エレキづくりのかはやなぎ
風が通ればさえ冴え鳴らし
馬もはねれば黒びかり
(ゆれるゆれるやなぎはゆれる)
☆普く二つを作っている。
冥(死後の世界)の場を告げている。
『ことばの用法』から『本来の意味』へ移行したものと思われる。
Corps de femme この言葉がキーワードであって言うに言えない究極の秘め事、心の奥底に留まり続けている慟哭の根源なのではないか…。
『新聞を読む男』が父親への追悼なら『本来の意味』は母親への追悼と考えられる。
画面いっぱいに引かれた✖印は「絶対にあってはいけないこと」という叫びである。
「お母さん、何故?」
封印された過去の惨事に具体的な景はなく、空(あるいは水)の青と川底の深淵たる深い緑、レンガは河岸かもしれない。そして白い領域は潔白(あるいは虚無)を証明するようであり、そこに書かれた文字は〈女のような死体〉という意味ではないか。
哀悼の意を込めた Corps de femme 考えても考えても許せない、絶対に許せない…断ち切ることのできない母への想いは、否定的な胸の高揚で閉じられる。
こう描くより他なかった、マグリット個人の内なる母への問いであり答えである。
(写真は新国立美術館『マグリット』展/図録より)
それから眼をまたあげるなら
灰いろなもの走るもの蛇に似たもの 雉子だ
亜鉛鍍金の雉子なのだ
☆含む皆(すべて)を捜(求める)のは、邪(正しくない)。
字を質(問いただし)詞(言葉)の亜(二番目)を演(押し広めると)、途(みちすじ)がある。
混(一緒にした)質(内容)の詞(言葉)である。
まもなく冷肉の切身を盛った皿とぶどう酒をひと瓶mってきた。が、どうやら食事の残りものにすぎないようだった。
☆まもなく、ほらを盛った皿と間抜けな妄想を持ってきた。作り話にすぎないようだった。