(学校で教えてくれない経済学)
朝日二ュ―スターを27日夜たまたま見ていたらジャ―リストの重信メイさんが出演しておられた。最近のシリア情勢について「アメリカは本物の戦争は出来なくなっている。情報戦争に切り替えた」と話した言葉が印象に残った。彼女は1月2日にシリアに入り8日まで滞在した。反アサド、親アサドでメディアは報道している。しかし、現地で見たものは必ずしもそうではない。5000人以上の死者が出ている。中身を聞けば、反アサドと親アサドで死者は半分半分のようだと話していた。
カタール、アルジャジ―ラが連日シリア情勢を報道している。重信さんの話を聞いていると、国民投票に賛成しているデモ隊の写真は載せる。しかし、近くの別の場所では、国民投票に反対する3000人以上のデモが同時に行われていたが報道しなかった。こういう話を聞いていると、アルジャジ―ラに限らず、分け隔てなく報道しているわけではないことが分かる。ニュースそのものを鵜呑みにするなと、しごく当り前のことを重信メイさんが教えてくれた。シリアは既に内戦状態にある。既得権を守ろうとするロシアとリビア同様トップを倒して利権を復活させたい欧米資本との生臭い争いが背後にあるようだ。
生臭いニュースとして28日朝放送のロシアRTRがプーチン暗殺計画が発覚、容疑者が取り調べを受けている映像を写していた。これも作られた話と思いたくないが、ロシア大統領選挙を目前にしてなぜいまこの手のニュースを流したのか。プーチンの支持率が複数のロシアのシンクタンクなどの調査で65%前後高いとロシアRTRが流していた。プーチン首相はこの日、ロシアは、ミサイル防衛システムのバランスを崩すことはない。ロシアは他のいかなる国からも指図されないと発言をしたとロシアRTRが紹介していた。明らかにアメリカを意識した発言であろう。プーチンがロシアの大統領になることはほぼ間違いないと見られている。そうなれば中国も黙っていないだろう。日本政府やマスコミ報道を全て信用できないということではないが、ひとりひとりが情報戦争に振り回さないようにする日々心掛けることが益々求められそうだ。
28日朝の「ワールドWaveMorning」(世界の扉)でユーロ誕生20周年にからみマーストリヒト大学での討議の様子を詳しく紹介、ユーロが通貨統合のみでスタートして今日まで来たが、これからは、財政統合も視野に入れた、規律を守りながら経済成長をも同時に進める課題に取り組まざるを得ないだろうとヨーロッパ駐在、市瀬卓記者の解説を交えながら報道していた。ドイツZDFは「ギリシア支援策のドイツ連邦議会投票に先立ち、メルケル首相は、ユーロを失えばヨーロッパの成功はない、私はリスクをとる。無謀なことはできないなどと演説した。連邦議会は1,300億ユーロの第2次ギリシア支援策を承認可決した。一息ついたはずだった。ところが与党から一部造反者が出た。初めてのケースだ。メルケル首相の政治生命に明らかに打撃だ」などと解説していた。
27日、週明けのNY株式市場は、メキシコでのG20でヨーロッパ金融危機の対応策を先送りしたことを嫌気して、NYダウははじめ100ドル以上値下がりした。その後、米住宅指標が予想を上回ったあと持ち直し、先週末比横ばい、1ドル安、12,981ドルで取引を終了した。朝6時台放送の米ブルームバーグに出演した20年キャリア―と紹介されたディ-ラ―、Ken Polcari氏は「ダウ13,000ドルをトライしてはその都度押し戻される。マ―ケットは方向感を失い、混乱している」などと答えていた。
「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した三井住友銀行、森谷亨氏は「1月の米中古住宅販売が予想の1%増に対して2%増えた。その他製造業指数も改善したことが相場を支えた。IMFによる増資が見送られた結果、ユーロが売られ、ドルもつれて値下がりした。1ユーロ=1.33ドル後半、1ユーロ=107円前半までユーロが値下がりした。2月29日にECBによる3年物国債への融資額がいくらで決まるか、3月1日のバ―ナンキ発言を注目している」などと話していた。NY為替市場では、1ドル=80.56~58円、1ユーロ=107.87~9円で取引された。
27日、NY原油(WTI)はバレル1.21ドル安、108.56ドル、NY金先物はトロイオンス1.50ドル安、1,773.60ドルで取引された。27日付けのWSJ紙電子版は、G20で原油高騰に懸念が表明された。一方、イラン制裁強化を継続している。世界の原油の20%がホルムズ海峡封鎖の危機はなお収まっていない。27日、欧米がシリア中央銀行に対する資金封鎖含めシリア制裁の新たな政策をEUが発表したと書いていた。
28日朝7時37分配信のCNBC Asia Pacific電子版に、原油相場が反落した結果、景気回復に助けとなる。このところの原油相場の値上りは余りにも急激だった。原油安がNYダウの買い戻しを助けたと書いていた。過ぎたればなお及ばざるが如し。バランスを崩すとおかしくなる。人間の健康も同じである。背筋を伸ばして今日も元気で頑張りたい。(了)
朝日二ュ―スターを27日夜たまたま見ていたらジャ―リストの重信メイさんが出演しておられた。最近のシリア情勢について「アメリカは本物の戦争は出来なくなっている。情報戦争に切り替えた」と話した言葉が印象に残った。彼女は1月2日にシリアに入り8日まで滞在した。反アサド、親アサドでメディアは報道している。しかし、現地で見たものは必ずしもそうではない。5000人以上の死者が出ている。中身を聞けば、反アサドと親アサドで死者は半分半分のようだと話していた。
カタール、アルジャジ―ラが連日シリア情勢を報道している。重信さんの話を聞いていると、国民投票に賛成しているデモ隊の写真は載せる。しかし、近くの別の場所では、国民投票に反対する3000人以上のデモが同時に行われていたが報道しなかった。こういう話を聞いていると、アルジャジ―ラに限らず、分け隔てなく報道しているわけではないことが分かる。ニュースそのものを鵜呑みにするなと、しごく当り前のことを重信メイさんが教えてくれた。シリアは既に内戦状態にある。既得権を守ろうとするロシアとリビア同様トップを倒して利権を復活させたい欧米資本との生臭い争いが背後にあるようだ。
生臭いニュースとして28日朝放送のロシアRTRがプーチン暗殺計画が発覚、容疑者が取り調べを受けている映像を写していた。これも作られた話と思いたくないが、ロシア大統領選挙を目前にしてなぜいまこの手のニュースを流したのか。プーチンの支持率が複数のロシアのシンクタンクなどの調査で65%前後高いとロシアRTRが流していた。プーチン首相はこの日、ロシアは、ミサイル防衛システムのバランスを崩すことはない。ロシアは他のいかなる国からも指図されないと発言をしたとロシアRTRが紹介していた。明らかにアメリカを意識した発言であろう。プーチンがロシアの大統領になることはほぼ間違いないと見られている。そうなれば中国も黙っていないだろう。日本政府やマスコミ報道を全て信用できないということではないが、ひとりひとりが情報戦争に振り回さないようにする日々心掛けることが益々求められそうだ。
28日朝の「ワールドWaveMorning」(世界の扉)でユーロ誕生20周年にからみマーストリヒト大学での討議の様子を詳しく紹介、ユーロが通貨統合のみでスタートして今日まで来たが、これからは、財政統合も視野に入れた、規律を守りながら経済成長をも同時に進める課題に取り組まざるを得ないだろうとヨーロッパ駐在、市瀬卓記者の解説を交えながら報道していた。ドイツZDFは「ギリシア支援策のドイツ連邦議会投票に先立ち、メルケル首相は、ユーロを失えばヨーロッパの成功はない、私はリスクをとる。無謀なことはできないなどと演説した。連邦議会は1,300億ユーロの第2次ギリシア支援策を承認可決した。一息ついたはずだった。ところが与党から一部造反者が出た。初めてのケースだ。メルケル首相の政治生命に明らかに打撃だ」などと解説していた。
27日、週明けのNY株式市場は、メキシコでのG20でヨーロッパ金融危機の対応策を先送りしたことを嫌気して、NYダウははじめ100ドル以上値下がりした。その後、米住宅指標が予想を上回ったあと持ち直し、先週末比横ばい、1ドル安、12,981ドルで取引を終了した。朝6時台放送の米ブルームバーグに出演した20年キャリア―と紹介されたディ-ラ―、Ken Polcari氏は「ダウ13,000ドルをトライしてはその都度押し戻される。マ―ケットは方向感を失い、混乱している」などと答えていた。
「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した三井住友銀行、森谷亨氏は「1月の米中古住宅販売が予想の1%増に対して2%増えた。その他製造業指数も改善したことが相場を支えた。IMFによる増資が見送られた結果、ユーロが売られ、ドルもつれて値下がりした。1ユーロ=1.33ドル後半、1ユーロ=107円前半までユーロが値下がりした。2月29日にECBによる3年物国債への融資額がいくらで決まるか、3月1日のバ―ナンキ発言を注目している」などと話していた。NY為替市場では、1ドル=80.56~58円、1ユーロ=107.87~9円で取引された。
27日、NY原油(WTI)はバレル1.21ドル安、108.56ドル、NY金先物はトロイオンス1.50ドル安、1,773.60ドルで取引された。27日付けのWSJ紙電子版は、G20で原油高騰に懸念が表明された。一方、イラン制裁強化を継続している。世界の原油の20%がホルムズ海峡封鎖の危機はなお収まっていない。27日、欧米がシリア中央銀行に対する資金封鎖含めシリア制裁の新たな政策をEUが発表したと書いていた。
28日朝7時37分配信のCNBC Asia Pacific電子版に、原油相場が反落した結果、景気回復に助けとなる。このところの原油相場の値上りは余りにも急激だった。原油安がNYダウの買い戻しを助けたと書いていた。過ぎたればなお及ばざるが如し。バランスを崩すとおかしくなる。人間の健康も同じである。背筋を伸ばして今日も元気で頑張りたい。(了)