『各階に水とガス』
ロベール・ルベル著「デュシャン伝」豪華版の表紙に取り付けられたエナメル板(15×20㎝)
各階に水とガス、『与えられたとせよ:(1)落ちる水(2)照明用ガス』である。
つまり太陽系の水惑星である地球には、初めから水とガスがあり、それゆえの生命である。
等しく与えられた太陽の恩恵、光でありエネルギーとしてのガス、そして億年を巡回する水。
宮沢賢治の作品に伏せた文字としてのショウ(照)があり、それは《あまねく光が当たる=平等》を暗示しているとは私的解釈であるが、デュシャンも同じ考えだと思う。
『各階に水とガス』並べて等しく与えられている必須の条件、水とガスによって生き、水とガスによって平等は証明されている。
『各階に水とガス』は《すべての人は平等である》というデュシャンのメッセージである。
写真は『DUCHAMP』ジャニス・ミンク www.taschen.comより
つぶつぶ泡が流れて行きます。蟹の子供らもぽつぽつぽつとつゞけて五六粒泡を吐きました。それはゆれながら水銀のやうに光つて上の方へのぼつて行きました。
☆法(神仏の教え)が縷(細く連なる)講(話)を解(さとる)。
詞(言葉)の教(神仏の教え)は、語(言葉)で録(文字に書き記す)。
流(広まるように)法(神仏の教え)を図っている。
推しはかる吟(読み)の考えは赦(罪や過ちを許す)章であり、法の講(話)である。
もちろん、なにも見つかりませんわ。女中部屋なんかにどうして書類がまぎれこむことがあるでしょうか。女中が書類なんかもっていたって、猫に小判じゃありませんか。しかし、その結果は、当てがはずれた委員会の悪態と脅迫とをまたぞろご亭主から聞かされるだけがおちですわ。
☆もちろん、何も見出せません。来世で記録がどこかへ行くでしょうか。作り事の記録を作るですって?でも、それにもかかわらず、委員会の悪口や脅迫を主人が伝えるのです。