ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

疑似餌(ルアー)につられて飛びつかないkとが大切だ(学校で教えてくれない経済学)

2009-02-09 17:09:13 | 経済学
今朝のNHK・BSの番組で富良野を訪れたニュージーランドからのスキー客にたまたまインタビューしている場面を見る機会があった。「NZドルの相場が一年前は85円だった。今年は50円になった。ホテルでラーメンばかり食っている。」と答えていた。

為替に左右されない経営を考えないといけないということでニュージーランドだけでなくイギリスはじめ欧州のスキー客にも富良野の雪質の良さを訴えたりスキーのあとに露天風呂につかる醍醐味などを欧米のメデイアにも幅広くPRしているとロッジのオーナーが話していた。

改めてNZドルの相場推移を調べてみた。下がり始めたのはわずか半年前である。NZからのスキー客が言うように昨年2月の為替レートは88円だった。先週末のレートは48円である。昨年10月以降の急落が目立つ。9月15日のリーマンブラザーズ破たんが契機である。目先NZドル反発の兆しは見えていない。

日本の個人投資家の中にもNZドル暴落で大損した人は多い。為替はエコノミストの墓場とよく言われる。素人が手を出すものではない。しかし豪州ドルも同じパターンであるが、資源通貨、高利回り通貨と耳元でささやかれるとつい本気になる。誘惑(ルアー)にかられるのでる。薦めた当の銀行や証券会社の窓口はすべて自己責任ということで相手にしてくれない。

為替レートは利回り格差優位の通貨は買われやすい。水は高きから低きへ流れる。お金は低きから高きへ流れる。一年前の2月のNZの政策金利は年8.25%だった。現在3.5%まで下った。一年前の日本は0.5%だった。いま0.1%である。NZドルはまだお得ですよと懲りずに薦められている人は多い。

日本のマスコミは為替レートで円が高くなることで悪い話ばかりを流す傾向が強い。円が高くなるということは同じ品物がその分安く買えることを意味する。ニュージーランドもそうだが日本は豪州からNZよりはるかに多くの資源を輸入している。身近な例が肉類である。

農林水産省がまとめた我が国の肉類の需給バランス表がある。年ベースで350万トンが国産で450万トン前後を輸入している。米国産肉がBSE問題で敬遠されたあと豪州産が増えた。日本の肉類の輸入価格の推移を見るとトン60万円台で推移している。年によって上がり下がりはある。ところが前年同月比で昨年10月93,11月80,12月73である。

詳細不明であるが為替レートが大きく円高に振れたタイミングとドンぴしゃり一致している。輸入価格が目に見えて値下がりしている。円高で大変だとまるで自分の会社のPR紙のようにマスコミは報道するが、円高でメリットを享受している日本人が同時に存在していることをなぜ取り上げないのだろうか。

遅くとも米時間火曜日2月10日に景気刺激策法案が米上院を可決する。いよいよ天井知らずにドル紙幣が供給されることになるだろう。法案通過期待でNYダウが先週末217ドル上げた。円を売ってドルに換えて米株を買った。円は1ドル=92円台まで値下がりした。疑似餌(ルアー)に幻惑されて飛びつかぬことが今こそ大切だと思われる。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする