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欧州債券が買われ利回り低下、ユーロが対ドルで売られ、日本円対ドルでつれ安、1ドル=120.30円

2015-04-08 10:26:55 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


「休み明け7日、欧州国債市場でポルトガル国債が上昇、年初来最大のリターン7%を記録した。ECB(欧州中央銀行)による1兆1,000億ユーロ規模の量的緩和(QE)プログラムにより国債需要の高まりによる」と7日付ブルームバーグニュース、DavidGoodman記者が書いた。同記事によれば「イタリア、スペイン国債も買われた。ダンスケ銀行、チーフアナリスト、アラン・フォンメイレン氏は『流動性は大量にある。ECBは債券を購入している。こうしたトレンドは大きく変わるとは思えない。』と語った。7日午後4時29分現在,10年物国債利回りはポルトガル1.63%,同2年物は過去最低の0.003%を付けた。10年物国債利回りはイタリア1.24%,スペイン1.18%,ドイツ0.19%へそれぞれ低下した。」と書いていた。

7日のNY外為市場では、悪かった米雇用統計には見切りをつけて、ドル買いユーロ売りが進み、1ユーロ=1.108ドルへドルが上昇した。ドルは対円でも上げ、1ドル=120.30円で取引された。対ユーロで円は、1ユーロ=130.19円で取引された。7日付のブルームバーグ電子版でJeremyHerron記者は「ミネアポリス連銀、コチャラコタ総裁は『金融政策の飽和度を引き下げる上で、特段の辛抱強さが求められる。年内にFF金利の誘導目標引き上げるのは「間違いだ」と述べた。RBCキャピタル・マーケット、為替戦略担当、ダニエル・テネンゴーザー氏は『6月利上げの可能性はあるが、当社はデータがよくなると信じている』と語ったと書いた。NY債券市場では債券が買はれ10年物米国債の利回りは1.887%へ低下した。

7日のNY原油先物市場では、米国内で原油生産が減るとの見通しが背景にあり、前日比3.5% 高、バレル53.98ドルで取引を終えたと7日付ブルームバーグでMarkSenk記者が書いた。8日朝放送のモーニングサテライトではサウジアラビア石油相が「原油相場安定がを望ましい」と語ったと伝えた。8日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でロシアTVは昨日に続き、「米投資家、ジム・ロジャー氏がロシアルーブルに投資妙味がある」と話す様子をテレビ画面に写した。ロシアTVはロシア経済の先行きについても明るいニュースですと前置きして、ナビーリア、ロシア中央銀行総裁が「来年3月には今年と比べ10%、再来年はさらに4%成長の達成は可能だ」と語る様子を伝えていた。昨年11月、対ロシア制裁を受けた後、原油急落、ロシア経済先行きに対してプーチン大統領はロシア国民に回復までにあと2年間の辛抱を呼びかけたいきさつがある。当然のことながらロシア中央銀行総裁になぜいまロシア経済回復見込みについて発言させたのか興味深い。NY商品市場では
原油は反発したが金相場はオンス1,210.60ドルへ小反落した。

7日のNY株式市場では、FeDex社のTNT買収ニュースを材料に上げて始まったが、8日からのアルコアに始まる米企業決算発表、FOMC(連邦公開市場委員会)議事録発表を控えて様子見となり、NYダウは前日比5ドル安、17.875ドルで取引を終えた。経済の実態が悪いことを良いニュースと捉え、株高、債券高(利回り低下)をはやし続けているようだ。(了)

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