第51回神戸市高齢者美術作品展
第51回神戸市高齢者美術作品展が11月21日(金)~25日(火)期間、相楽園会館で開
かれている。相樂園では菊花展が同時開催されている。会場お近くへお運びの向きは
お立ち寄りいただければありがたい。
同展には、日本画「倚松庵」を出品した。残念ながら入選を逃した。もっと高めを目
指せとのご示唆と受け止め、精進するつもりである。日本画部門には44点が出品され
ていた。
後刻知ったが、今回から従来の10号サイズまでが一気に30号サイズまで拡大された。
日本画部門では「蓮華」と題する赤を基調とした絢爛豪華な30号の花を描かれた83歳
の男性の作品が金賞だった。銀賞もたまたまだろうが同じ83歳の女性で「桜樹」と題
する清楚な作品が選ばれていた。
銅賞は、「年輪」と題する人物画で、奥様像かお友達かそれとも母上か不明だが、年
輪がお顔に刻まれたご婦人像を描かれた77歳の男性の作品と「燕岳朝陽」と題する風
景画が選ばれていた。その他努力賞が4人、89歳(男性)、83歳(男性)、81歳(女
性)、68歳(男性)が選ばれていた。いずれ劣らぬ力作だった。
出品作品には作者名と年齢が記載されている。日本画部門では90歳の男性が最高齢
だった。80歳代では先の入賞者以外でみると、88歳が男女各1名、86歳(男性)、84
歳(女性)、83歳男性2名、82歳(男性)、81歳(男性)各1名と続く。
特に今年は、80歳代が目立った。60歳2名がもっとも若かったが60代は4名と少なかっ
た。残りは70代の方々だった。若いといっても60歳以上であるが、ひとりでも多くの
若い世代が日本画の醍醐味を味わっていただきたいと思う次第である。
どの世界でもそうであるが日本画は特に奥が深い。最近ますますそう思うようになっ
た。だから楽しいのかもしれない。筆者はほぼ15年前に日本画家、森田りえ子先生に
手ほどきを受けた。
現在は日本画家、猪熊佳子先生に高島屋日本画教室で月2回、第2と第4の日曜日に朝
10時半から午後1時半までの午前の教室で楽しくかつ厳しくご指導を受けている。今
回の神戸市高齢者美術作品展出品者をみても筆者のごとき78歳は俗にいうはなたれ小
僧である。(了)