バレンタインが近づき、チョコレートの歴史について、9日朝の「ワールドWaveMorning」(世界の扉)コーナーで、詳しく紹介していた。チョコレートが日本に入って来たのは明治11年(1878)、当時の新聞広告に「貯古齢糖」とあった。第一次大戦後、機械化が進み徐々に普及した。1920年の値段は一枚10銭で、当時の女工さんの給料が一日20銭だったから結構高いものだったと当番組に出演された武蔵大学社会学部教授、武田尚子さんが解説しておられた。
そもそもチョコレートはどこから来たのか?4000年昔のマヤ文明まで遡ると、国立博物館の八杉佳穂氏がビデオ画面だったが、解説しておられた。カカオの原産地のアステカモ国の記録にある。カカオの実は、栄養源、薬、貨幣の代わりもした。祭礼の時に、生き血の代わりに用いられた。コロンブスがカカオをヨーロッパに持ち帰ったのがそもそもの始まりで、当時は貴重品だったことからも、王侯貴族の権力の象徴だった。一般市民にココアが飲まれるようになったのは17世紀以降で、産業革命とともに機械化が進んだ結果である。今のチョコレートに近いものが出来たのは19世紀後半と先の武田尚子教授が解説しておられた。
今朝の「ワールドWaveMorning」では、シリア、ホモスで繰り広げられる血なまぐさい内戦を思わせる砲撃のシ―ンとトルコがシリア問題解決の仲介に乗り出したと英BBCが報じていた。カタール、アルジャジ―ラもトルコ外相が近隣諸国に協議を呼びかけた。モスクワに戻ったロシア、ラブロフ外相は、反体制派とモスクワで協議する予定と語ったと伝えていた。日本から見ればシリアは遠い国である。しかし、シリア一国が崩れると一気に中東情勢が緊迫してくる可能性があるからシリア情勢には日々、目が離せないだろう。
ドイツZDFは、ギリシャ連立与党とトロイカ、EU,IMF,ECBとの協議はまとまらず9日に延期された。イライラが募って来ているとアナウンサ―が口火を切った。EU委員会のユンケル議長が9日に欧州財務相による緊急会議を招集した。これ以上待てないということか、それとも妥協が近いから集まるのか。さまざまな憶測が飛び交っていると解説していた。近着のニューズウイーク誌日本版は「EUはギリシャ危機を見て見ぬ振り」のタイトルで「財政健全化を義務付け、上機嫌のメルケルだが,国債償還を3月20日に控えるギリシャの目先の苦境に冷淡」とシボ―ン・ダウリング記者が書いていた。
9日朝7時27分配信のCNBC Asia Pcific電子版は、「合意は近いと見られるが、最低賃金引き下げ、失業対策、公務員の追加削減、年金カットが1300億ユーロ融資の大前提である。しかし、具体的内容が全く決まっていない状態が続いている」と書いていた。こういう記事を読んでいるといつも思い出すのが、古代ギリシャ人によって紀元前3世紀頃書かれたと伝えられるイソップ物語の「猫とネズミ」の物語である。4月に選挙を控えたギリシャの政治家【ネズミ】は国の破たんという国の命運に関わる問題であっても、選挙民【猫】の方がはるかに怖いのであろう。
8日のNY株式市場は、ギリシャ情勢の推移を見極めたいとする空気が強く、NYダウは、前日比5ドル高、12,883ドルで取引を終えた。「ワールドWaveMorning」(経済情報)に電話出演したみずほコーポレート銀行、荒井守氏は「ギリシャ情勢が依然不透明である。米企業決算もまちまちの結果だった。その一方で、ユーロ買い戻しの動きが底流で強まって来ている」などと解説していた。NY原油【WTI】はバレル30セント高、98.71ドル、NY金先物相場はトロイオンス17.10ドル安、1,729.30ドルだった。
一方、8日のNY外国為替市場では、1ドル=77.02~06円、1ユーロ=102.15~18円とユーロ、ドルともに対円で買われた。国の財政赤字がGDPの2倍、貿易収支が赤字に転落した日本円はどこから見ても買えないことを為替ディ―ラ―が再確認して動きだしたのかどうか見極めたい。日本政府は、8兆円の国民の税金で昨年の円売り・ドル買い介入を行ったと豪語している。外国為替市場での1日の取引は4兆ドル(約310兆円)である。昨年暮れに平然とフクシマ安全宣言をした同じ国がやることは信用できない。(了)
そもそもチョコレートはどこから来たのか?4000年昔のマヤ文明まで遡ると、国立博物館の八杉佳穂氏がビデオ画面だったが、解説しておられた。カカオの原産地のアステカモ国の記録にある。カカオの実は、栄養源、薬、貨幣の代わりもした。祭礼の時に、生き血の代わりに用いられた。コロンブスがカカオをヨーロッパに持ち帰ったのがそもそもの始まりで、当時は貴重品だったことからも、王侯貴族の権力の象徴だった。一般市民にココアが飲まれるようになったのは17世紀以降で、産業革命とともに機械化が進んだ結果である。今のチョコレートに近いものが出来たのは19世紀後半と先の武田尚子教授が解説しておられた。
今朝の「ワールドWaveMorning」では、シリア、ホモスで繰り広げられる血なまぐさい内戦を思わせる砲撃のシ―ンとトルコがシリア問題解決の仲介に乗り出したと英BBCが報じていた。カタール、アルジャジ―ラもトルコ外相が近隣諸国に協議を呼びかけた。モスクワに戻ったロシア、ラブロフ外相は、反体制派とモスクワで協議する予定と語ったと伝えていた。日本から見ればシリアは遠い国である。しかし、シリア一国が崩れると一気に中東情勢が緊迫してくる可能性があるからシリア情勢には日々、目が離せないだろう。
ドイツZDFは、ギリシャ連立与党とトロイカ、EU,IMF,ECBとの協議はまとまらず9日に延期された。イライラが募って来ているとアナウンサ―が口火を切った。EU委員会のユンケル議長が9日に欧州財務相による緊急会議を招集した。これ以上待てないということか、それとも妥協が近いから集まるのか。さまざまな憶測が飛び交っていると解説していた。近着のニューズウイーク誌日本版は「EUはギリシャ危機を見て見ぬ振り」のタイトルで「財政健全化を義務付け、上機嫌のメルケルだが,国債償還を3月20日に控えるギリシャの目先の苦境に冷淡」とシボ―ン・ダウリング記者が書いていた。
9日朝7時27分配信のCNBC Asia Pcific電子版は、「合意は近いと見られるが、最低賃金引き下げ、失業対策、公務員の追加削減、年金カットが1300億ユーロ融資の大前提である。しかし、具体的内容が全く決まっていない状態が続いている」と書いていた。こういう記事を読んでいるといつも思い出すのが、古代ギリシャ人によって紀元前3世紀頃書かれたと伝えられるイソップ物語の「猫とネズミ」の物語である。4月に選挙を控えたギリシャの政治家【ネズミ】は国の破たんという国の命運に関わる問題であっても、選挙民【猫】の方がはるかに怖いのであろう。
8日のNY株式市場は、ギリシャ情勢の推移を見極めたいとする空気が強く、NYダウは、前日比5ドル高、12,883ドルで取引を終えた。「ワールドWaveMorning」(経済情報)に電話出演したみずほコーポレート銀行、荒井守氏は「ギリシャ情勢が依然不透明である。米企業決算もまちまちの結果だった。その一方で、ユーロ買い戻しの動きが底流で強まって来ている」などと解説していた。NY原油【WTI】はバレル30セント高、98.71ドル、NY金先物相場はトロイオンス17.10ドル安、1,729.30ドルだった。
一方、8日のNY外国為替市場では、1ドル=77.02~06円、1ユーロ=102.15~18円とユーロ、ドルともに対円で買われた。国の財政赤字がGDPの2倍、貿易収支が赤字に転落した日本円はどこから見ても買えないことを為替ディ―ラ―が再確認して動きだしたのかどうか見極めたい。日本政府は、8兆円の国民の税金で昨年の円売り・ドル買い介入を行ったと豪語している。外国為替市場での1日の取引は4兆ドル(約310兆円)である。昨年暮れに平然とフクシマ安全宣言をした同じ国がやることは信用できない。(了)