ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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米CPIコア指数好感、NYダウ85ドル高ー学校で教えてくれない経済学

2007-06-16 08:34:33 | 経済学
日本のテレビでは、朝から晩まで年金問題である。米国では、たまたまCNNテレビを見ていたら、ロシアプーチン大統領の米国訪問を前にして、ロシアはアメリカの友だち(Friend)かそれとも敵(Foe)かというタイトルで、ゲストを呼んで話題にしていた。

石油支払い代金を、米ドルからユーロに切り換えるとのイラクのフセイン元大統領の発言が、アメリカのイラク攻撃の引き金だったという話がある。プーチン大統領は、石油代金は全てルーブル建てに切り換えると発言した。まるで米ソ冷戦時代の巻き戻しビデオを見せられているような気がしてならない。

巻き戻しビデオを見ているようだということで言えば、前日の米卸売物価指数〈PPI〉をまるで移し換えたかのように、米労働省は、6月15日、5月の米消費者物価指数(CPI)が0.7%増加したが、コア指数(エネルギー・食料除く)は0.1%増と発表した。

NY株式市場は、このCPIデータ発表を素直に歓迎し、NYダウ85ドル(0.63%)高、ハイテク株指数のナスダック〈1.05%〉、S&P500種平均〈0.65%〉それぞれ値上がりした。

2月末、中国の株安をきっかけに、世界同時株安で真っ青になってからまだ半年も経過していない。6月15日、上海総合株価指数は0.4%上昇、4133ポイントまで復活した。日経ダウ0.72%高、香港ハンセン指数0.72%高はじめアジア株はインドを除きほぼ全面高、ロンドン1.24%高、フランクフルト2.3%高はじめ欧州株も全面高だった。

一方、NY原油先物(WTI)相場は、ガソリン相場高を材料に値を上げ、バレル68.07ドルと壁とされた68ドルをあっさり抜けたことから、70ドルは時間の問題だという見方が出てきた。銅も錫もニッケルも値上がりした。これだけでもインフレの火種として十分だが、インフレは押さえ込まれたとして、原油高、ガソリン高をマーケットは無視した。

この日のCPI発表を受けて、対ユーロでドルが売られ、1ユーロ=1.3378ドルで取引された。ユーロは対円でも上昇し、1ユーロ=165円と対円での最高値を更新した。欧州景気堅調で、欧州で再利上げの流れがはっきりしてきた。米国では低インフレが確認され米10年物国債の利回りが5.16%へ低下した。金利差から、ドルが売られる流れである。

日銀は、6月15日開かれた政策決定会合で、短期の政策金利の0.5%据え置きを全会一致で決定した。米国5.25%、EU4.0%、スイスでさえ2.5%。0.5%の日本は異常である。

からだの一箇所でもゆがみがあるとあとあと必ず障害が出てくる。経済も健康も生き物である限り同じである。異常を見て見ぬ振りをしているとしっぺかえしを受けるだろう。(了)

江嵜企画代表・Ken



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