イタリアレンツィ首相辞任表明もNYダウ最高値更新、NY原油、バレル51.79ドル堅調維持

（学校で教えてくれない経済学）


週明け5日、NYダウはイタリア国民投票で憲法改正が否決され一時下げたがその後反発、45ドル高、19,216ドルで取引を終えた。NY外為市場ではイタリア国民投票の影響は一時的にとどまり、ユーロは15年3月以来の安値から反発した。対円では1ドル＝113.81~82円、1ユーロ＝122.46~53円で取引された。5日、NY原油（WTI）はOPECが10日のウイーン会合に非加盟国14ケ国を招待したと伝えられ、1年4ケ月ぶりの高値、バレル51.79ドルで取引を終えた。5日、NY金は小幅安オンス1，174.00ドルで取引を終えた。

6日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でドイツZDFは「イタリア国民投票でレンツィ首相が掲げた憲法改正案をイタリア国民の60％がノーで答えた。イタリア政治を改革するチャンスを逃がした。国民は政府の権限が大きくなりすぎることを嫌った。街の声は分かれている。一方、EUは今回のイタリア国民投票の結果で他のヨーロッパへの波及を懸念している。イタリア第３位の銀行破たんから金融危機に発展することを警戒している。EUにとってレンツィ首相の辞任表明は打撃となる。メルケル首相は、イギリスのEU離脱表明以降、フランス、オランド大統領、イタリア、レンツィ氏と連携を強化してきていた。オランド大統領は既に来年の仏大統領選に出馬しない。ただ、一人残されるメルケル首相の再選は間違いないと見られている。」と伝えた。

6日朝放送の韓国KBSは「朴槿恵大統領の態度表明が近い。12月9日予定の大統領弾劾決議の可決見込みは五分五分との見込みから議員300人の2/3確保のため与野党の駆け引きが活発化している。朴大統領退陣要求のデモは連日続いている。」と伝えた。中国CCTVは「5日、深圳・香港証券取引所の共同取引が始まった。ただ初日の取引は低調だった。既に上海・香港共同取引があるため深圳・香港取引の貢献度は少ない。」と伝えたあと「アメリカのトランプ次期大統領は台湾の蔡総統と電話会談を行った。「一つの中国」政策を守ることをアメリカに強く求める」と外務省報道官が語る様子を映していた。豪ABCは「ニュージーランド、キー首相の突然の辞任表明に豪州政界に波紋が広がっている。キー首相は8年間数々の成果を残してきた。8年間ニュージーランドはキー首相1人、豪州首相は4人交代した。キー首相はこれ以上家族を犠牲に出来ないと話した。」と伝えた。豪ABCは「ベネズエラが深刻なインフレに直面している。60％下げた原油安がベネズエラ経済を直撃した。通過安インフレで2年前と比べ物価は100倍になった。危機的状態だ。」と伝えた。

6日朝放送の英BBCは「EU離脱決定を政府は独自で行うことができると判断している。英高等法院は議会の承認を必要とする立場である。高等法院での審議が継続している」と伝えたあと英BBCは「イタリア国民投票結果でレンツィ首相が辞任する。第二次大戦以降イタリアの首相は63人、これはイギリスの4倍以上。イタリア国民はなれっこになっている」と解説していた。戦後4番目の長期政権の安倍首相が真珠湾を慰霊訪問と発表した。5日アメリカメディアではNYタイムズ、ワシントンポストは歓迎する記事を掲載した。（了）