そらは黄水晶ひでりあめ
風に霧ふくぶりきのやなぎ
くもにしらしらそのやなぎ
(ゆれるゆれるやまぎはゆれる)
りんと立て立て青い槍の葉
そらはエレキのしろい網
かげとひかりの六月の底
気圏日本の青野原
☆講(話)を推しはかる章(文章)である
普く謀(はかりごと)を留める律は、照(あまねく光が当たる=平等)である。
総ての要は亡(死)を録(書き記したもの)を合わせた体(ありさま)の記を兼ねている。
化(形、性質を変えて別のものになる)で、翻(形を変えてつくると)照(あまねく光が当たる=平等)が現れる。
暗い画面は、抑圧された暗い世相であり、集合住宅の並べて閉じられた窓は他言無用に鎮圧を感じる。
足元不如意…足を着けるべき安心の着地点がない不安。
光の欠如。
大いなる暗黒は、恋人たち(若者)の行く手を阻む。
右か左か、直進は封鎖の態であり、心安らぐ散歩道はない。道すら消失を疑う態である。
暗黒の重圧に見出すべき未来の展望はなく、フレームの中の架空の展望を描くばかり・・・。
しかしこのフレームの中の雲の在り様は、二つともよく似ている。永久なる平和の概念であると思いたいが、同じような思想を洗脳される予兆の翳りをも感じる。
決定的な答えは保留されている。
暗い世相、ファシズムの台頭・・・未来を担う若者へのエールなのか、単なる静観なのかは分からない。
(写真は新国立美術館『マグリット』展/図録より)
それらかゞやく氷片の懸吊をふみ
青らむ天のうつろのなかへ
かたなのやうにつきすすみ
すべて水いろの哀愁を焚き
☆表れる変(有tリ代り)を兼ねている
調えて章(文章)を転(ひっくり返し)推しはかる
相(互いに)修(おさまり)、分かれる。
結局、みんなあなたの罪ですのよ。あなたが助手たちを追いださず、あの娘どものところへ走っていかなかったならば、いまごろは学校でむつまじくしておれるところですわ。
☆動機はすべてあなたの罪です。あなたが助手たち(脳)を追いださず、あの社会を追いかけなければ、今頃は罪過の中で呑気にしているところでした。