CNNテレビは連日、バージニア工科大学での銃乱射事件の報道を続けている。犯人が韓国系の米国人とわかり、キャンパスの学生とのインタービューを繰りかえし放送していた。
CNNによると、世界で銃は6万丁ばら撒かれており、その内アメリカは2万とも3万とも言われている。30数年前の話だが、車を運転していて、銃砲店が簡単に見つかることで驚いた記憶がある。米ライフル協会の力が強く、かつ銃の所持が米国憲法で保障されている。日本人の感覚ではとてもついていけないが、これも米国という国の厳しい現実であろう。
現在は知らないが、当時、クリーニングや青物屋のほとんどは、韓国人が経営しているという話をよく聞いた。日本食のレストランも当時はまだ走りだったが、経営者が韓国人である店が多かった。聞くところによれば今もそのようだが、結構繁盛しているそうだ。
最近の日本人がすっかり忘れている点であるが、韓国人は働き者である。今回の犯人の家族もクリーニング店を開業し、黙々と働いて、8歳でアメリカに連れてきた息子を大学にまで入れた。親の心、子知らずと断言できないが、親御さんの無念さが伝わってくるようだ。
話変わるが、4月18日のNY株式市場の報道の中では、銃乱射事件の報道は陰を潜めた。WSJ紙には、「前方に青空が見えてきた」とか「調整は終わった」という表現が目に付く。
NYダウは、この日、30ドル値上がりし、史上最高値更新で、12,803ドルで取引を終了した。年初来2.7%上昇である。J.P.Morganが2007年1~3月期の収益が前年比55%増えたことを材料に、NYダウ全体を活気付けたと今朝のWSJ紙は紹介している。
NY債券市場では、3月のコアCPI消費者物価指数(食糧・エネルギー除外)が0.1%増に留まり、インフレ懸念が後退、債券相場上昇、10年物国債利回りは4.65%台へ後退した。
NY為替市場では、利上げ期待の後退で、ドルが売られ、1ドル=118.68円、1ユーロ=1.3591ドルで取引された。特に対英ポンドでドルが売られ、1英ポンド=2.007ドルで取引された。英国景気好調で3月の住宅価格が3.5%上昇し、インフレ懸念から来る再利上げ期待が、ポンド高の背景にあるようだ。反面、再利上げは両刃の剣。ポンド高は短命の予測もある。
日本では、選挙最中、長崎市長が暴漢に狙撃され尊い命を落とされた。新聞報道によれば、犯人は「不満重なり打った」と供述しているらしい。米国の事件では、死人に口なしだが、犯人に不満が増幅していたのかもしれない。
経済も健康も不満の蓄積が一番良くない。銃をめぐる二つの事件から学ぶことは多い。(了)
江嵜企画代表・Ken
CNNによると、世界で銃は6万丁ばら撒かれており、その内アメリカは2万とも3万とも言われている。30数年前の話だが、車を運転していて、銃砲店が簡単に見つかることで驚いた記憶がある。米ライフル協会の力が強く、かつ銃の所持が米国憲法で保障されている。日本人の感覚ではとてもついていけないが、これも米国という国の厳しい現実であろう。
現在は知らないが、当時、クリーニングや青物屋のほとんどは、韓国人が経営しているという話をよく聞いた。日本食のレストランも当時はまだ走りだったが、経営者が韓国人である店が多かった。聞くところによれば今もそのようだが、結構繁盛しているそうだ。
最近の日本人がすっかり忘れている点であるが、韓国人は働き者である。今回の犯人の家族もクリーニング店を開業し、黙々と働いて、8歳でアメリカに連れてきた息子を大学にまで入れた。親の心、子知らずと断言できないが、親御さんの無念さが伝わってくるようだ。
話変わるが、4月18日のNY株式市場の報道の中では、銃乱射事件の報道は陰を潜めた。WSJ紙には、「前方に青空が見えてきた」とか「調整は終わった」という表現が目に付く。
NYダウは、この日、30ドル値上がりし、史上最高値更新で、12,803ドルで取引を終了した。年初来2.7%上昇である。J.P.Morganが2007年1~3月期の収益が前年比55%増えたことを材料に、NYダウ全体を活気付けたと今朝のWSJ紙は紹介している。
NY債券市場では、3月のコアCPI消費者物価指数(食糧・エネルギー除外)が0.1%増に留まり、インフレ懸念が後退、債券相場上昇、10年物国債利回りは4.65%台へ後退した。
NY為替市場では、利上げ期待の後退で、ドルが売られ、1ドル=118.68円、1ユーロ=1.3591ドルで取引された。特に対英ポンドでドルが売られ、1英ポンド=2.007ドルで取引された。英国景気好調で3月の住宅価格が3.5%上昇し、インフレ懸念から来る再利上げ期待が、ポンド高の背景にあるようだ。反面、再利上げは両刃の剣。ポンド高は短命の予測もある。
日本では、選挙最中、長崎市長が暴漢に狙撃され尊い命を落とされた。新聞報道によれば、犯人は「不満重なり打った」と供述しているらしい。米国の事件では、死人に口なしだが、犯人に不満が増幅していたのかもしれない。
経済も健康も不満の蓄積が一番良くない。銃をめぐる二つの事件から学ぶことは多い。(了)
江嵜企画代表・Ken