伊吹和子日本画展風景(スケッチ&コメント)
江嵜企画代表・Ken
伊吹和子日本画展が5月29日(水)まで近鉄百貨店(上本町6丁目)6階画廊で開かれている。レベルははるか格上だが、伊吹さんは日本画家、森田りえ子先生、同じく日本画家、猪熊佳子先生の教えを受けた同じ仲間である。個展会場の様子を彼女を画面右隅にいれてスケッチした。
森田りえ子画伯、猪熊佳子画伯はじめ伊吹さんの大学仲間や同好の志からお祝いの花が会場に届けられていた。30点ほどの花の絵、風景画が展示されていた。花の絵が多かった。生れてはじめての個展、しかもデパートで開いた。
立派な値段がついていた。これについては、ご本人も大いに気にしていた。デパートの営業上自然の成り行きと思われるが、庶民感覚では正直ついていけない。
会場入口に菊の絵が出ていた。この絵が一番好きですと伊吹さんは話した。ご自身でもよく描けたと思っておられることが彼女の話しを聞いていて伝わってきた。森田りえ子画伯がご覧になればさぞかし喜ばれるに違いない。凛とした風情が画面にきっちり表現されており見事だった。
風景画も数点出ていた。猪熊佳子画伯の絵ではないかと一瞬思った。彼女は猪熊佳子画伯に前々から心酔しておられる。ご自身の想いが伊吹さんの絵ににじみ出ている。
彼女から案内のハガキをいただいたのは10日ほど前になる。お礼の電話をした。驚いたことに、電話した前日、兄上が急逝された。兄上はこのたびの個展開催を応援し心待ちにしておられたという。
毎日、会場に来られて、よくやったとエ―ルを兄上が送っておられるに違いないと伊吹さんに話した。今年は天候不順のせいもあるのだろうか、訃報が多い。限られた命、一日一日悔いなき様過ごしたいと思う次第である。(了)