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メルケル記者会見急遽中止で、NYダウ急落後26ドル安まで戻すも原油、金は急落

2012-06-29 08:32:13 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


金相場は現在のトロイオンス1500台から700ドル台へ急落する瀬戸儀と、CNBCAsia電子版6月28日付けでAnsuyaHarjani記者が書いていた。理由は世界経済がデフレに入ることがはっきりしてきているが、米FRBもECBもそれに対する行動を起こさない。米FRBによる量的緩和QE3も見送られる公算が高いからだと見る投資専門家、ChartProphetCapital,YohiJacobsの意見を紹介していた。28日NY金先物相場はトロイオンス27.90ドル安、1,549.70ドルで取引を終了した。

先のJacobs氏は、金相場だけではない。すでに原油(WTI)相場ではバレル115ドルが80ドルまで値下がりしている。さらに先安が予測される。金も原油と同じで、これ以上のMoneyPrinntingは余りにもリスクが多く、効果が余りに少ない。米FRBは2度のQE(量的緩和)、引き続きOperationTwist,短期国債を売り、得た資金で長期国債を買って金利を下げる政策を年末まで延長実施すことを決めたがQE3は実施されない見込みが出て来たからだと指摘していた。

28日のNY原油先物相場は、前日比バレル2.52ドル安、77.67ドルで取引を終了した。28日のNYダウは、引けにかけて急速に値を戻し、前日比24ドル安、12,602ドルで取引を終えた。しかし、エネルギー株、金融株が大幅値下りが下げをリードして、ダウは 一時140ドル以上下げた。ただ、NYダウ反発のきっかけは、EUサミット開催直前に予定されていた記者会見をメルケル首相が急遽キャンセル、ドイツにユーロ共同債発行に何らかの妥協が見られるとの思惑がNY証券取引所に流れたからだと米ブルームバーグに出たマット・ミラー記者の言葉が面白かった。メルケル発言に耳をダンボにして聞いている。大げさにいえばメルケル一人で世界が動かされている感じさえ受けた。

今朝のロシアRTRはプーチン大統領が医療、教育に2,000億ルーブル拠出することを謳った予算教書に署名した。1年ごとに石油相場に左右されてきた従来のやり方を今後改め10年間の平均価格をベースに予算を組むよう変更する。その一方で、石油以外の赤字額を10%から5~6%へ減らす。そのためには機械、ハイテク、農業振興に力を入れなければならないと語るプーチン大統領の演説の様子を写していた。今後原油相場が下落するとロシア予算は根底から揺さぶられる。ロシアから外資が逃げればル―ブルが下がる。最近急速に進んでいるインドルピー相場下落も欧州金融危機が背景にあるが、欧州ファンドがインドから逃げたことが大きく響いた結果である。

28日、NY外国為替市場では、1ドル=79.43~47円、1ユーロ=98.84~85円、1ユーロ=1.24ドル台とユーロが売られた。EUサミットでなんら具体的成果は出ないとの見方が背景にある。フランスF2はパリからブリュッセルへ向かう列車タリスの中でオランド大統領がスタッフと協議する様子をリアルに写していた。日本は相も変わらず小沢である。恥ずかしくないのだろうか。(了)

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