日銀の白川総裁が、国会審議で、日本国債の利回り上昇リスクを警告したと23日付けWSJ紙電版に出ていた。日本国債利回りは現在1%をわずかながら割っている。米国は2.0%である。同記事によれば、日本国債の利回りが、仮に2008年6月に記録した年1.895%並みになれば、都市銀行に3.5兆円、地方銀行に2.8兆円の損害が出る。現在、日本国債を都市銀行は44%、地方銀行は21%それぞれ保有していると書いていた。
同記事は、日本人の貯蓄率は現在5%まで低下している。ゼロ金利とデフレ長期化で日本人の預貯金は目減りを続けている。2010年代の近い将来、マイナス圏に入ると専門家はみていると紹介していた。日本国債はギリシャなど外国の国債と比較して、100%近くを日本人が保有している。だから安心だと言うことになっているにすぎない。
日本国債は、銀行と保険会社併せて65%を占める。一方、国の収入の50%が国債頼りである。日本国債の利回りが今後上昇することははっきりしている。元本は抑えることが出来ても利払いの増加を防ぐことはできない。消費税を5%上げても焼け石に水である。日本の新聞テレビが取り上げなくとも、WSJ紙が取り上げたことを頭に入れておきたい。
一方、23日、NY株式市場は、NYダウが前日比46ドル高、12,984ドルと当面の目標13,000ドルにあと6ドルに迫った。米新規住宅着工件数堅調が相場を支えたと今朝朝6時台放送の米ブルームバーグのアナが紹介していた。「ワ―ルドWaveMorning」(経済情報)に出演した大和証券、キャピタルマ―ケッツアメリカ、シュナイダ―恵子氏は「ドイツ、アメリカの景況感が改善した。特にドイツifo指数が7ケ月以前の水準まで回復、米新規失業保険申請件数が4年振りの低水準を記録した。ただ、NY原油相場が高騰、バレル107.83ドルを記録した。つれてガソリン店頭値段が危機ラインのガロン4ドルを超えて来たことが今後のNY株式市場の頭を抑えるだろう」などと解説していた。
テレビ東京系テレビ番組「モーニングサテライト」で、欧州委員会が、ヨーロッパの2012年経済成長率を昨年予測の0.5%増を0.3%減へ下方修正したと紹介していた。国別ではギリシャマイナス4.4%、イタリア1.3%減、スペイン1.0%減、一方ドイツプラス0.6%、フランス同0.4%で明暗が分かれている。問題のギリシャは前回見通しはマイナス2.2%だった。一連の緊縮財政実施で一段と下方修正された。成長がなければ税収も増えない。年末にかけてギリシャ破たんの話題は尽きないであろう。
23日のNY外国為替市場では引き続きユーロが対ドルで買われ、1ユーロ=1.3364~67ドルまで上昇した。つれて1ユーロ=16.85~88ドルまでユーロが値上がりした。ドルが対ユーロで売られ、つれて、対円でも売られ、1ドル=79.94~97円まで値下がりした。NY金先物は、ユーロ高を受けて、トロイオンス1,784.90ドルまで値上がりした。(了)
同記事は、日本人の貯蓄率は現在5%まで低下している。ゼロ金利とデフレ長期化で日本人の預貯金は目減りを続けている。2010年代の近い将来、マイナス圏に入ると専門家はみていると紹介していた。日本国債はギリシャなど外国の国債と比較して、100%近くを日本人が保有している。だから安心だと言うことになっているにすぎない。
日本国債は、銀行と保険会社併せて65%を占める。一方、国の収入の50%が国債頼りである。日本国債の利回りが今後上昇することははっきりしている。元本は抑えることが出来ても利払いの増加を防ぐことはできない。消費税を5%上げても焼け石に水である。日本の新聞テレビが取り上げなくとも、WSJ紙が取り上げたことを頭に入れておきたい。
一方、23日、NY株式市場は、NYダウが前日比46ドル高、12,984ドルと当面の目標13,000ドルにあと6ドルに迫った。米新規住宅着工件数堅調が相場を支えたと今朝朝6時台放送の米ブルームバーグのアナが紹介していた。「ワ―ルドWaveMorning」(経済情報)に出演した大和証券、キャピタルマ―ケッツアメリカ、シュナイダ―恵子氏は「ドイツ、アメリカの景況感が改善した。特にドイツifo指数が7ケ月以前の水準まで回復、米新規失業保険申請件数が4年振りの低水準を記録した。ただ、NY原油相場が高騰、バレル107.83ドルを記録した。つれてガソリン店頭値段が危機ラインのガロン4ドルを超えて来たことが今後のNY株式市場の頭を抑えるだろう」などと解説していた。
テレビ東京系テレビ番組「モーニングサテライト」で、欧州委員会が、ヨーロッパの2012年経済成長率を昨年予測の0.5%増を0.3%減へ下方修正したと紹介していた。国別ではギリシャマイナス4.4%、イタリア1.3%減、スペイン1.0%減、一方ドイツプラス0.6%、フランス同0.4%で明暗が分かれている。問題のギリシャは前回見通しはマイナス2.2%だった。一連の緊縮財政実施で一段と下方修正された。成長がなければ税収も増えない。年末にかけてギリシャ破たんの話題は尽きないであろう。
23日のNY外国為替市場では引き続きユーロが対ドルで買われ、1ユーロ=1.3364~67ドルまで上昇した。つれて1ユーロ=16.85~88ドルまでユーロが値上がりした。ドルが対ユーロで売られ、つれて、対円でも売られ、1ドル=79.94~97円まで値下がりした。NY金先物は、ユーロ高を受けて、トロイオンス1,784.90ドルまで値上がりした。(了)