脊椎への七星配置
井穴
七星論での脊椎診は、脊椎を七星に分類し、背部からの触診で胸椎何番とか、腰椎何番という診断法でした。
この場合は、触診に慣れた人でないと的確な診断はできませんでした。
そこで今回、脊椎と井穴(指先にあるツボ)の関係を利用して、新たな「脊椎診」になる方法を考えてみました。
前回の臨床実践塾で予告をしてありましたが、井穴を使うことで、問題のある脊椎と臓腑の診断ができるというわけです。
上のイラストは、七星論での脊椎への七星配置図ですが、これを見ていて、井穴を思い出しました。
各指先にある「井穴」は、臓腑と繋がっています。
則ち、井穴も七星に分けられるわけです。
脊椎も七星で分けてある。
井穴も七星に分けられる。
では、脊椎の七星と井穴の七星はどのように繋がるのか。
答は簡単です。
七星論を学んだ人はすぐわかると思いますが、身体各部に配置した七星は、全て繋がりがあるので、脊椎でも井穴でも繋がるわけです。
どのようにするかと言いますと、例えば腰痛の患者さんがいたとします。
その場合、腰椎の何番、あるいは胸椎の何番が歪んで腰痛を起しているかを検査する事ができれば、そこを狙って治療すればいいわけです。
治療方法で簡単なのが「骨格矯正鍼」で、骨格矯正鍼は基本的に「腰腿点」を使うのですが、明らかに腸が原因とわかる場合は、「合谷」でも腰椎は矯正されます。
勿論、合谷を指で解しても治せます。
つまり、経絡を使っても骨格矯正ができるというわけです。
難しいのは、的確に原因となっている臓腑の経絡を選ぶ事です。
そこで、その難しい経絡を選ぶのに、脊椎を動かして検討をつける方法を考えたのです。
脊椎の捻転と井穴を触ってやるのですが、文章では表現しにくいので、実践塾で実技をしながら解説します。