La Pacchia in Kobe・店内風景
江嵜企画代表・Ken
建国記念日の休日だが旦那は出勤ということで娘と孫が神戸へやってきた。神戸大丸の9階のレストラン街にイタリア料理の「パキア」がある。筆者のお目当ては果実酒のキールであるが、孫の希望を聞いて食事はピッツアにした。
店に着いたのは午前11時すぎだったが、開店早々にも関わらず子供連れ家族連れで次々席が埋まった。新聞テレビは毎日のように赤字決算の企業のニュースを流している。一般紙の経済欄に出る企業の決算記事をみていると今3月期、利益を出し増配を発表している企業も結構並んでいる。
食事のあとポートライナーで神戸空港駅のひと駅手前にある孫お目当ての神戸花鳥園を訪れた。休日ということもあるのだろうが家族連れで満員の盛況だった。
神戸花鳥園は最近テレビコマーシャルも流している。料金は小学生以下は無料だが大人1500円だから安いとは思えない。ただ65才以上はシルバー料金で1000円である。例の「バッタ屋」で買うとそれが800円になる。
呼び物は調教したインコ、フクロウなどの野鳥である。家族連れが多い。しかし、デートコースにもなっているのか、珍鳥を肩に止らせて記念撮影を楽しんでいる姿をそこここで見かけた。
神戸大丸9階のレストラン街には和食、洋食含めて10軒以上店がある。どの店も店の外の椅子に腰かけて順番待ちしていた。
日本のGDPの65%は個人消費である。1ドル=90円を武器に使えばいまにも国が潰れんばかりと落ち込むことはないだろう。アメリカ一辺倒、輸出頼みで国内マーケット開拓に国も真剣に取り組んでこなかったとがめが一気に噴出したにすぎない。100年に一度の不況と盛んに口実に使っている。
借金漬けの米国、米国以上に悪い英国の窮状と比べればいかにいまの日本が恵まれているか。日本の企業の経営者も労働組合も口を開けば政府が悪い、為替が悪いという。自らの判断ミスを棚に上げてよくいえたものだ。ひとのせいにするなら誰でも言える。
神戸という土地柄かもしれないが庶民はささやかな幸せをエンジョイしている。「パキア」の店内風景をスケッチした。(了)