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米金融不安解消せず、NYダウ89ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2009-02-20 11:21:28 | 経済学
オバマ米大統領がカナダを訪問しカナダのハ―ター首相との会談のあとの記者会見の様子を今朝CNBCテレビが生放送で流していた。オバマ大統領は一つ一つ言葉選びしながらわかりやすく説明しようとする姿勢がこの日もテレビ画面を通じて感じた。

アメリカにとってカナダは巨大な隣国である。アメリカ最大の貿易相手国でもある。記者とのやり取りの中でNAFTA(北米自由貿易協定)の話が出たこととクリーンエネルギー問題が両国にとって関心の高い課題であることが伝わった。

NAFTAはアメリカが北の隣国カナダ、南の隣国メキシコとお互いが協定を結んで交易を拡大する目的で1994年1月1日発効した。3国の人口を合わせると4.3憶人、GDP2兆ドル以上のEUをしのぐ最大貿易圏である。

米国はいずれNAFTAに立てこもる。ドル札を放棄する。ユーロに対抗して、独自の共通通貨「アメロ」を創設する。借金を棒引きにする。悲願の金融危機を乗りきるとの見方もある。

先日大統領が署名した景気対策法にバイアメリカン条項が盛り込まれているが、オバマ大統領はNAFTAに関する記者の質問に保護主義的でないと注意して答えていた。

オバマ大統領は最初の外国の訪問国にカナダを選んだ。オバマ大統領は2月24日に日本の首相と会う。これは大統領として最初に会う外国の元首である。日本を重視している姿勢を示そうとしているのであろう。記者会見で記者が何を質問し両国首脳とどのようなやり取りがあるのか興味深い。

今朝の記者会見の様子を放送する間、テレビ画面の右下隅にNYダウの刻々の動きが表示される。会見前から相場は値下がりしていた。微妙に上下したが、結局、前日比89ドル安の7,465ドルで取引を終了した。足元の金融不安が一向に収まらない。米金融株の大幅値下がりが相場を押し下げた。

金融セクターの株価が5.25%下げたが、銀行株以上に下げたのは保険株である。なかでもプルーデンシャル株が16%以上下げ、米国での信用収縮が依然収まっていないと米国ブルームバーグニュースをNHK・BS「おはよう世界」が流していた。

2月19日のNY外国為替市場でドルが引きつづき買われた。対円では1ドル=94.23円前後、1ユーロ=119.40円前後と円が売られたことが目だった。先日の日本のGDP伸び率の大幅下落や日本の政局不安が材料にされたと専門家は解説していた。

この日のもう一つの特徴は、NY原油(WTI)相場が、米国の備蓄原油が大幅に減少していたとの情報を買い手掛かりにしてバレル前日比4.86ドル反発、39.48ドルで取引を終了した。前日32ドルもという情報を流していた。まずは40ドル台に戻したいという思惑が働いたようだ。

NY金先物相場は、前日比オンス1.60ドル値下がり976.10ドルで取引を終了した。ここ数日急激に上げてきていたから一息いれたのかもしれない。この先1000ドルをクリアするのか。1000ドルをクリアしたあとも上げつづけるのか。投機資金の動き次第とみられている。

日本はどうか。経済も大事である。しかし、政治はそれ以上に重要である。相も変わらず国会では各政党が自らの利益優先で駆け引きを繰り返し国の行く末をひとり一人の国民に示そうとする気概が感じられない。日本の未来を託される子供たちに恥ずかしくない政治を心がけてほしい。(了)


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