大臀筋の検査(写真の方はスタッフで、モデルになってもらっただけです)
大腿内側が引き攣っている方が来ました。
仰臥になり、膝を立てて、片膝ずつ倒してもらうと、左膝は倒れますが、右膝は引っ掛かって倒すことができません。
一瞬、股関節や仙腸関節の問題と考えたのですが、きょうの実践塾のテーマである「新しい診断法」で、原因の特定をする事にしました。
両膝を立てて、両膝を左右に倒してもらい、引っ掛かりのある部位を七星論の脊椎七星配置に当てはめ、脊椎の何番が問題なのかを想定します。
そして、その脊椎の高さに背中から手を入れて、指で簡単な調整をします。
再び、両膝を立てて左右に倒してもらいます。
ちょっと倒れるようになりました。
しかし、私としては不満が残りました。
もっと倒れるものだと考えていたからです。
膝が倒れれば大腿内側の問題は解決されるからです。
そこで再び別の検査をすることにしました。
最初に腸腰筋(大腰筋と腸骨筋)を考えて、すでに腹部からそれらの筋を触って検査はしてありましたので、今度は大臀筋の検査をすることにしました。
上の写真のような動きをしてもらうわけです。
すると、片方の足の挙がりが悪い。
つまり、片方の大臀筋が弱化しているわけです。
不謹慎ですが「しめた!」と思いました。(笑)
そこで、そのまま腸骨と仙骨の調整をしました。
伏臥になったままの調整ですので、簡単に、短時間でできます。
その後、ビフォー・アフターのつもりで、再び仰臥になってもらい、「新しい診断法」で確認しました。
仰臥で両膝を立てて、左右に倒してもらうだけなのですが、左右とも倒れやすくなっていました。
このような場合は、たいていが股関節や仙腸関節の問題なので、股関節や仙腸関節を調整すれば治るのですが、この方は、かなり時間が経過してサビついたようになっていたので、必然的に大臀筋の過緊張が出てきたと思います。
仰臥になって、両膝を立てて、片足ずつ倒す検査で、片足が倒れにくいという場合、多くは骨格矯正鍼で簡単に治るのですが、年単位の時間が経過したのは、大臀筋にも影響が出てくるようです。
ちなみに、この方には、骨格矯正鍼は使いませんでした。
なぜですか?
「新しい診断法」に合わせた「手技での治療法」を使いたかったからです。(^_^;)
「新しい診断法」を始めてから、そんなに時間は経ってないのですが、この検査法があったおかげで、短時間に的確な治療をすることができました。
きょうの実践塾で、ひどい症状の人はいないと思いますが、新しい診断法を試せるぐらいの軽い症状の人は必ずいると思いますので、参加者の皆さんは、きっと目を凝らして見ると思います。