オバマ米大統領は、米時間で週明けの2月23日、財界関係者の前で4年間にアメリカの財政赤字を半分にすると約束した。ウオールストリートジャーナル紙は「米国政府はシティグループの普通株を40%買い取ることを検討している」と報道した。
NY株式市場は、米企業業績のさらなる悪化懸念と金融システムの将来に対して確信を持てないことから「売り」と判断した結果、NYダウは先週末比250ドル安い7,114ドルで取引を終了した。S&P500種平均、ハイテック株ナスダック指数も3.7%以上下げ、12年ぶりのに安値に突入した。
今朝のNHK・BS「おはよう世界」でドイツテレビは、フォルクスワーゲンが5日間の操業停止を決め、6万1,000人の雇用に影響する。「この先どうなるか全く分からない」との従業員の声をインタビューで流していた。ドイツのGDPは今年5%減少すると予測していた。
「おはよう世界」で、ブルームバーグニュースが伝えるNY株式市場の引け直後の様子について、「今は売り時だ。だから売っている。」というある投資家のコメントを紹介していた。
今の株式市場のキーワードは「不確実性」である。「下げ幅が大きいのは金融株でないことがむしろ問題だ。銀行に公的資金を投入しても先でさらに悪化すると投資家は見ている」とアナウンサーが叫んでいた。
NY原油(WTI)先物市場では、OPEC減産が伝えられたが、世界的な需要減退からバランスしないとの投資家の見方が優勢でバレル37ドル台まで値下がりした。
一方、米CNNテレビは、中国首脳がアフリカから中南米に足を伸ばし、ヴェネズエラのチャべス大統領に歓迎される映像を映し、中国が資源確保の努力を全く怠っていないと解説していた。資源のほぼ100%を輸入に依存している日本の資源外交はお粗末そのもので、好対照を示している。
NY金先物市場は、オンス1000ドルを達成したことから利益確定の売りが出て反落、997ドルで取引された。今の金相場は山登りでいえば6合目なのか7合目なのか今一つはっきりしない。日本人が山に登り始めると相場は終わりだという俗説がある。オンス700ドルまで下げた後の急騰である。投資にはリスクが付き物だ。原油というと全て原油。金がいいと聞くと金に殺到する。危ない。
読売朝刊(2月22日付け)の「地球を読む」というコラムで、英歴史家ポール・ケネディ氏が「あたり前の真理に返れ」と「4本足は良い、2本足は悪い」と、英国の政治風刺家ジョージ・オーウエルの小説「動物農場」から引用して、「一本足経済は危険」と書いていた。
元シャープ副社長の佐々木正氏(93歳)の講演記録をたまたま読んだ。『共創』(価値観の違うものを合わせて新しいものを生み出すという考え方)を薦めておられる。北京オリンピックのソフトボールで優勝した上野投手のお父さんの話が紹介されていた。
「ボールを右手で投げると左脳でコントロールすることになる。そこで嫌がる娘に、箸の持ち方から字を書くことまで徹底して左手を使わせた。右脳と左脳がお互い助け合う。これが独創という名の共創なのだろう」と話している。
佐々木氏は、「薬は4000年の歴史がある「漢方」と日本古来の「生薬」、そして西欧のビタミンが共創して新しい薬を作ればいい。ところが現実はお互いに閉鎖的。太陽電池もそうだ。」と話を結んでおられた。
日本という国には専門バカと言われる人が特に多い。独りよがりの最たるものだ。健康のためなら死んでもいいという人もその類に入る。健康も大事だが、死んでは元も子もないではないか。(了)
NY株式市場は、米企業業績のさらなる悪化懸念と金融システムの将来に対して確信を持てないことから「売り」と判断した結果、NYダウは先週末比250ドル安い7,114ドルで取引を終了した。S&P500種平均、ハイテック株ナスダック指数も3.7%以上下げ、12年ぶりのに安値に突入した。
今朝のNHK・BS「おはよう世界」でドイツテレビは、フォルクスワーゲンが5日間の操業停止を決め、6万1,000人の雇用に影響する。「この先どうなるか全く分からない」との従業員の声をインタビューで流していた。ドイツのGDPは今年5%減少すると予測していた。
「おはよう世界」で、ブルームバーグニュースが伝えるNY株式市場の引け直後の様子について、「今は売り時だ。だから売っている。」というある投資家のコメントを紹介していた。
今の株式市場のキーワードは「不確実性」である。「下げ幅が大きいのは金融株でないことがむしろ問題だ。銀行に公的資金を投入しても先でさらに悪化すると投資家は見ている」とアナウンサーが叫んでいた。
NY原油(WTI)先物市場では、OPEC減産が伝えられたが、世界的な需要減退からバランスしないとの投資家の見方が優勢でバレル37ドル台まで値下がりした。
一方、米CNNテレビは、中国首脳がアフリカから中南米に足を伸ばし、ヴェネズエラのチャべス大統領に歓迎される映像を映し、中国が資源確保の努力を全く怠っていないと解説していた。資源のほぼ100%を輸入に依存している日本の資源外交はお粗末そのもので、好対照を示している。
NY金先物市場は、オンス1000ドルを達成したことから利益確定の売りが出て反落、997ドルで取引された。今の金相場は山登りでいえば6合目なのか7合目なのか今一つはっきりしない。日本人が山に登り始めると相場は終わりだという俗説がある。オンス700ドルまで下げた後の急騰である。投資にはリスクが付き物だ。原油というと全て原油。金がいいと聞くと金に殺到する。危ない。
読売朝刊(2月22日付け)の「地球を読む」というコラムで、英歴史家ポール・ケネディ氏が「あたり前の真理に返れ」と「4本足は良い、2本足は悪い」と、英国の政治風刺家ジョージ・オーウエルの小説「動物農場」から引用して、「一本足経済は危険」と書いていた。
元シャープ副社長の佐々木正氏(93歳)の講演記録をたまたま読んだ。『共創』(価値観の違うものを合わせて新しいものを生み出すという考え方)を薦めておられる。北京オリンピックのソフトボールで優勝した上野投手のお父さんの話が紹介されていた。
「ボールを右手で投げると左脳でコントロールすることになる。そこで嫌がる娘に、箸の持ち方から字を書くことまで徹底して左手を使わせた。右脳と左脳がお互い助け合う。これが独創という名の共創なのだろう」と話している。
佐々木氏は、「薬は4000年の歴史がある「漢方」と日本古来の「生薬」、そして西欧のビタミンが共創して新しい薬を作ればいい。ところが現実はお互いに閉鎖的。太陽電池もそうだ。」と話を結んでおられた。
日本という国には専門バカと言われる人が特に多い。独りよがりの最たるものだ。健康のためなら死んでもいいという人もその類に入る。健康も大事だが、死んでは元も子もないではないか。(了)