(11日付けCNBC電子版)(学校で教えてくれない経済学)
2005年以来最大規模となるネット226億ドル(約2兆円)の日本投資家の外国債売り越しとなっていた。この内大部分はドル建て証券だったと日本の財務省が発表したと10月11日付けのWSJ紙電子版でKosakuNoriaki記者が書いた。同記事によれば、富国生命、りそな銀行、朝日生命の担当者は7月にかけて米国債のウエートを高めていた。それが米政府機関一時的閉鎖、財政赤字上限引き上げ交渉が難航すると見て一転して売りに入った。オバマ大統領と米議会との間で期限を6週間延ばし、その間協議の方向で妥協が図られるが、根本的問題の解決につながらないことが米国債処分の背景だ。ただ、日本の金融機関が一本調子の米債売りに転じるかどうかは、未知数だと書いていた。日本は米財務省証券を現在1.1兆ドル(約108兆円)保有している。一方、10日付けCNBC電子版は、ブルネイでのAPEC総会分科会席上で、中国の李克強首相は米国での財政問題の進展に重大な関心を持っていると発言した。中国は米財務省証券を現在1.3兆ドル(約127兆円)保有している。ここへきて中国のいらだちは一段と高まって来ていると書いていた。
日本時間12日未明、閉幕したG20(財務相、中央銀行総裁会議)は共同声明で「アメリカは財政の不確実性に対処するため緊急の行動をとる必要がある。」との異例の文言を入れたと、12日朝放送のNHK・BSニュ-スが伝えていた。12日朝6時台放送の米ブルームバーグはホワイトハウスでのオバマ大統領と下院議会首脳との会合のあとの記者会見の様子を流し、会合の後も電話による対話は続いているとホワイトハウス報道官が記者の質問に答える様子をテレビ画面に写していた。赤字上限引き上げの10月17日期限は6週間延ばされる。その間協議の余地が生まれた。11日、NYダウは前日比111ドル高、15,237ドルで取引を終えた。米国債は横ばい、10年物国債利回りは2.691% へ上げた。NY原油(WTI)は前日比1.0%安、バレル102ドル、NY金は同2.1%安、1,268ドルだった。11日の外国為替市場では、1ドル=98.57~59円、1ユーロ=133.43~61円とドル高円安が進んだ。
12朝放送のワ―ルドWaveMorning「経済情報」出演の三菱東京UFJ銀行、村尾典昭氏は「財政協議が進展するとの期待感が高まり、米国株は大幅に値上がりした。為替市場ではドル買い円売りが続いた。G20は共同声明でアメリカに対して財政問題解決への異例の注文をつける文言を入れた。しかし、来週以降の展開如何によって、デフオルト懸念が台頭する可能性は残している。6週間先延ばしされた後、ぎりぎりの段階で、債務上限問題で進展が見られなければ、失望売りから株価は下げ、ドル買い円買いからドル売り・円買いの展開が予想される。」と解説していた。
12日朝放送のワ―ルドWaveMornigではOPCW(化学兵器禁止機関)へ2013年、ノーベル平和賞授与が決まったと各国の放送局が伝えていた。スペインTVEはイタリア沖で250人が乗っていた移民船が11日転覆、少なくとも50人が死亡したと伝えた。シリアでは通常兵器による内戦が続いているとアルジャジ―ラが伝えた。日本は本当に平和な国だ。(了)
2005年以来最大規模となるネット226億ドル(約2兆円)の日本投資家の外国債売り越しとなっていた。この内大部分はドル建て証券だったと日本の財務省が発表したと10月11日付けのWSJ紙電子版でKosakuNoriaki記者が書いた。同記事によれば、富国生命、りそな銀行、朝日生命の担当者は7月にかけて米国債のウエートを高めていた。それが米政府機関一時的閉鎖、財政赤字上限引き上げ交渉が難航すると見て一転して売りに入った。オバマ大統領と米議会との間で期限を6週間延ばし、その間協議の方向で妥協が図られるが、根本的問題の解決につながらないことが米国債処分の背景だ。ただ、日本の金融機関が一本調子の米債売りに転じるかどうかは、未知数だと書いていた。日本は米財務省証券を現在1.1兆ドル(約108兆円)保有している。一方、10日付けCNBC電子版は、ブルネイでのAPEC総会分科会席上で、中国の李克強首相は米国での財政問題の進展に重大な関心を持っていると発言した。中国は米財務省証券を現在1.3兆ドル(約127兆円)保有している。ここへきて中国のいらだちは一段と高まって来ていると書いていた。
日本時間12日未明、閉幕したG20(財務相、中央銀行総裁会議)は共同声明で「アメリカは財政の不確実性に対処するため緊急の行動をとる必要がある。」との異例の文言を入れたと、12日朝放送のNHK・BSニュ-スが伝えていた。12日朝6時台放送の米ブルームバーグはホワイトハウスでのオバマ大統領と下院議会首脳との会合のあとの記者会見の様子を流し、会合の後も電話による対話は続いているとホワイトハウス報道官が記者の質問に答える様子をテレビ画面に写していた。赤字上限引き上げの10月17日期限は6週間延ばされる。その間協議の余地が生まれた。11日、NYダウは前日比111ドル高、15,237ドルで取引を終えた。米国債は横ばい、10年物国債利回りは2.691% へ上げた。NY原油(WTI)は前日比1.0%安、バレル102ドル、NY金は同2.1%安、1,268ドルだった。11日の外国為替市場では、1ドル=98.57~59円、1ユーロ=133.43~61円とドル高円安が進んだ。
12朝放送のワ―ルドWaveMorning「経済情報」出演の三菱東京UFJ銀行、村尾典昭氏は「財政協議が進展するとの期待感が高まり、米国株は大幅に値上がりした。為替市場ではドル買い円売りが続いた。G20は共同声明でアメリカに対して財政問題解決への異例の注文をつける文言を入れた。しかし、来週以降の展開如何によって、デフオルト懸念が台頭する可能性は残している。6週間先延ばしされた後、ぎりぎりの段階で、債務上限問題で進展が見られなければ、失望売りから株価は下げ、ドル買い円買いからドル売り・円買いの展開が予想される。」と解説していた。
12日朝放送のワ―ルドWaveMornigではOPCW(化学兵器禁止機関)へ2013年、ノーベル平和賞授与が決まったと各国の放送局が伝えていた。スペインTVEはイタリア沖で250人が乗っていた移民船が11日転覆、少なくとも50人が死亡したと伝えた。シリアでは通常兵器による内戦が続いているとアルジャジ―ラが伝えた。日本は本当に平和な国だ。(了)