米商務省が、5月の米新築住宅建設件数が、2.1%減、147万件へ、新規住宅許可件数が3%増と小幅な伸びにと止まったと発表したあと、6月19日のNY債券相場は値上りし、10年物国債利回りは、5.09%へ低下した。
わずか一週間前には、10年物国債利回りは、5.31%と短期の政策金利5.25%を上回っていた。債券相場堅調の背景は、世界の投資家が、債券が安心な投資先として認識しているためであろうと、今朝のWSJ紙は一部のアナリストの見方を紹介している。
NY外国為替市場では、原油相場その他一次産品相場堅調を背景に、対ドルで、二ユージーランドドル、カナダドルなど、俗に言う資源関連通貨が買われた。ドルは、米新築住宅件数を弱材料に、売られたが小幅に留まり、1ユーロ=1.3427ドル、1ドル=123.35円で取引された。
NY原油先物市場では、7月物WTI相場は、ナイジエリアでのストライキを材料に買われ、
バレル69.10ドルで取引された。一時、69.50ドルまで値上がりした。石油アナリストは、バレル68~72ドルでの新たなレンジでの相場が期待できると予測しているとWSJ紙は紹介している。
NY金相場は、原油高につれ高、オンス660.70ドルで取引された。ラニーナ現象を材料に、トウモロコシ、小麦、大豆相場も引き続き堅調に推移している。世界的な旱魃や水不足が指摘されており、一次産品相場が、新たなインフレ要因として登場してきた。
余談ながら、東京穀物商品取引所では、6月19日、トウモロコシ相場が、1トン当たり3万510円、大豆は、同5万760円と史上最高値を更新した。一年前、東京穀物商品取引所では、トウモロコシの値段は、トン当たり1万7,610円、大豆が3万1,470円だったと読売朝刊が紹介している。
NY株式市場では、原油高や低調な米新築住宅件数発表にも関わらず、米債券相場堅調による利回り低下を好感、底堅く推移、NYダウは、前日比22ドル高、13,635ドルで取引された。マーケット関係者は、住宅需要の弱材料は、既に織り込み済み、むしろ、新築住宅許可件数が増加したことを評価したとWSJ紙は紹介している。
日本人は、皆が飛び込めば、飛び込む。皆が飛び込まなければ飛び込まない。問題が起こらないとマスコミも取り上げない。新聞やテレビが取り上げると、驚いたように騒ぎ出す。
これ以上円安が進めばどうなるか。日本にもインフレの足音が身近に迫ってきている。(了)
江嵜企画代表・Ken
わずか一週間前には、10年物国債利回りは、5.31%と短期の政策金利5.25%を上回っていた。債券相場堅調の背景は、世界の投資家が、債券が安心な投資先として認識しているためであろうと、今朝のWSJ紙は一部のアナリストの見方を紹介している。
NY外国為替市場では、原油相場その他一次産品相場堅調を背景に、対ドルで、二ユージーランドドル、カナダドルなど、俗に言う資源関連通貨が買われた。ドルは、米新築住宅件数を弱材料に、売られたが小幅に留まり、1ユーロ=1.3427ドル、1ドル=123.35円で取引された。
NY原油先物市場では、7月物WTI相場は、ナイジエリアでのストライキを材料に買われ、
バレル69.10ドルで取引された。一時、69.50ドルまで値上がりした。石油アナリストは、バレル68~72ドルでの新たなレンジでの相場が期待できると予測しているとWSJ紙は紹介している。
NY金相場は、原油高につれ高、オンス660.70ドルで取引された。ラニーナ現象を材料に、トウモロコシ、小麦、大豆相場も引き続き堅調に推移している。世界的な旱魃や水不足が指摘されており、一次産品相場が、新たなインフレ要因として登場してきた。
余談ながら、東京穀物商品取引所では、6月19日、トウモロコシ相場が、1トン当たり3万510円、大豆は、同5万760円と史上最高値を更新した。一年前、東京穀物商品取引所では、トウモロコシの値段は、トン当たり1万7,610円、大豆が3万1,470円だったと読売朝刊が紹介している。
NY株式市場では、原油高や低調な米新築住宅件数発表にも関わらず、米債券相場堅調による利回り低下を好感、底堅く推移、NYダウは、前日比22ドル高、13,635ドルで取引された。マーケット関係者は、住宅需要の弱材料は、既に織り込み済み、むしろ、新築住宅許可件数が増加したことを評価したとWSJ紙は紹介している。
日本人は、皆が飛び込めば、飛び込む。皆が飛び込まなければ飛び込まない。問題が起こらないとマスコミも取り上げない。新聞やテレビが取り上げると、驚いたように騒ぎ出す。
これ以上円安が進めばどうなるか。日本にもインフレの足音が身近に迫ってきている。(了)
江嵜企画代表・Ken