12月1日、ECB(欧州中央銀行)は、政策金利を0.25%上げ、年2.25%とすると発表した。ECBは2003年6月以降過去最低の2%を維持してきた。
ECBはインフレターゲットを2%に設定している。ECBの独自の調査ではEUのインフレ率が9月調査時点の1.3~2.3%が、最近、1.4~2.4%へ上昇したことが今回利上げに踏み切ったひとつの背景であろうとWSJ紙は指摘している。
12月1日、NYダウは、相次ぐ強い景気データ発表を受けて、インフレ懸念から昨日82ドル下げたが、インフレ指標とされるISM指数が10月の59.1から11月の58.1へ小幅ながら低下したことを材料に前日比106.70ドル値上がりした。
米国の相次ぐ利上げを嫌気して欧州株投資へ流れていた大量のアメリカからの資金が米株低迷・欧州株上昇を演出していた。それが今回のECB利上げを引き金に、米株買い・欧州株売りがはじまるかもしれないとの思惑がNYダウの年末ラリーをリードするかもしれないとの一部アナリストの見方をWSJ紙は紹介している。
NY金相場は、オンス7.6ドル上げ506.3ドルで取引された。金相場上昇はインフレ懸念が最大の理由である。金相場のこのところの動きを見る限りインフレが沈静化すると投資家は本気で考えていないように見える。プラチナ、銀、銅、アルミも値上がりした。
金相場上昇は、米国、インド、中国の実需買いに加えて、南ア、ロシア、アルゼンチンの中央銀行が外貨の中の金のウエート引き上げを始めていると伝えられることも影響している。日本人が円安見越しで金買いを急激に増やしているとWSJ紙は指摘している。
NY原油先物(WTI)相場は、寒波襲来を材料にバレル1.15ドル上げ58.47ドルで取引された。ガソリン、天然ガスもそれぞれ上げたがNYダウは無視したようだ。
NY為替市場では、ECBの0.25%利上げにもかかわらずユーロは対ドルで売られた。ECBの追加利上げはなしとの読みがドル買い・ユーロ売りを促したようだ。ドルは対円でも買われ、一時、1ドル=120.70円までドルは値上がりした。
日本の量的金融緩和政策の解除は『まだ早い』との小泉首相の発言が大きく影響しているとWSJは指摘している。量的緩和政策継続は、そのまま、ゼロ金利継続を意味する。トラの子の預金がゼロ金利ではたまらない。円売り・ドル買いに歯止めがかからないとうわけだ。
ECB利上げ。米利上げ継続。日本ひとりゼロ金利。日本の政治の意図が見え見えで怖い。(了)
ECBはインフレターゲットを2%に設定している。ECBの独自の調査ではEUのインフレ率が9月調査時点の1.3~2.3%が、最近、1.4~2.4%へ上昇したことが今回利上げに踏み切ったひとつの背景であろうとWSJ紙は指摘している。
12月1日、NYダウは、相次ぐ強い景気データ発表を受けて、インフレ懸念から昨日82ドル下げたが、インフレ指標とされるISM指数が10月の59.1から11月の58.1へ小幅ながら低下したことを材料に前日比106.70ドル値上がりした。
米国の相次ぐ利上げを嫌気して欧州株投資へ流れていた大量のアメリカからの資金が米株低迷・欧州株上昇を演出していた。それが今回のECB利上げを引き金に、米株買い・欧州株売りがはじまるかもしれないとの思惑がNYダウの年末ラリーをリードするかもしれないとの一部アナリストの見方をWSJ紙は紹介している。
NY金相場は、オンス7.6ドル上げ506.3ドルで取引された。金相場上昇はインフレ懸念が最大の理由である。金相場のこのところの動きを見る限りインフレが沈静化すると投資家は本気で考えていないように見える。プラチナ、銀、銅、アルミも値上がりした。
金相場上昇は、米国、インド、中国の実需買いに加えて、南ア、ロシア、アルゼンチンの中央銀行が外貨の中の金のウエート引き上げを始めていると伝えられることも影響している。日本人が円安見越しで金買いを急激に増やしているとWSJ紙は指摘している。
NY原油先物(WTI)相場は、寒波襲来を材料にバレル1.15ドル上げ58.47ドルで取引された。ガソリン、天然ガスもそれぞれ上げたがNYダウは無視したようだ。
NY為替市場では、ECBの0.25%利上げにもかかわらずユーロは対ドルで売られた。ECBの追加利上げはなしとの読みがドル買い・ユーロ売りを促したようだ。ドルは対円でも買われ、一時、1ドル=120.70円までドルは値上がりした。
日本の量的金融緩和政策の解除は『まだ早い』との小泉首相の発言が大きく影響しているとWSJは指摘している。量的緩和政策継続は、そのまま、ゼロ金利継続を意味する。トラの子の預金がゼロ金利ではたまらない。円売り・ドル買いに歯止めがかからないとうわけだ。
ECB利上げ。米利上げ継続。日本ひとりゼロ金利。日本の政治の意図が見え見えで怖い。(了)