NYダウ136ドル安(学校で教えてくれない経済学)
「米国の財政協議めぐる対立で景気回復に暗雲」(10月1日)、「決められる日本、決められない米国―日米逆転?」(10月1日)、「消費増税に海外の日本株投資家の見方分かれる」(10月2日)の今週一週間のWSJ紙記事から3本選んでWSJ紙日本版編集長、小野由美子氏が、10月4日朝放送のワ―ルドWaveMorning番組に出演して解説していた。4日朝7時半放送の米ABCニュースは米議会前で幼児を乗せた女の車が暴走、警官の制止を振り切って逃走を図ろうとして射殺されたと、カ―チェ―サ―の映画のシーンさながらのビデオ映像を流しながら放送していた。米CNNは3日開かれた米議会代表とオバマ大統領との緊急協議は不調に終わったと伝えた。
米政府機関の一部閉鎖は米気象観測データ―が政府職員の自宅待機によりウエッブサイトで見られない事態に発展した。4日発表予定だった9月の米雇用統計が先延ばしされた。米雇用統計は米FRBの金融政策判断の根幹をなすデータである。FRBは量的緩和据え置きを前回のFOMCの会合で決めた。9月雇用統計はFRBがいつからどのようなテンポと幅で緩和縮小を進めるかの重要な判断材料に使われる。さらに米FRBの金融政策が及ぼす影響は、アメリカ国内に止まらない。更にやっかいな問題は、10月17日に米財政予算上限引き上げを決める期限を迎える。完全に機能不全に陥った米議会の動きを受けて、3日のNY株式市場に動揺が広まり、NYダウは前日比136ドル安、14,996ドルで取引を終えた。
ワ―ルドWaveMorning「経済情報」出演の大和証券キャピタルマ―ケッツアメリカ、シュナイダ―恵子氏は「米議会で与野党審議が紛糾した。さらに米景気指標のISM非製造業指数が予想を下回ったことが重なりNYダウは一時180ドル近く値下がりした。今後の為替見通しについては、財政赤字上限引き上げがないとアメリカは債務不履行(デフォルト)に見舞われることからドル安がさらに進む。今米議会は右と左、完全に分かれてしまった。オバマ大統領は妥協する意思を全く示していない。先行きが全く読みにくい状況にある。」などと解説していた。
3日、NY外国為替市場では、ドルが売られ、1ドル=97.23~25円、1ユーロ=132.44~54円で取引された。NY原油(WTI)は、前日比1.0%安、バレル103.02ドル、NY金は同0.2%安、トロイオンス1,318.30ドルだった。米債券市場では、債券が買われ、10年物米国債利回りは前日の2.624%から2.606%へ低下した。ISM統計が8月の58.6から54.4へ大幅下落した。前日発表の米新規失業保険申請者件数が予測の314,000件をがわずかに下回る308,000件だったが、前週発表のデータが305,000件が307,000件へ上方修正されたことが米景気回復が思うように進んでいないことを裏付けたと3日付けのWSJ紙電子版でDanStrumpf記者が書いていた。
何も決められないと揶揄されていた日本の政治。日米逆転とWSJ紙が慨嘆している。(了)
「米国の財政協議めぐる対立で景気回復に暗雲」(10月1日)、「決められる日本、決められない米国―日米逆転?」(10月1日)、「消費増税に海外の日本株投資家の見方分かれる」(10月2日)の今週一週間のWSJ紙記事から3本選んでWSJ紙日本版編集長、小野由美子氏が、10月4日朝放送のワ―ルドWaveMorning番組に出演して解説していた。4日朝7時半放送の米ABCニュースは米議会前で幼児を乗せた女の車が暴走、警官の制止を振り切って逃走を図ろうとして射殺されたと、カ―チェ―サ―の映画のシーンさながらのビデオ映像を流しながら放送していた。米CNNは3日開かれた米議会代表とオバマ大統領との緊急協議は不調に終わったと伝えた。
米政府機関の一部閉鎖は米気象観測データ―が政府職員の自宅待機によりウエッブサイトで見られない事態に発展した。4日発表予定だった9月の米雇用統計が先延ばしされた。米雇用統計は米FRBの金融政策判断の根幹をなすデータである。FRBは量的緩和据え置きを前回のFOMCの会合で決めた。9月雇用統計はFRBがいつからどのようなテンポと幅で緩和縮小を進めるかの重要な判断材料に使われる。さらに米FRBの金融政策が及ぼす影響は、アメリカ国内に止まらない。更にやっかいな問題は、10月17日に米財政予算上限引き上げを決める期限を迎える。完全に機能不全に陥った米議会の動きを受けて、3日のNY株式市場に動揺が広まり、NYダウは前日比136ドル安、14,996ドルで取引を終えた。
ワ―ルドWaveMorning「経済情報」出演の大和証券キャピタルマ―ケッツアメリカ、シュナイダ―恵子氏は「米議会で与野党審議が紛糾した。さらに米景気指標のISM非製造業指数が予想を下回ったことが重なりNYダウは一時180ドル近く値下がりした。今後の為替見通しについては、財政赤字上限引き上げがないとアメリカは債務不履行(デフォルト)に見舞われることからドル安がさらに進む。今米議会は右と左、完全に分かれてしまった。オバマ大統領は妥協する意思を全く示していない。先行きが全く読みにくい状況にある。」などと解説していた。
3日、NY外国為替市場では、ドルが売られ、1ドル=97.23~25円、1ユーロ=132.44~54円で取引された。NY原油(WTI)は、前日比1.0%安、バレル103.02ドル、NY金は同0.2%安、トロイオンス1,318.30ドルだった。米債券市場では、債券が買われ、10年物米国債利回りは前日の2.624%から2.606%へ低下した。ISM統計が8月の58.6から54.4へ大幅下落した。前日発表の米新規失業保険申請者件数が予測の314,000件をがわずかに下回る308,000件だったが、前週発表のデータが305,000件が307,000件へ上方修正されたことが米景気回復が思うように進んでいないことを裏付けたと3日付けのWSJ紙電子版でDanStrumpf記者が書いていた。
何も決められないと揶揄されていた日本の政治。日米逆転とWSJ紙が慨嘆している。(了)