セブン&アイ・ホールディングスが、そごう及び西武百貨店を傘下に持つと
正式に発表したことを受けて、東京株式市場ではセブン&アイ株が買い気配で
はじまったあと、気配値を切り上げ、結局、ストップ高比例配分による前日比
500円高の一株4,910円で取引を終了した。
日経ダウは、先のセブン&アイ株の買い気配にも刺激され、前日比166円高、
10,610円と大幅値上がりした。日本株に対する過熱感を警戒する向きも
あることはあるが、来年末にかけて日経ダウは20,000円を伺うことも
十分ありうると公言する専門家が増えてきたようだ。
テレビ東京の12月26日の番組に出演したドイツ証券の武者副社長は、
基本的には世界的な金余り状態にあり、米国の長期金利が現在の水準近くで
低位安定のまま推移する可能性がある。その結果米国市場が底堅い展開が予想
されるので日本株にもプラスに働くと強気発言を行った。
セブン&アイ・ホールディングスは今年8月末、セブンイレブンジャパン、
イトーヨーカ堂、デニーズの3社を傘下におさめて再出発した会社である。
来年1月に65%、さらに6月をメドに残り35%の株式を取得することに
よつて、西武百貨店、そごうを共に完全子会社化することが決まった。
セブン&アイは利益の90%はセブンイレブンジャパンが稼ぐ。肝心のイトー
ヨーカ堂の不振が続いていた。このままではジリ貧になる。個人消費の
高級志向の受け皿はスーパーではない。百貨店である。利益成長のためには
なんとしても大型百貨店を取り込むことが生き残りの選択肢だったはずである。
この際1,300億円は安い買い物との経営判断が働いてもおかしくない。
ところで、日本株に先行きに値上がり期待が大きい背景の一つに今回のような
M&A(合併統合)が日本に於いても加速化するとの思惑が強い。さらに日本での
景気拡大期待、脱デフレ期待から株式市場の需給関係が好転するとの見方から
日本の株価の先高感を煽っているのであろう。
日本人には株嫌いな人が多い。それでいて証券会社の株価ボードを覗き込む
人の数は株価急騰後確かに増えてきた。ただ、自分自身でしっかり勉強も
せずに専門家と称する人の言いなりに行動すると大やけどをするのが落ちだ。
掉尾の一振を期待して株を枕に越年するか。決めるのはあなたご自身である。〈了
正式に発表したことを受けて、東京株式市場ではセブン&アイ株が買い気配で
はじまったあと、気配値を切り上げ、結局、ストップ高比例配分による前日比
500円高の一株4,910円で取引を終了した。
日経ダウは、先のセブン&アイ株の買い気配にも刺激され、前日比166円高、
10,610円と大幅値上がりした。日本株に対する過熱感を警戒する向きも
あることはあるが、来年末にかけて日経ダウは20,000円を伺うことも
十分ありうると公言する専門家が増えてきたようだ。
テレビ東京の12月26日の番組に出演したドイツ証券の武者副社長は、
基本的には世界的な金余り状態にあり、米国の長期金利が現在の水準近くで
低位安定のまま推移する可能性がある。その結果米国市場が底堅い展開が予想
されるので日本株にもプラスに働くと強気発言を行った。
セブン&アイ・ホールディングスは今年8月末、セブンイレブンジャパン、
イトーヨーカ堂、デニーズの3社を傘下におさめて再出発した会社である。
来年1月に65%、さらに6月をメドに残り35%の株式を取得することに
よつて、西武百貨店、そごうを共に完全子会社化することが決まった。
セブン&アイは利益の90%はセブンイレブンジャパンが稼ぐ。肝心のイトー
ヨーカ堂の不振が続いていた。このままではジリ貧になる。個人消費の
高級志向の受け皿はスーパーではない。百貨店である。利益成長のためには
なんとしても大型百貨店を取り込むことが生き残りの選択肢だったはずである。
この際1,300億円は安い買い物との経営判断が働いてもおかしくない。
ところで、日本株に先行きに値上がり期待が大きい背景の一つに今回のような
M&A(合併統合)が日本に於いても加速化するとの思惑が強い。さらに日本での
景気拡大期待、脱デフレ期待から株式市場の需給関係が好転するとの見方から
日本の株価の先高感を煽っているのであろう。
日本人には株嫌いな人が多い。それでいて証券会社の株価ボードを覗き込む
人の数は株価急騰後確かに増えてきた。ただ、自分自身でしっかり勉強も
せずに専門家と称する人の言いなりに行動すると大やけどをするのが落ちだ。
掉尾の一振を期待して株を枕に越年するか。決めるのはあなたご自身である。〈了