ウィキペディア百科事典からの転載です。僅かな金額ですが毎年寄付していますので、たまには使わせてもらっています。
「空咳が止まらない」と来られた方がいました。
ネットで検索すると、空咳の原因は、
肺がん?
肺結核?
違う! アレルギーだ!
いや感染だ!
タバコの煙だ!
肺炎だ!
気管支炎だ!
いやいや喘息だ!
と、いろいろなことが言われていて、中には「1年も咳が止まらない」という方もいるようです。
1年も咳が止まらないとなると、診断や治療法の選択が間違っていると考えたほうがいいです。
何故なら、
① 原因が特定できていない
② 治療法が的確ではない
と言うことができるからです。
先日来られた空咳の方は、問診していても、触診をしていても、「コホッ、コホッ、コホッ」と咳をしていましたので、咳を止めることから始めました。
「しんどそうなので、咳から止めましょうか」と言うと、
「お願いします。しんどいんです」と言う。
そこで、スカルセラピーでの臓点(または肝脾点)に軽く鍼をして、経絡治療に入りました。
当院では、患者さんの主訴と、予防的な治療をしますので、問診も入れると30~40分ぐらいかかりますが、治療が済むまで、咳はピタッと止まったままです。
帰り際まで咳は止まっていましたので、
「咳は大丈夫のようですね」と言うと、
「あの鍼を刺したまま帰りたいぐらいですわ」と本音と思われること言っていました。
この治療は、側頭骨の辺りに刺鍼する方法です。
臓腑の違和を整える方法で、徒手でもできるのですが、鍼を使うほうが早くて確実です。
まだ正式に命名してないのですが、「臓点」とか「肝脾点」という仮名にしたのを見てもわかるように、頭部から直接臓腑にアタックする方法です。
※この名称は私が考えたものなので、ネットや本で探しても出てこないと思います。
なぜ空咳を即座に収める事が出来たかと言うと、脈診、脊椎診で「肝虚」と診断したからです。
「それなら肝の治療をすればいいのではないか」と言う意見が出てきそうですが、経絡治療だと、即座に治めるのは難しいと思えたし、この「肝脾点」は、「肝臓が痛い」と訴えて来た人を何人も治めた経験があったからで、その即効性には私自身が得心していたからです。
そして、頭部への治療は即効性があるので、このような場合は非常に役立つのです。
現在は「スカルセラピー」という名称で開発を続けています。
スカルセラピーは、元々徒手療法(手指での治療法)での開発を進めていたのですが、徒手だけだと、症状にもよりますが即効性に欠けるところや、治療効果の持続性に欠けるところがあるので、そのような場合に症状を治める方法として、以前に開発した「頭蓋JAA」(鍼による頭蓋骨調整)も加える事にしたのです。
頭蓋JAAを加えたことで、治療効果の高い治療法になってきたことは言うまでもありません。
そのようなことで、1月の臨床実践塾はいろとりどりの「即効治療」が発表できそうです。
ところが、私がうっかりしていたために、3月から11月までの会場予約は入れたものの、1月と2月の予約が間に合わず、会場が新城治療院になりそうなのです。
となると会場が狭いので、会場を探すことができなかったら、人数制限をしなければなりません。
その節は、ご了承ください。m(_ _)m