
吉川二郎フラメンコギターコンサート
江嵜企画代表・Ken
11月26日午後6時半から阪神甲子園駅から徒歩2~3分のところにあるギャラリーアライで吉川二郎フランメンコギターコンサートがあり楽しみに出かけた。当日たまたま午後1時半から神戸国際大学で誤嚥の話を聞く機会がありはしごすることとなった。
この日の演奏会は、吉川二郎さんのたっての希望とかで、星野尚氏のスペイン伝統の象徴細工「タラセア」展の会場が選ばれた。吉川二郎さんはフラメンコギターの第一人であるが、数年前に、楽器ギタルバを自ら開発、その楽器を星野尚氏が装飾されたことからご縁が生まれた。
一方、星野尚氏の「タラセア」とは何か。会場に配布されたパンフレットから引用する。「80種に及ぶ無着色の木々を用い、濃淡のグラデュエ―ションで表現された作品。中世スペインで盛んに生産されていた木の象蕨手法を駆使した伝統工芸。今ではスペインでもほぼ絶えてしまった。星野氏は斯界の第一任者として内外で活躍している。」とあった。
今回の演奏会は、吉川二郎さんがフラメンコギター音楽普及を目的に1983年から毎月発行を続けて来られた「ふぁるせぇた」月刊『ジロリート』が、今年3月で400号になり、それを記念してのコンサート&パーティーとして開かれた。多くの吉川二郎ファンが集まった。いつものように会場の様子をスケッチした。
コンサート第一部は、吉川二郎さんのフラメンコギターの独奏。第二部は、スケッチ右上段に描き込んだ吉川二郎さんのギタルバ、野口久子さんのギターを演奏である。第三部は、スケッチ本体の吉川二郎さんと野口久子さんのフラメンコギター共演の図である。演奏の部は、アンコール曲、アラ・フランメンコの躍動感溢れる演奏で終わった。
演奏が終わると椅子を片付け、真ん中にテーブルを置いて、立食パーティーが始まった。シャンパンで乾杯。数本のスペイン産ワインが振舞われた。タラセア作品に囲まれ、名曲の余韻にひたりながら、談論風発、会は時間の経つのも忘れて大いに盛り上がった。会場を出たのは9時を回っていた。いつ降り始めたのだろうか外は小雨だった。ほろ酔い気分の客人には心地良く、ご機嫌で帰路についた。(了)