続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

「青い槍の葉」②

2018-07-10 07:25:36 | 宮沢賢治

  黄金の幻燈 草の青
  気圏日本のひるまの底の
  泥にならべるくさの列
    (ゆれるゆれるやなぎはゆれる)
  雲はくるくる日は銀の盤


☆記に兼ねた化(形、性質を変えて別のものにし)翻(形を変えて作る)体(ありさま)に泥(こだわる)。
 裂(バラバラに離し)云(物を言う)。
 化(形、性質を変えて別のものになる)を吟(声に出して歌い)番(かわるがわる行う)。


🈞マグリット『本来の意味』

2018-07-10 06:58:58 | 美術ノート

   『本来の意味』

 黒枠、黒く太く引かれた✖…。
 四分割の中の白のパーツに(Corps de femme)という文字が記されている。
 意味=文字の印象がある。しかし、ここでは全体から受けるものを第一義に考えるべきで、その印象はひどく暗いダメージがある。

 ✖は四分割の画面を構成しているが、当然すべてを打ち消す否定、大いなる否定として答えている。
 煉瓦/暗澹/青空/文字・・・Corps de femme とは何だろう、corpseは英語では(人間の)死体である。女のように見える死体だろうか。

 青い水~煉瓦(河岸)~暗澹(深い水の底)~女の死体・・・。

 本来の意味とは、画から受ける漠然とした印象ではなく、きわめて個人的な《母への追悼》ではないか、そう思う。
 慟哭である。


(写真は新国立美術館『マグリット』展/図録より)


『小岩井農場』55

2018-07-10 06:53:25 | 宮沢賢治

  そのまばゆい明暗のなかで
  ひばりはしきりに啼いてゐる
     (雲の讃歌と日の軋り)


☆冥(死後の世界)の杏(考え)の体(ありさま)を運(めぐらせている)。
 太陽の化(教え導くこと)の実(中身/内容)を圧(押している)。


『城』2982。

2018-07-10 06:19:09 | カフカ覚書

フリーダも、そう言われてほっとしたらしく、うなずくなり、食べ物をとりに走っていった。しかし、Kが調理場に通じているとおもった廊下ではなく、わきにある、二、三段低い廊下を走っていった。


☆頼みが明らかに軽くなり、取りに走っていった。察するところ調理場は遠くなく、二、三段下りたところだった。