台風4号が足早に通り過ぎたが台風一過とはいかず、台風5号が、熱帯低気圧さらに温帯低気圧への過程で大雨を降らすだろうと20日朝6時台の「ワールドWaveMorning」(世界の天気)で気象予報士の勝又幸恵さんが解説していた。世界経済もお天気と同じである。メキシコでのG20、ギリシャでの連立政権がスタートしたが、いずれもこれといった決め手に欠く。具体的解決策を見い出せない。世界のリーダー達が、病気そのものを正面で受け止め、根本的に治療せず、対症療法に終始しているからであろう。
注目された米FOMC(連邦公開市場委員会)も、俗にいうオペレーション・ツイスト、短期国債を売ったお金で長期国債を買うことを通じて、市場に資金を潤沢に供給するやり方を、年末まで延長することでお茶を濁した。20日のNY証券取引所も、織り込み済みとして利益確定の売りが出て、NYダウは前日比12ドル安、12,824ドルで取引を終了した。QE3(量的金融緩和第3弾)を期待して値を戻していたNY原油(WTI)は前日比2.23ドル安、81.80ドルへ後退した。NY金もトロイオンス7.40ドル安,1,614.80ドルで終了した。
20日のNY外国為替市場では、1ドル=79.45~51円、1ドル=100.94~98円で取引された。気持ちユーロが対ドルで買われ、つれてユーロが対円で買われた結果、1ユーロ=100円台に戻した。ただ、このままユーロが買われ続けると思っている人はいない。ユーロ圏の問題はギリシャに留まらずスペイン、イタリアと来て早晩フランスにも飛び火すると見られている。頭では皆分かっている。しかし、本気で解決する気がない。ひたすら、お茶を濁している。
「お茶を濁す」。広辞苑によれば「いい加減にその場をごまかす。」と出ていた。ヤフー「語源由来辞典」で「お茶を濁す」を検索した。「茶道の作法をよく知らない者がほどよく茶を濁らせて、それらしく抹茶に見えるように取り繕うことから生まれた言葉である。」と出ていた。ギリシャ新政権も米FOMCもいかにして目の前の状況を取り繕い、ひたすら時間稼ぎしている姿が正直に出ている。見て見ぬ振りして、ただ通り過ぎる人が身近にも増えた。
今朝放送のフランスF2を見ていたら、ヨーロッパ内部での世界の投資先としてフランスがドイツに抜かれ、3位に転落した。1位は英国が維持している。昨年の投資物件は540件で4%減った。これに伴い雇用機会が13%減った。ただ、中国に限ると、フランスへの投資を倍増した。航空機産業、ボルドーの葡萄畑、トラクターのトランスミッションなど多岐にわたると強調していたが、中国頼みだけではフランスの未来はないなと放送を見て感じた。
オバマ米大統領は、米国経済の低迷はヨーロッパのせいだと、5月の米雇用が5万9千人増にとどまった時、責任転嫁したと、厳しく批判された。アメリカは金融緩和で3年経過したが、雇用回復に繋がらなかった。水(お金)をやり過ぎると根を枯らす。金融緩和頼みだけの世界経済は警戒が必要だろう。(了)
注目された米FOMC(連邦公開市場委員会)も、俗にいうオペレーション・ツイスト、短期国債を売ったお金で長期国債を買うことを通じて、市場に資金を潤沢に供給するやり方を、年末まで延長することでお茶を濁した。20日のNY証券取引所も、織り込み済みとして利益確定の売りが出て、NYダウは前日比12ドル安、12,824ドルで取引を終了した。QE3(量的金融緩和第3弾)を期待して値を戻していたNY原油(WTI)は前日比2.23ドル安、81.80ドルへ後退した。NY金もトロイオンス7.40ドル安,1,614.80ドルで終了した。
20日のNY外国為替市場では、1ドル=79.45~51円、1ドル=100.94~98円で取引された。気持ちユーロが対ドルで買われ、つれてユーロが対円で買われた結果、1ユーロ=100円台に戻した。ただ、このままユーロが買われ続けると思っている人はいない。ユーロ圏の問題はギリシャに留まらずスペイン、イタリアと来て早晩フランスにも飛び火すると見られている。頭では皆分かっている。しかし、本気で解決する気がない。ひたすら、お茶を濁している。
「お茶を濁す」。広辞苑によれば「いい加減にその場をごまかす。」と出ていた。ヤフー「語源由来辞典」で「お茶を濁す」を検索した。「茶道の作法をよく知らない者がほどよく茶を濁らせて、それらしく抹茶に見えるように取り繕うことから生まれた言葉である。」と出ていた。ギリシャ新政権も米FOMCもいかにして目の前の状況を取り繕い、ひたすら時間稼ぎしている姿が正直に出ている。見て見ぬ振りして、ただ通り過ぎる人が身近にも増えた。
今朝放送のフランスF2を見ていたら、ヨーロッパ内部での世界の投資先としてフランスがドイツに抜かれ、3位に転落した。1位は英国が維持している。昨年の投資物件は540件で4%減った。これに伴い雇用機会が13%減った。ただ、中国に限ると、フランスへの投資を倍増した。航空機産業、ボルドーの葡萄畑、トラクターのトランスミッションなど多岐にわたると強調していたが、中国頼みだけではフランスの未来はないなと放送を見て感じた。
オバマ米大統領は、米国経済の低迷はヨーロッパのせいだと、5月の米雇用が5万9千人増にとどまった時、責任転嫁したと、厳しく批判された。アメリカは金融緩和で3年経過したが、雇用回復に繋がらなかった。水(お金)をやり過ぎると根を枯らす。金融緩和頼みだけの世界経済は警戒が必要だろう。(了)