(学校で教えてくれない経済学)
最近、CNBC二ユース電子版を読んでいるとChinese economy hard landingという言葉と原油がWTI、ブレント共に相場先安見通しを語る専門家のコメントが目につくようになった。一方、中国については、年初、中国経済に対する期待感は残っていた。ここへ来て毎月発表される経済統計で下ぶれ懸念が急速に強まっている。25日付けのCNBC電子版では中東政情不安や米国がハリケーンシーズン入りで下ぶれリスクが抑えられているが、原油WTIは、バレル78ドルを抜ければ次の目標は68ドルだろうと書いていた。
日本でも車を運転しているひとはガソリン代の動きに敏感だ。しかし、日々の生活に身近に影響するガソリンの話でも一般は関心がほとんどない。米国ではガソリン代がガロン(3.1リッター)3ドルを割ったことが米ABCのお茶の間ニュースになる。ただ、日本のマスコミでも、値上げは取り上げる。話は飛ぶが、NHKニュ-スで福島のタコの東京での半額セールでまたたく間に売り切れと伝えた。ところが、7時台の放送では、安心できないから買わないと妊産婦が語る場面が9時台ではカットされた。日本とはそういう国である。
一方、25日付けのWSJ紙電子版によれば、週明けのNY証券取引所は、NYダウが先週末比138ドル安、12,502ドルで取引された。5月の米新築住宅販売が前月比7.6%増加したが、グッド二ュ―スは欧州不安からかき消された。キプロスがスペインに続いて金融支援をEUに要請した。先に指名された銀行出身のギリシャ財務相が体調不良で辞任、ギリシャ新首相も目の治療でEUサミット不参加、メルケル首相は、ヨ―ロッパ共同債に強硬に反対した。その結果、EUサミットへの期待感が一挙に後退したと書いていた。
26日朝の「ワールドWaveMorning」はエジプト新大統領就任の二ュ―ス、プ―チン、ロシア大統領のイスラエル訪問やEUサミット関連のニュースを伝えた。経済関係では米ブルームバーグが、EUサミットを週末に控えているが不透明感は払しょくされていないと担当のSteelAlex記者が総括していた。商品市況ではNY原油WTIが55セント安、一方、NY金が安全パイとして買われ、21.50ドル高、1,587.50ドルで取引されたと伝えた。金相場に関連して25日夜のテレビ東京の番組で、専門家が出演、世界の金需要は2011年960トンが2012年には858トンへ11%減った。インドが290トンが207トンへ29% 減が響いた。一方中国は232トンから255トンへ10% 増えた。インドは経済成長鈍化で増えない。中国は安全資産として庶民レベルでの金投資への関心が高いと解説していた。
25日のNY外国為替市場では、1ドル=79.67~73円、1ユーロ=99.61~66円で取引された。ドルとユーロが共に売られた。昨今の日本の政治情勢から見れば、円が買われる地合いは全くない。しかし、米10年物国債利回りが1.0%まで下がるとの見方もある。物事は相対評価である。日本もひどい。それにもまして欧米経済の状態が余程ひどいと考えておいた方がよさそうだ。(了)
最近、CNBC二ユース電子版を読んでいるとChinese economy hard landingという言葉と原油がWTI、ブレント共に相場先安見通しを語る専門家のコメントが目につくようになった。一方、中国については、年初、中国経済に対する期待感は残っていた。ここへ来て毎月発表される経済統計で下ぶれ懸念が急速に強まっている。25日付けのCNBC電子版では中東政情不安や米国がハリケーンシーズン入りで下ぶれリスクが抑えられているが、原油WTIは、バレル78ドルを抜ければ次の目標は68ドルだろうと書いていた。
日本でも車を運転しているひとはガソリン代の動きに敏感だ。しかし、日々の生活に身近に影響するガソリンの話でも一般は関心がほとんどない。米国ではガソリン代がガロン(3.1リッター)3ドルを割ったことが米ABCのお茶の間ニュースになる。ただ、日本のマスコミでも、値上げは取り上げる。話は飛ぶが、NHKニュ-スで福島のタコの東京での半額セールでまたたく間に売り切れと伝えた。ところが、7時台の放送では、安心できないから買わないと妊産婦が語る場面が9時台ではカットされた。日本とはそういう国である。
一方、25日付けのWSJ紙電子版によれば、週明けのNY証券取引所は、NYダウが先週末比138ドル安、12,502ドルで取引された。5月の米新築住宅販売が前月比7.6%増加したが、グッド二ュ―スは欧州不安からかき消された。キプロスがスペインに続いて金融支援をEUに要請した。先に指名された銀行出身のギリシャ財務相が体調不良で辞任、ギリシャ新首相も目の治療でEUサミット不参加、メルケル首相は、ヨ―ロッパ共同債に強硬に反対した。その結果、EUサミットへの期待感が一挙に後退したと書いていた。
26日朝の「ワールドWaveMorning」はエジプト新大統領就任の二ュ―ス、プ―チン、ロシア大統領のイスラエル訪問やEUサミット関連のニュースを伝えた。経済関係では米ブルームバーグが、EUサミットを週末に控えているが不透明感は払しょくされていないと担当のSteelAlex記者が総括していた。商品市況ではNY原油WTIが55セント安、一方、NY金が安全パイとして買われ、21.50ドル高、1,587.50ドルで取引されたと伝えた。金相場に関連して25日夜のテレビ東京の番組で、専門家が出演、世界の金需要は2011年960トンが2012年には858トンへ11%減った。インドが290トンが207トンへ29% 減が響いた。一方中国は232トンから255トンへ10% 増えた。インドは経済成長鈍化で増えない。中国は安全資産として庶民レベルでの金投資への関心が高いと解説していた。
25日のNY外国為替市場では、1ドル=79.67~73円、1ユーロ=99.61~66円で取引された。ドルとユーロが共に売られた。昨今の日本の政治情勢から見れば、円が買われる地合いは全くない。しかし、米10年物国債利回りが1.0%まで下がるとの見方もある。物事は相対評価である。日本もひどい。それにもまして欧米経済の状態が余程ひどいと考えておいた方がよさそうだ。(了)