路傍のヒガンバナ
江嵜企画代表・Ken
自宅マンショを出て北進、100メートルほどでJR神戸線にぶつかる。線路に沿ってJR住吉駅にむけて東に走る路傍に咲いていた彼岸花を数日前にスケッチしていた絵を彩色した。
通りがかりのやや年配のご婦人が「ヒガンバナ画いてはんのやね。懐かしいわあ。線路の裏側にもようけ咲いてるよ。田舎で大きなって神戸へ出てきた。ヒガンバナがそこら中に咲いてた子供のころ思い出して、懐かしいわあ」と声をかけて通り過ぎて行かれた。
ヒガンバナの寿命は一本、一本で見れば、せいぜい2~3日である。赤ちゃんの指を束ねたように突き出しているのがつぼみで、翌日には開花しているから油断できない。ケイトウと同じくぎりぎりのタイミングで季節の花を描きとめておくことが出来ラッキーだった。
ヒガンバナをヤフーのブログで調べた。和名は曼殊沙華。別名彼岸花。学名はLycorisRadiata.放射線状に花が咲く姿からラテン語で放射線を意味するRadiataと付けられた。英名はSpiderLily.花びらがクモに似ていることに由来していると出ていた。
日本や中国に自生する球根植物。もともと中国から稲作が伝来するのと合わせて広まった。赤い花から「情熱」「思うのはあなた一人」という花言葉が生まれた。一方、「ヒガンバナを持ち帰ると火事になる」「ヒガンバナを摘むと手が腐る」「ヒガンバナをつむと死人が出る」といった迷信もあると出ていた。
山口百恵さんの大ヒットした歌の曲のタイトル「曼殊沙華」は、サンスクリットで「天上に咲く紅花」という意味でよいことが起こる前兆といわれる。
(了)