米大統領選民主共和共に接戦、ジカ熱感染でＷＨＯ[非常事態宣言]発動、中国経済減速続く

（学校で教えてくれない経済学）


韓国の2016年輸出が6年5ケ月ぶり最大幅の前年比18.5%減少した。主要市場の中国経済減速が響いた。今後中国経済の減速が続けば韓国経済がリセッションに陥る可能性が出てきたと指摘する専門家の声を紹介しながら、2日朝放送のNHK/BS[ワールドニュース]で韓国KBSが伝えていた。同日放送のシンガポールCNAは「中国の1月の製造業景況感指数PMIが3年5ケ月ぶりの水準に落ち込んだ。エコノミスト、Condon氏が「中国経済減速の先行きについては、原油相場が底入れするかどうかであるが、製造業は不振だがサービス業は健闘していることから、2月8日の春節を反映する3月データまで判断できない」と話す様子を映していた。1日のＮＹ原油WTI相場は　バレル31.62ドルへ6%強下落した。1日のNY原油下落と1日発表された米製造業ISM指数が輸出、雇用ともに減少して48.2と振るわなかったことを受けて、NYダウは前日の大幅上昇の反動もあり、27ドル安、16,449ドルで取引を終えた。NY外為市場では1ドル＝120.97円、1ユーロ＝131.72円で取引された。原油は売られたがNY金は買われオンス1,127.70ドルで取引を終えた。

2日朝放送の英BBCは遺伝子を切り受精卵を変える技術が英国で法律に基づき承認されたと時間を割いて伝えた後、ジカ熱がブラジルで猛威を振るいはじめた。医者はただ見守るだけで、治療方法がないことから多くの妊婦に恐怖が広がっている。ＷＨＯは1日、ジカ熱感染で「非常事態宣言」を発令した。蚊をいかに退治するかにかかっている。ジカ熱について香港ATVはトップで取り上げ「いまのところ患者は出ていないが香港政府は2月5日からジカ熱の患者発生に報告の義務付けが決まった。ジカ熱はデング熱同様に蚊が媒介する。インドネシア、タイなど熱帯、亜熱帯に急速に感染拡大が懸念される」と伝えた。

2日朝放送の米ABCは米大統領選挙の先行きを占う上で重要なカギを握るアイオワ州予備選を１日（日本時間2日朝10時開始）に控えて、民主はクリントン、サンダース、共和党はトランプ、クルーズそれぞれの候補が一位指名を獲得すべく最後の追い込みを続けたと報じた。調査機関の発表では民主党はクリントン45%、サンダース43%、共和党はトランプ28%、クルーズ25%といずれも接戦。サンダース候補は学生など若者中心に急速に支持を伸ばしてきた。共和党ではトランプ候補がトップで代表的保守派のクルーズ候補と接戦となっている。8年前のアイオワ予備選でクリントンに勝利したオバマ氏が大統領になった経緯があるなどと解説していた。アメリカの大統領に誰になるか。日本でも関心が深い。NHK/BSで2日午後2時から特集を組んで詳しく放送する予定だとＰＲしていた。

2日朝放送のドイツZDFは2月4日のカーニバルイベントを控え、昨年大晦日に痛ましいい暴行事件が発生したケルン市では警官2000名、警察学校の生徒も動員厳戒態勢に入ったと伝えていた。毎日「ワールドニュース」にはまっている。同じNHKでありながら、国を異にするかのように、チャンネルをスイッチ一つ変えるだけで世界の中で別世界日本の姿を見ることができる。日本がおかしいのか。日本以外がおかしいのか。怖い気がする。（了）