3月米雇用増加数、予想を大幅下回る、ドル売られ、1ドル＝118円台へ、イースター休暇でNY株、原油は休場

（学校で教えてくれない経済学）


イースター休暇で3日のNY株式、商品市場はお休み。一方、NY外国為替市場は開かれ、
3日発表の3月の米雇用統計で非農業部門雇用数が予測を大幅に下回る12万6,000人増に留まり、米利上げ時期が遅れるとの観測が強まり、ドルが対ユーロで一時、一時、1ユーロ＝1.10ドル台まで下げた。ドルは対円でも売られ、118.89円で取引された。円は対ユーロでは1ユーロ＝130.54円で取引された。4日付のブルームバーグ電子版でRachelEvans記者は「クレディスイス、エコノミスト、アルビーゼ・マリノ氏は『ECBはしばらく量的金融緩和を止めない。ユーロが上がるという見方は理にかなっていない。ネガティブな兆候がもっと出てこない限り今回だけで全体の見方を変えることはない。』と語った」と書いた。

4月付きWSJ紙電子版で「イラン核合意って何?早わかりQ&Aをまとめた。今回合意された「枠組み」とは「イランの核開発活動を最長25年制約する。最初の10年は特に厳しい。その見返りとして米欧はイランへの制裁を緩和する。ただし、国際原子力機関（IAEA）がイランの義務遵守が確認されることが前提。イランは核施設の解体はしない。未解決な問題が多く残されている。6月末までに協議が決裂する可能性もある。」と書いた。4日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でドイツZDFは「イランと欧米6ケ国との間で核開発枠組み合意内容が確認された。イランのロハニ大統領は『新しい時代の幕開けだ』と語った。米オバマ大統領は『劇的な勝利だ』と語った。メルケル独首相は『イランは核兵器を生産できなくなる』と語った。スタインマイヤー独外相は『今の時点では満足している。イランが合意事項に従うことを願っている。』と語った。テヘランの街の声として「とっても幸せ。イランとヨーロッパの関係がよくなる。」と紹介した。ドイツZDFは、ロハニ大統領は「経済制裁は即解除される。」としている一方、ケリー米国務長官は「制裁は段階的に緩和する」と語った。解釈の違いが浮き彫りにされた。今回のイラン核開発枠組み合意にイスラエル、ネタ二エフ首相は「イランの核施設は何一つ破壊されない。」と激しく反発したと伝えた。
イランとの核開発枠組み合意に向けて欧米が精力的に動いた背景に、人口8,000万のイランマーケットに対する大いなる期待があるとの見方では少なくとも一致している。

一方、同じく4日朝放送のフランスF2はドイツ航空機墜落事故関連のニュースをトップで流した。「事故機のフライトレコーダーが見つかった。副操縦士はエンジンの回転数を自ら落とした。方向舵を捜査した。自ら一人でキックピットで閉じこもった。操縦士が故意に墜落させたということは最早疑う余地はありません。」と伝えた。作業に協力した墜落現場近くの住民の労がねぎらわれた。」と伝えた。フランスF2はフライトレコーダーを見つけた、フランス検察当局による今回の作業に参加したただ一人の女性AliceColdefyさんが「岩の中に隠れていた壊れた塊が、粉々のがれきの中を滑り落ちてきました。」と語る様子を画面に映していた。

一時80ルーブルだったが3日1ドル＝56ルーブルまで急回復。注目して置きたい。（了）