小学3年の孫と昨年秋一緒に植えたチューリップの球根が芽を出し、日に日に大きくなっていると彼女の母親のメール経由で知らせた。「おじいちゃん、花が咲くのが楽しみです」と返事が折り返し来て、元気をもらった。こちら神戸もひところは朝7時前でも真っ暗だった。日の出時間が一気に早まり、春が確実に近付いていることを教えてくれる。
「ワールドWaveMorning」を見ることから一日がはじまる。ドイツZDFが24日、チュニジアで開かれた「シリア友人の会」で、シリア、アサド政権に対し、戦闘の即時停止や人道支援を等を決議した。ロシアと中国は不参加だったなどと伝えていた。英BBCは「対シリア有志連合」と訳して、当の会合を紹介した。一方、ロシアRTRは、プーチン支持率が66%であると伝え、ロシアの核センターの会合に出席したプーチン首相が「ロシアは核軍縮に参加しない」と語ったと紹介したあと、「シリア友人グループ会議」の様子を伝える放送の中身が面白かった。
ロシアRTRによれば、「アメリカはシリア政府を除外した。ロシア、中国は、当の会合に招かれなかった。アメリカはロシアと中国を友人とみなしていない。ロシア、中国の国連での拒否権行使に対する報復である。アメリカは、アサドをリビアのカダフイと同じシナリオで描いている。アメリカとフランスはシリアでのロシアと中国の権益を取り戻そうとしている。強いシリアはシリア国内では支持されていない」などと解説していた。
所変われば品変わる。お決まりのパターンである。「コップの前だけから見ていると間違う。」と昔、朝日新聞の天声人語を書いていた笠信太郎さんが名著「花見酒の経済」に書いておられる。国連とアラブ連盟は、「共同特使」に国連前事務総長のコフィ・アナン氏を任命した。ロシアと中国は、アナン氏に仲介権限を与えることには賛成していると伝えられる。外交とは文字通りかけひきそのものである。
外交と言うことでは、香港ATVが、北朝鮮とアメリカ特使との会談についてアメリカ特使、グリーン・デービース氏が「外交は一朝一夕には解決しないものだ。数週間かかることもあるし、数ケ月かかるものもある。北がテーブルについたことに意義がある。」と語ったと伝えた。「今回の北朝鮮とアメリカとの会合は北京のアメリカ大使館で開かれた。北に対する食糧援助と引き換えに6ケ国協議で核問題での北の譲歩を引き出すことが目標だ。食糧支援で進展がなかった。」などと香港ATVが解説していた。
24日、NY株式市場は、NYダウが、一時、前日比100ドル近く上げる場面もあったが、後下げ、結局、前日比ほぼ横ばいの1ドル74セント安、12,982ドルで取引を終了した。朝6時台放送のブルームバーグニュ-スに出演したナイトキャピタルアメリカのあるアナリストは「取引量が6億株ない。短期では問題ないが、長期間に薄商いが続くと問題だ」と浮かぬ顔で語っていた姿が印象的だった。アジア株に投資家の関心がシフトしている。
「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した三井住友銀行、森谷亨氏は「最近、ユーロ、ドルが値上がりしていますが今後の見通しを聞かせて欲しい」と尋ねられて「ギリシャに対する金融支援の動きに安心感が生まれたことが背景だ。ミシガン大学の消費者信頼感指数など米景気データが改善していることも背景にある。一方、NY原油相場が一時、バレル110ドルを突破した。シリア、イラン問題など原油の供給不安が台頭している」などと解説していた。
24日付けのWSJ紙は原油高騰の背景について以下のように書いていた。「供給不安が原油相場を上昇させている。NY原油(WTI)は、ここ1ケ月で11%、今週のみで6%急騰した。24日の110ドル突破にはオバマ大統領が、23日の演説でガソリン不足は1日や1週間で解決出来ない。時間のかかる問題と述べたことも影響している。24日、原油上昇に加えて、ガソリン相場がガロン30セント急騰をとらえ、共和党候補が、カナダからのガスパイプライン建設を拒否した結果だとオバマ政権のエネルギー政策を厳しく非難した。原油、ガソリン高騰が大統領選挙の争点に急遽浮上して来ているようだ。
さらに同電子版は、「このところの原油相場は、リスクプレミアムがバレル10~20ドル上載せされている。大統領選挙が終わればガソリンの卸売値段はこの日のガロン3ドル50セントが2ドルまで下がるだろう」との専門家のコメントを紹介していた。米大統領選挙の渦中にある。オバマ政権はイスラエルに甘い顔が出来ない。アメリカがイランに強攻姿勢を取らざるを得ないことも原油高騰の背景にあるのであろう。
ひとの顔がそれぞれ違うように、世の中には様々な見方が存在している。特に物事に政治が絡むと益々複雑になる。相場嫌いの人が日本人には多い。しかし、相場は意外に物知りだから、実益に即結びつく保証は全くないが、参考にするには、十分値すると常々思っている。(了)
「ワールドWaveMorning」を見ることから一日がはじまる。ドイツZDFが24日、チュニジアで開かれた「シリア友人の会」で、シリア、アサド政権に対し、戦闘の即時停止や人道支援を等を決議した。ロシアと中国は不参加だったなどと伝えていた。英BBCは「対シリア有志連合」と訳して、当の会合を紹介した。一方、ロシアRTRは、プーチン支持率が66%であると伝え、ロシアの核センターの会合に出席したプーチン首相が「ロシアは核軍縮に参加しない」と語ったと紹介したあと、「シリア友人グループ会議」の様子を伝える放送の中身が面白かった。
ロシアRTRによれば、「アメリカはシリア政府を除外した。ロシア、中国は、当の会合に招かれなかった。アメリカはロシアと中国を友人とみなしていない。ロシア、中国の国連での拒否権行使に対する報復である。アメリカは、アサドをリビアのカダフイと同じシナリオで描いている。アメリカとフランスはシリアでのロシアと中国の権益を取り戻そうとしている。強いシリアはシリア国内では支持されていない」などと解説していた。
所変われば品変わる。お決まりのパターンである。「コップの前だけから見ていると間違う。」と昔、朝日新聞の天声人語を書いていた笠信太郎さんが名著「花見酒の経済」に書いておられる。国連とアラブ連盟は、「共同特使」に国連前事務総長のコフィ・アナン氏を任命した。ロシアと中国は、アナン氏に仲介権限を与えることには賛成していると伝えられる。外交とは文字通りかけひきそのものである。
外交と言うことでは、香港ATVが、北朝鮮とアメリカ特使との会談についてアメリカ特使、グリーン・デービース氏が「外交は一朝一夕には解決しないものだ。数週間かかることもあるし、数ケ月かかるものもある。北がテーブルについたことに意義がある。」と語ったと伝えた。「今回の北朝鮮とアメリカとの会合は北京のアメリカ大使館で開かれた。北に対する食糧援助と引き換えに6ケ国協議で核問題での北の譲歩を引き出すことが目標だ。食糧支援で進展がなかった。」などと香港ATVが解説していた。
24日、NY株式市場は、NYダウが、一時、前日比100ドル近く上げる場面もあったが、後下げ、結局、前日比ほぼ横ばいの1ドル74セント安、12,982ドルで取引を終了した。朝6時台放送のブルームバーグニュ-スに出演したナイトキャピタルアメリカのあるアナリストは「取引量が6億株ない。短期では問題ないが、長期間に薄商いが続くと問題だ」と浮かぬ顔で語っていた姿が印象的だった。アジア株に投資家の関心がシフトしている。
「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した三井住友銀行、森谷亨氏は「最近、ユーロ、ドルが値上がりしていますが今後の見通しを聞かせて欲しい」と尋ねられて「ギリシャに対する金融支援の動きに安心感が生まれたことが背景だ。ミシガン大学の消費者信頼感指数など米景気データが改善していることも背景にある。一方、NY原油相場が一時、バレル110ドルを突破した。シリア、イラン問題など原油の供給不安が台頭している」などと解説していた。
24日付けのWSJ紙は原油高騰の背景について以下のように書いていた。「供給不安が原油相場を上昇させている。NY原油(WTI)は、ここ1ケ月で11%、今週のみで6%急騰した。24日の110ドル突破にはオバマ大統領が、23日の演説でガソリン不足は1日や1週間で解決出来ない。時間のかかる問題と述べたことも影響している。24日、原油上昇に加えて、ガソリン相場がガロン30セント急騰をとらえ、共和党候補が、カナダからのガスパイプライン建設を拒否した結果だとオバマ政権のエネルギー政策を厳しく非難した。原油、ガソリン高騰が大統領選挙の争点に急遽浮上して来ているようだ。
さらに同電子版は、「このところの原油相場は、リスクプレミアムがバレル10~20ドル上載せされている。大統領選挙が終わればガソリンの卸売値段はこの日のガロン3ドル50セントが2ドルまで下がるだろう」との専門家のコメントを紹介していた。米大統領選挙の渦中にある。オバマ政権はイスラエルに甘い顔が出来ない。アメリカがイランに強攻姿勢を取らざるを得ないことも原油高騰の背景にあるのであろう。
ひとの顔がそれぞれ違うように、世の中には様々な見方が存在している。特に物事に政治が絡むと益々複雑になる。相場嫌いの人が日本人には多い。しかし、相場は意外に物知りだから、実益に即結びつく保証は全くないが、参考にするには、十分値すると常々思っている。(了)