ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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『怒れ、憤れ』(INDIGNEZ VOUS)』タイトルの14ページの本がフランスで大売れ:

2012-02-03 11:47:25 | 経済学
3日朝放送「ワールドWaveMorning」(学校で教えてくれない経済学)


「INDIGNEZ VOUS(怒れ、憤れ)」というタイトルのわずか14ページの本がフランスの書店で大売れしていると3日朝放送の「ワールドWaveMorning」(世界の扉)コーナーで取り上げていた。著者はスペサン・エセルサン(94歳)、1940年代、ナチスドイツの難を逃れ、からくも生き延びた。時あたかもヨーロッパで信用不安の嵐が吹き荒れているタイミングと重なった。「生き延びることが、自信と勇気を与えてくれた。」と語り、「かってこれほどまでに貧富の差が広がったことはなく、カネもうけの競争が奨励されたこともない、カネの力は膨張し、傲慢になり、利己的になった。その結果、国家の運命まで左右しようとしている。」と書いて『無秩序な資本主義』を非難していると紹介していた。

金融危機関連では、今朝NHK/BS7時台放送の冒頭で、日銀の白川総裁が、ロンドンで講演したと伝え、いま欧米が「失われた10年」をこの先迎えようとしていると講演した。まだ目を通していないが、講演の内容が、日銀のホームページに掲載されているそうだ。欧米の金融の世界が、経済全体を巻き込んで、リーマンショック後、ゼロ金利と量的緩和を継続しながら一向に回復の兆しが見られないことを「失われた日本の10年」と重ね合わせて語られたと当番組NHK高橋キャスターが紹介していた。

香港ATVが、ドイツ、メルケル首相の北京訪問の様子を伝え、会談後の中国、温家宝首相の談話によれば、中国が欧州の金融危機に重大な関心を示した。具体的な言及はなかったが、メルケル首相は、中国に金融支援を要請したようだと解説していた。ドイツZDFもメルケル首相中国訪問をトップに取り上げた。ヨーロッパの金融危機問題が討議の焦点になった。巨額の外貨を背景に、ドイツと中国の貿易は飛躍的に拡大した。中国はEFSF(欧州金融安定化基金)出資の可能性を示唆したと紹介していた。一方、メルケル首相が当初訪問を希望していたリベラルな都市、広東は、中国側の圧力で中止されたと紹介していた。

中国関連のニュースでは、まず、上海RTSが安徽省での工業用塩が食用に使われていたと伝えた。重金属が含まれていれば、肝臓、腎臓に害を及ぼす。体内に蓄積してガンの原因にもなると専門家が警告していた。当時件に関係した塩は1万4,000トン、内回収された量は18トンに過ぎない。10元/トンで工場を出荷、350~450元/トンで農家に収められる。それが流通業者の手元では700元/トンになり食塩として路上で売られる時には1,400元/トンになると解説していた。いまひとつは、香港ATVが尖閣諸島の個々の島に日本名をつけると日本政府が発表したことに抗議して、釣魚島は中国の領土だと在香港、日本領事館へ反日デモを行った。中国政府は釣魚島は中国固有の領土であるとの主張を続けている。

領土問題との関連では、英BBCが、フォークランドにウイリアム王子がパイロットとして配属されたことに対して、アルゼンチン政府が、フォ―クランド紛争30周年に合わせたイギリス政府の挑発行為であると英国を非難した。一方、フォ―クランド住民は歓迎している。フォ―クランドには豊富な石油資源が埋蔵されている。鉱物資源採掘権はイギリスにある。アルゼンチンの反発は全く意に介していいないと解説していた。ス―ダンでの中国人労働者拘束事件、尖閣問題それにこのたびのフォ―クランドでのウイリリアム王子の話題、イラン原油輸入制裁問題、いずれも原油、天然ガスがらみである。



2日、NY株式市場は、3日発表予定の米雇用統計待ちの中、小動きに終始、NYダウは、前日比11ドル安、12,705ドルで取引を終了した。「ワールドWave Mornig」(経済情報)に出演した大和証券キャピタルマ―ケッツアメリカ、シュナイダ―恵子氏は「雇用統計待ちとバ―ナンキ米FRB議長証言で、QE3(量的金融緩和策第3弾)に消極的発言をしたことが相場の重しとなった」などと解説していた。NY外国為替市場では、1ドル=76.21~22円、1ユーロ=100.18~23円、NY原油(WTI)はバレル1.25ドル安、96.36ドル、NY金先物相場はトロイオンス9.70ドル高、1,756.80ドルで取引きされた。(了)

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