ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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毎日、脈をとるということ-学校で教えてくれない経済学

2005-08-21 10:31:07 | 経済学
経済とからだの健康について共通点が
多いように思える。

 たとえば脈をとるという言葉に端的に現れている。

 脈を取るは、脈を診るとも使うようだが、
脈を取ることによって、からだの健康状態を
手っ取り早く知ることが出来るようだ。

 広辞苑で脈(みゃく)という言葉を引くと、
①生物の体液が運行するすじ。特に血管。
②脈拍の略。
③筋になって続くもの。
④筋道などと出てくる。

 医者が「脈をとる」というと、脈拍をみて診察する
ことであるが、脈拍にからだのなかのさまざまな症状が
出てきているからであろう。

 「脈がある」、といえば、①脈拍が絶えないで、まだ生命が
ある。転じて見込みがあることを意味する。

 「脈があがる」というと、①脈拍が絶える、つまり死ぬ
ことである。転じて前途の希望がなくなることとなる。

 経済の世界でも、この事業は脈があるとかないとか
使う。脈がないとわかればさっさと見切りをつけるのが
経済で成功する基本だと成功者は常々口にしている。

 葉脈(ようみゃく)という言葉がある。
 
 木や草花の葉に分布する細いすじのことである。
水分や養分の通路である。

 水分や養分をからだのすみずみまで送ることが
出来なくなると木も草も枯れてしまう。

 人間のからだでは血管を通して酸素や栄養が
送られなくなると命がなくなる。

 その血管には静脈と動脈があるが、からだの
表面に現れているのが静脈で、古い血液の
とおり道である。

 新しい血液を送り出しているのが動脈である。
経済の大動脈などというときによく使われる。

 動脈瘤破裂でなくなるひとが増えているようだが、
食べ物の影響で、動脈硬化症など血管の循環が
悪いひとが日本でも最近急増しているからであろう。

 話は飛ぶ。日本画家の森田りえ子さんは、
花の絵は葉をいかに描くかで出来が決まると
よくいわれる。

 葉脈の描き方ひとつで葉が死んでしまうことが多いから
葉脈は疎かに描けない。

 人脈ということばもある。人と人のつながりを意味する。
特に経済の世界では、人が決め手になるケースが
多いから、人脈は疎かに出来ない。

 中国で商売を成功させるには、人脈が全てであると
断定する人がいるほど、中国では人脈が大事にされるようだ。

 水脈ということばもある。地層のなかで地下水の
流れている部分をさすが、水脈を探し当てるなどと
いうときに使われる。

 水資源に恵まれている日本という国では水脈と
いってもぴんとこないひとも多いが、一滴の水の怖さ
ありがたさを10年前の阪神・淡路大震災で実感した。 

 鉱脈も水脈と同じで、石油、石炭、鉄鉱石など
地中に帯状に埋蔵されている鉱物資源のことを
さす。

 資源確保に血眼(ちまなこ)になっているさしずめ
中国という国は、鉱脈という言葉を聞いただけで
ぴくっと神経が動くのではなかろうか。

 最近、患者の脈を取る医者がほとんどいなくなって
きたようで寒々しい思いがする。

 データも大事であるが、データが全てであるかの
ような昨今の世の中の風潮に怖さを感じる。

 ことが起こってから騒ぐのが日本の治療である。

 毎日、脈をとるということの意味を
今いちど思い起こして欲しいと思う。(了)
 

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