第7回 水彩画作品展が、元町通4丁目西端にある「こうべまちづくり会館」
(078-361-4523)で開催(4/27~5/1)されると、自宅近くにお住いの
水彩画家、吉岡成郎先生から案内いただいたので出かけた。
吉岡先生含め『風の会』会員のみなさん計22名の作品が展示されており
楽しんだ。
吉岡先生は、長年、中学で絵を教えておられた。好きな絵に専心
したいと退職、東灘文化センターで鉛筆デッサンなど教室を開きながら
いまも作画活動を精力的に続けておられる。
吉岡先生の水彩画を拝見していると心が癒される、先生の優しいお人柄が
そのまま絵に表れているという方が多い。全く同感である。
12年前の阪神・淡路大震災でご自宅が全壊、家財の下敷きとなられたが
からくも一命をとりとめられた。ただ、そのとき多くの作品をなくされた。
吉岡先生は、川面を描くのが好きだとおっしゃる。現在、近くを流れる
住吉川をテーマに作品を描いておられるそうで、まとまれば個展を
開くと話しておられた。
帰り道、同会館から数軒東に戻ったところにある、輸入家具とインテリア専門店、
マロン・ド・マルシエ(078-341ー3010)2階の喫茶コーナーに入った。ケーキ
セットを注文して暫時待つ間、窓から店のテラス越しに、下に見えた元町商店街の
一角が面白い。思わず絵心を刺激されて軽くスケッチした。
座った席の壁正面にペルシャ絨毯特別展(4/27~30)のポスターを見つけた。
3階が家具、4階が特別展示のペルシャ絨毯の会場である。
ペルシャ絨毯と聞いただけでもしり込みするが、見るだけは、タダだと
気軽に入った。係りの男性が入るなり説明を始めた。会場でイランから
やってきたという職人さんの実地の作業をしばらく見せてもらった。
幅1メートル足らずで一日にせいぜい2センチから3センチしか
作業がはかどらない。半畳の絨毯で出来上がりに1年近くかかる。
人件費の固まりのように思うが、工賃が安いイランだからこそ出来る
代物なのかもしれない。
値札を見ないで話を聞いてくださいといわれたが、畳一帖ぐらいの
大きさになると100万を越える。500万、600万の代物も
並んでいた。半畳程度で52万の値札がついていた。
値段ではなく値打ちだということがわからない人には用がない
世界なのであろう。しかし、ひとりで2つ、3つ買って帰るひとも
おられるそうだ。投資物件として、いまが底値との思惑が
あるのかもしれないとおもいながら話を聞いた。
係りの人の説明では、例のイランでのアメリカ人大使館員人質事件以降、
米国が対イラン経済制裁の一貫として、ペルシャ絨毯の輸入禁止措置を
とった。その後相場が半値以上暴落したお蔭でまだ買いやすくなっていると
話していた。
日本円が対ドルで強くなり、イランの通貨リアルが安くなった
ことも円ベースでの値段を安くさせたと説明していた。イランが日本の
個人資産に目をつけて、輸入業者ともども、力を入れていることだけは
はっきりしている。
絵柄を見ていると実に深みがある。光の当る方向で模様が微妙に変わる。
神秘的でさえある。正倉院御物を髣髴とさせる趣である。天竺を越えて、
天山南路を通ってはるか日本にペルシャから数々の名品が運ばれたのであろう。
ふと曼荼羅の絵柄に通じる感じも受けた。
あの太閤さんの陣羽織もペルシャ絨毯で出来ている。信長は
冑に使ったと係員の説明はエンドレスに続いた。
ものは試しである。ご関心の向きは、4月30日まで開かれているので、
神戸元町4丁目までお運びいただきたい。(了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)
(078-361-4523)で開催(4/27~5/1)されると、自宅近くにお住いの
水彩画家、吉岡成郎先生から案内いただいたので出かけた。
吉岡先生含め『風の会』会員のみなさん計22名の作品が展示されており
楽しんだ。
吉岡先生は、長年、中学で絵を教えておられた。好きな絵に専心
したいと退職、東灘文化センターで鉛筆デッサンなど教室を開きながら
いまも作画活動を精力的に続けておられる。
吉岡先生の水彩画を拝見していると心が癒される、先生の優しいお人柄が
そのまま絵に表れているという方が多い。全く同感である。
12年前の阪神・淡路大震災でご自宅が全壊、家財の下敷きとなられたが
からくも一命をとりとめられた。ただ、そのとき多くの作品をなくされた。
吉岡先生は、川面を描くのが好きだとおっしゃる。現在、近くを流れる
住吉川をテーマに作品を描いておられるそうで、まとまれば個展を
開くと話しておられた。
帰り道、同会館から数軒東に戻ったところにある、輸入家具とインテリア専門店、
マロン・ド・マルシエ(078-341ー3010)2階の喫茶コーナーに入った。ケーキ
セットを注文して暫時待つ間、窓から店のテラス越しに、下に見えた元町商店街の
一角が面白い。思わず絵心を刺激されて軽くスケッチした。
座った席の壁正面にペルシャ絨毯特別展(4/27~30)のポスターを見つけた。
3階が家具、4階が特別展示のペルシャ絨毯の会場である。
ペルシャ絨毯と聞いただけでもしり込みするが、見るだけは、タダだと
気軽に入った。係りの男性が入るなり説明を始めた。会場でイランから
やってきたという職人さんの実地の作業をしばらく見せてもらった。
幅1メートル足らずで一日にせいぜい2センチから3センチしか
作業がはかどらない。半畳の絨毯で出来上がりに1年近くかかる。
人件費の固まりのように思うが、工賃が安いイランだからこそ出来る
代物なのかもしれない。
値札を見ないで話を聞いてくださいといわれたが、畳一帖ぐらいの
大きさになると100万を越える。500万、600万の代物も
並んでいた。半畳程度で52万の値札がついていた。
値段ではなく値打ちだということがわからない人には用がない
世界なのであろう。しかし、ひとりで2つ、3つ買って帰るひとも
おられるそうだ。投資物件として、いまが底値との思惑が
あるのかもしれないとおもいながら話を聞いた。
係りの人の説明では、例のイランでのアメリカ人大使館員人質事件以降、
米国が対イラン経済制裁の一貫として、ペルシャ絨毯の輸入禁止措置を
とった。その後相場が半値以上暴落したお蔭でまだ買いやすくなっていると
話していた。
日本円が対ドルで強くなり、イランの通貨リアルが安くなった
ことも円ベースでの値段を安くさせたと説明していた。イランが日本の
個人資産に目をつけて、輸入業者ともども、力を入れていることだけは
はっきりしている。
絵柄を見ていると実に深みがある。光の当る方向で模様が微妙に変わる。
神秘的でさえある。正倉院御物を髣髴とさせる趣である。天竺を越えて、
天山南路を通ってはるか日本にペルシャから数々の名品が運ばれたのであろう。
ふと曼荼羅の絵柄に通じる感じも受けた。
あの太閤さんの陣羽織もペルシャ絨毯で出来ている。信長は
冑に使ったと係員の説明はエンドレスに続いた。
ものは試しである。ご関心の向きは、4月30日まで開かれているので、
神戸元町4丁目までお運びいただきたい。(了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)