ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

日本GDPマイナス12.7%、中川財務相醜態場面を世界のメディア報道(学校で教えてくれない経済学)

2009-02-17 11:20:48 | 経済学
今朝のNHK・BS「おはよう世界」は、日本関係のニュースオンパレードだった。日本のGDPが年率換算で12.7%下げたことと日本の財務相がG7会合のあとの記者会見で醜態を演じたことを詳しく伝えていた。

 英国BBCは、世界第二の経済大国日本の昨年10~12月期のGDPが1974年以来最悪の落ち込みを示したが、この先もさらに悪化すると述べ、悪い話続きの英ブラウン首相にとっては、「日本の悪い報せは慰めになるかもしれない」と皮肉たっぷりにコメントしていた。

 さらにBBCは、中川財務相が記者会見で不明朗な受け答えをしたと伝え、彼は「それは風邪薬のせいで酔っ払ってはいなかった」と釈明したが、暗い影を投げかけたと紹介していた。

中川財務相の醜態はスペインテレビでも詳細に報道された。海外のテレビで日本の閣僚でしかもG7直後の記者会見だったことと世界が金融問題で深刻な事態に直面しており、その最重要閣僚の醜態だっただけに世界のメディアの格好の餌食になったのであろう。

シンガポールCNNは、米クリントン国務長官が日本に到着した。これは長官就任後初の外国訪問であり、クリントン長官は日米同盟重視を表明したと伝えた。

クリントン訪日のニュースは、香港ATVも伝え、アジアを最初の訪問国に選んだと強調していた。クリントンは、日本訪問のあとインドネシア、韓国を回り2月20日に中国を訪問して22日帰国する。中国政府と世界金融危機、米国の保護貿易懸念、人民元問題に加えて安全保障問題を討議するとみられていると紹介していた。

今朝のブルームバーグニュースでは、NY株式市場がプレジデントデー祝祭日で休場ということで、欧州株式市場で、英国(1.3%)、ドイツ(2.2%)フランス(1.2%)それぞれ先週末比下げたと紹介していた。原油はバレル37.22ドル、1ドル=91円、金はオンス943ドルだった。

英国関連では、英国航空がファーストクラス、ビズネスクラス客の落ち込みと英ポンドの値下がりで為替ヘッジが裏目に出た結果、赤字に転落した。コスト引き下げのため人員削減を予定している。アメリカン航空、イベリア航空との合併を聞かれたウオルスCEOは「今の時点でそういう話しをしてもしょうがないではないか」と語ったといらだった表情を紹介していた。

今朝のブルムバーグニュースは、米経済対策法案は、オバマ大統領の署名を経て成立するが、即効性は期待できない。実際にお金が出回るのは早くて年末である。金融機関の貸し渋りは続いている。金融問題の着地が見えてくるまで慎重に見ておく必要があるとクギを差していた。

昨日のテレビ東京の朝の番組で、2009年の世界のGDP予測値がそれぞれの機関、立場で分かれている。UBS証券(-1.4%)、バークレーズ(-3.9%)、JPモルガン(-4.1%)、BNPパリバ(-2.0%)、日銀(-2.0%)、日本政府(0.0%)となっていると紹介していた。

米景気対策法案については、7,870億ドルの内訳は、大きく分けて財政支出64%、減税36%に二分される。財政支出の内訳は、公共事業19%、医療28%、雇用13%、教育29%、科学10%と分かれている。俗に言うばらまき予算になっていると指摘していた。

華々しくスタートしたオバマ政権であるが、現実は極めて厳しいことがわかる。クリントン長官が欧州、中東をさておいてアジアを最初の訪問先に選んだことはアメリカの窮状をわかりやすく教えてくれる。お金のないアメリカが日本や中国を頼りにしていることは明らかであろう。

泥酔していたわけではないといくら弁解しても日本の財務大臣のテレビ映像は残酷だった。世界のメデイアが珍しく日本を取り上げたことを肝心の日本の政治家がどう受け止めるかである。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする