(深い水の底)~女の死体・・・。
本来の意味とは、画から受ける漠然とした印象ではなく、きわめて個人的な《母への追悼》ではないか、そう思う。
慟哭である。
(写真は新国立美術館『マグリット』展/図録より)
そのまばゆい明暗のなかで
ひばりはしきりに啼いてゐる
(雲の讃歌と日の軋り)
☆冥(死後の世界)の杏(考え)の体(ありさま)を運(めぐらせている)。
太陽の化(教え導くこと)の実(中身/内容)を圧(押している)。
フリーダも、そう言われてほっとしたらしく、うなずくなり、食べ物をとりに走っていった。しかし、Kが調理場に通じているとおもった廊下ではなく、わきにある、二、三段低い廊下を走っていった。
☆頼みが明らかに軽くなり、取りに走っていった。察するところ調理場は遠くなく、二、三段下りたところだった。