ＮＹ原油バレル29.88ドル受けてＮＹダウ295ドル安、ジカ熱感染懸念拡大（学校で教えてくれない経済学）

「ブラジルで小頭症の新生児が、1月2日現在で3,174件発生した。ブラジル保健省は熱帯シマ蚊が媒介して蔓延するジカウイルスが原因と判断した。発熱や下痢を引き起こす。ジカウイルスはウガンダで発見された。妊婦が妊娠3ケ月以内に蚊に刺されると小頭症発生のリスクが高い。ジカウイルスの感染を予防するワクチンはない。保健省は『蚊に刺されないようにするしかない。ウイルスを持つ蚊が発生しやすい不衛生な水たまりなどに近づかないよう注意を呼び掛けた。』と「日伯協会」会報2016年新年号に出ていた。近着ニューズウイーク誌日本版2月9日号トップの記事に『中南米を超えて広がるジカ熱の脅威』と題して「アメリカでは複数の州で中南米からの帰国者の感染が31件見つかり先月にはハワイで感染歴のある小頭症の新生児が確認された。ブラジルでは昨年以来、小頭症の疑いがある新生児が4,000人近く誕生、49人が死亡。エルサルバドルやジャマイカでは政府が女性に対し、今後2年間は妊娠しないよう呼び掛けた。リオデジャネイロ五輪開催まであと半年。対応を誤れば、ジカ熱の脅威は世界最大のスポーツの祭典さえ台無しにしかねない」とルーシー・ウェストコット記者が書いていた。

3日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」では、シンガポールCNAが「日本で3人の感染が確認、厚生労働省は中南米への渡航を減らすよう勧告した」と伝えていた。韓国KBSは「保健福祉相は発熱者の事前届け出の義務付けを発表した」と伝えた。タイＣＨ9は「24
日、20歳男性が感染した」と伝え、ベトナムVTVは「豪シドニーで2人、タイで1人、フィリピンでは現時点で報告ないが感染警戒を呼び掛けている』と伝えた。ドイツZDFは「ジカ熱は妊婦に最も危険である。感染が最も拡大しているブラジルでは5ケ月余りでオリンピックが開催される。ワクチンは数年先になる。スポーツ関係者に危険が及ぶ。」と伝えた。

一方、米大統領選挙、注目のアイオワ州選挙で、共和党はクルーズ27.5%,トランプ24.3%、ㇽビオ23.1%、民主党はクリントン49.8%,サンダース49.6%の結果が出た。民主党ではサンダースが予想外に躍進し指名争いが予断を許さなくなった。共和党ではトランプ氏が脱落、ルビオ氏が僅差でクルーズを追う展開で、特にルビオ氏の躍進が目立ったと3日朝放送の米CNNが解説していた。3日朝放送の英BBCは「カメロン首相が強くＥＵに求めていた移民には4年間社会保障費の権利を与えないことでEU議長と妥協案を取り付けた。」と伝え、英BBCは「ドイツメルケル首相に英国のＥＵ離脱を防ぎたい思惑がある」と解説していた。国営ロシアテレビは「メルケル首相はプーチン大統領に電話しウクライナ問題解決で協議した。」と伝えたあと「厳しい財政状況下、省庁統合でプーチン、メドベージエフ両氏が会談した」と伝えた。

2日のNY市場ではNY原油WTIがバレル29.88ドルへ急落、NYダウは前日比295ドル安、16,153ドルで取引を終えた。NY外為市場では1ドル＝119.86円、1ユーロ＝130.89円。NY金はオンス1,127.30ドルと小動き。原油下落が地合いを悪化させている。（了）