第10回、 日本画「NEXT展」初日、日本画家、猪熊佳子さんがギャラリートークに
出られると聞いていたので、会場の京都高島屋グランドホールへ楽しみにして
出かけた。高島屋友の会、日本画、猪熊佳子教室の仲間たちも大勢顔を見せていた。
「NEXT展」は、今回の第10回で解散する。ファンの一人として、なんとも淋しい
限り
である。しかし、猪熊先生は、「10年前はじめて参加したとき、出来るかなと不安
だった。
10回を迎えて方向が見えた。一区切りついた。終りではない。明日からまた
新しい始まりです。」とキッパリと冒頭、挨拶された。
今回最後ということもあって、25人の日本画家それぞれが、明日に向けての
新しい一ページを開くというなみなみならぬ意気込みを感じさせるに十分な
大作が揃っていた。
以下4点についてのみ紹介する。
堀 泰明さんの「鏡獅子 腰元弥生(坂東玉三郎)」は、猪熊先生の解説によれば、
堀さんが、東京の歌舞伎座で、玉三郎さんの踊り姿を描いた。玉三郎さんを
描いて7~8年になる。堀さんは、背景の砂子(すなご)に苦労された、と
あらかじめ用意されたメモを紹介された。
森田りえ子さんの「柊野五色椿」の絵は、164センチX746センチ、屏風二双,
各双8面の大作で、会場を圧倒していた。今回題材にされた椿は、ある民家の
樹齢700~800年で天然記念物に指定されているそうだ。
木の生命力やエネルギーを金箔の屏風に託したと、森田りえ子さんのメモが
読み上げられた。「NEXT展」は今回で最後となるが、明日へ向けてさらなる
大飛躍を予感させる意欲的な作品であることだけは間違いない。
安田育代さんの「明日へー祈り」の絵は、母子像を真ん中にして、二人の少女を
描いた絵が右左に対に並べてあった。猪熊佳子さんとペアで今回解説された
日本画家、大田利花さんは、「自分も子供がいるが、安田さんのように子供の絵が
どうしても描けない。」と絶賛しておられた。金箔をバックにして、少女のケープの
赤が
見事に映えていた。
猪熊佳子さんの「光の東」は、ニュージーランドで3年前に描いた。フィオルドの森
を
散策したとき、森に命を感じた。森のかなたの明るいところは、朝日である。明日の
命への
希望、新しい扉を開きたい。地球の命を感じてもらえたらありがたいとの思いで描い
た、と
説明された。
この絵は180センチX400センチの作品である。しかし、ご自身は、他の作品が
大作ぞろいで、少し勉強が足りないな、と反省しています、と神妙な言葉で
解説を終えられた。〈了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)
出られると聞いていたので、会場の京都高島屋グランドホールへ楽しみにして
出かけた。高島屋友の会、日本画、猪熊佳子教室の仲間たちも大勢顔を見せていた。
「NEXT展」は、今回の第10回で解散する。ファンの一人として、なんとも淋しい
限り
である。しかし、猪熊先生は、「10年前はじめて参加したとき、出来るかなと不安
だった。
10回を迎えて方向が見えた。一区切りついた。終りではない。明日からまた
新しい始まりです。」とキッパリと冒頭、挨拶された。
今回最後ということもあって、25人の日本画家それぞれが、明日に向けての
新しい一ページを開くというなみなみならぬ意気込みを感じさせるに十分な
大作が揃っていた。
以下4点についてのみ紹介する。
堀 泰明さんの「鏡獅子 腰元弥生(坂東玉三郎)」は、猪熊先生の解説によれば、
堀さんが、東京の歌舞伎座で、玉三郎さんの踊り姿を描いた。玉三郎さんを
描いて7~8年になる。堀さんは、背景の砂子(すなご)に苦労された、と
あらかじめ用意されたメモを紹介された。
森田りえ子さんの「柊野五色椿」の絵は、164センチX746センチ、屏風二双,
各双8面の大作で、会場を圧倒していた。今回題材にされた椿は、ある民家の
樹齢700~800年で天然記念物に指定されているそうだ。
木の生命力やエネルギーを金箔の屏風に託したと、森田りえ子さんのメモが
読み上げられた。「NEXT展」は今回で最後となるが、明日へ向けてさらなる
大飛躍を予感させる意欲的な作品であることだけは間違いない。
安田育代さんの「明日へー祈り」の絵は、母子像を真ん中にして、二人の少女を
描いた絵が右左に対に並べてあった。猪熊佳子さんとペアで今回解説された
日本画家、大田利花さんは、「自分も子供がいるが、安田さんのように子供の絵が
どうしても描けない。」と絶賛しておられた。金箔をバックにして、少女のケープの
赤が
見事に映えていた。
猪熊佳子さんの「光の東」は、ニュージーランドで3年前に描いた。フィオルドの森
を
散策したとき、森に命を感じた。森のかなたの明るいところは、朝日である。明日の
命への
希望、新しい扉を開きたい。地球の命を感じてもらえたらありがたいとの思いで描い
た、と
説明された。
この絵は180センチX400センチの作品である。しかし、ご自身は、他の作品が
大作ぞろいで、少し勉強が足りないな、と反省しています、と神妙な言葉で
解説を終えられた。〈了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)