続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

「青い槍の葉」⑥

2018-07-19 07:10:25 | 宮沢賢治

  そらは黄水晶ひでりあめ
  風に霧ふくぶりきのやなぎ
  くもにしらしらそのやなぎ
    (ゆれるゆれるやまぎはゆれる)
  りんと立て立て青い槍の葉
  そらはエレキのしろい網
  かげとひかりの六月の底
  気圏日本の青野原


☆講(話)を推しはかる章(文章)である
 普く謀(はかりごと)を留める律は、照(あまねく光が当たる=平等)である。
 総ての要は亡(死)を録(書き記したもの)を合わせた体(ありさま)の記を兼ねている。
 化(形、性質を変えて別のものになる)で、翻(形を変えてつくると)照(あまねく光が当たる=平等)が現れる。


🈞マグリット『恋人たちの散歩道』③

2018-07-19 06:47:21 | 美術ノート

 暗い画面は、抑圧された暗い世相であり、集合住宅の並べて閉じられた窓は他言無用に鎮圧を感じる。
 足元不如意…足を着けるべき安心の着地点がない不安。
 光の欠如。

 大いなる暗黒は、恋人たち(若者)の行く手を阻む。
 右か左か、直進は封鎖の態であり、心安らぐ散歩道はない。道すら消失を疑う態である。
 暗黒の重圧に見出すべき未来の展望はなく、フレームの中の架空の展望を描くばかり・・・。
 しかしこのフレームの中の雲の在り様は、二つともよく似ている。永久なる平和の概念であると思いたいが、同じような思想を洗脳される予兆の翳りをも感じる。

 決定的な答えは保留されている。
 暗い世相、ファシズムの台頭・・・未来を担う若者へのエールなのか、単なる静観なのかは分からない。


(写真は新国立美術館『マグリット』展/図録より)


『小岩井農場』61

2018-07-19 06:32:06 | 宮沢賢治

  それらかゞやく氷片の懸吊をふみ
  青らむ天のうつろのなかへ
  かたなのやうにつきすすみ
  すべて水いろの哀愁を焚き


☆表れる変(有tリ代り)を兼ねている
 調えて章(文章)を転(ひっくり返し)推しはかる
 相(互いに)修(おさまり)、分かれる。


『城』2988。

2018-07-19 06:12:48 | カフカ覚書

結局、みんなあなたの罪ですのよ。あなたが助手たちを追いださず、あの娘どものところへ走っていかなかったならば、いまごろは学校でむつまじくしておれるところですわ。


☆動機はすべてあなたの罪です。あなたが助手たち(脳)を追いださず、あの社会を追いかけなければ、今頃は罪過の中で呑気にしているところでした。