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金融不安が再燃、NY金一時1000ドル突破、NYダウ100ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2009-02-21 10:29:52 | 経済学
NY株式市場は、2月19日、一部銀行が国有化されるとの思惑から金融株が下げを先導して、前日比100ドル安、7,365ドルで取引を終了した。NY原油先物(4月限月)は、前日の14%高の反動が出て前日比6%安のバレル39.84ドルで取引された。NY金は一時オンス1,000ドルを突破した。

 米上院銀行委員会クリストファー・ドット委員長は「少なくとも短期的には、一部の米銀行の国有化が必要かもしれない」と語ったとブルームバーグが報じた。バンク・オブ・アメリカ,ケン・ルイスCEOは「当社は利益を出している。利益を出している銀行が国有化される理由は全くない」と語った。オバマ政権は「銀行システムは正しい方向に進んでいると信じる」と発表した。

 シティーグループ株3.5%、バンカメ株13%それぞれ下げ、米保険大手のハートフォードフィナンシャル株は25%値下がりした。金融株に加え総合電機トップのGE、ボーイング、アルコア株などもそれぞれ大幅値下がりしたと今朝のWSJ紙は報じている。

 自信喪失の投資家が売りを止める必要がある。底が見えない。不安から売る。売るから下がるとWSJ紙は株価値下がりは恐怖の産物以外何物でもないとへッジファンドのコメントを紹介した。

 金相場が一時オンス1013ドルまで値上がりした。当面の目標達成からあと売られ前日比18ドル高いオンス992ドルで取引を終了した。銀も金につれ高して前日比オンス4%上げオンス14.49 ドルで取引された。株は底値が見えない。買うものがないから金や銀に資金が流れている。

 プラチナもオンス1080ドルまで値上がりした。金は史上最高値のオンス1003ドルを更新したが、プラチナは自動車エンジン用需要の大幅減少で昨年高値2200ドルの半値水準である。この日のプラチナ反発はアングロ・プラチナが19,000人の人員削減計画を発表、プラチナの供給が減るとの思惑が働いたとWSJ紙は解説している。

 またかとお叱りを受けそうだが、相場の世界は水鳥の生態とよく似ている。餌や水があると嗅ぎつけると集まる。なくなると察するとその場を断りなく離れる。鳥は説明をしない。ところが人間はやっかいなことになにかと理屈をつけて説明する。かえって事態を複雑化させ回復を遅らせる。

経済とからだの健康もよく似ている。食べ過ぎると病気になる。血管に限らず管が詰まると血液や栄養の流れが悪くなり病気になる。恐怖心が病気をますます悪化させる。検査はある意味では必要だが、検査結果に一喜一憂する。悪いGDP統計が出たといっては悲観し余計病状が悪化する。

NY外国為替市場で、米金融不安再燃からこの日は一転してドルが売られた。1ユーロ=1.2837ドル、1ドル=93.08円で取引された。欧州経済は東欧経済が破たんの危機に見舞われているため米国経済より悪い。ユーロが対ドルでこのところ売られていた。弱いもの同士でじゃんけんしても始まらない。

西欧の金融機関が一斉に東欧から資金の引き揚げを始めた。水鳥の生態と同じで断りなく資金を引き揚げたにすぎない。突然池の栓を抜かれたようなものである。資本主義の論理はけしからんと怒るが水鳥の論理に過ぎない。池の中で生活していた鯉やフナは水を抜かれて死活問題である。

北朝鮮も日本の経済封鎖の影響がじわじわ出てきていると伝えられる。一次産品の国際相場がピークの1/3まで値下がりした。深刻な外貨不足に見舞われている状況は東欧と同じである。ない袖は振れない。ロケットをぶっ放すとしきりに威嚇している。

日本と中国は実感はないが世界では金持ちとして高く評価されている。当然狙われる。中国はしたたかだから肝心なものは出さない。日本は性根が座っていない。緊張感をもって日々生活していないから脇が甘くなる。当然お金のない米国に狙われる。振り込め詐欺を他人事と笑えない。(了)

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