大変御無沙汰していますが、皆さんお元気でしょうか。今年は札幌も異常気象の影響で、寒波と例年に無い雪の降りかたで、札幌市内は降雪量が少なくて、南方向の山々にはドッサリとパウダースノーが降って、海外からのスキーヤーで連日の賑いを見せており、お陰で、小生の出番が増えて、体調を整えながら、頑張っている所です。
そんな訳で写真の送付が遅れました事お詫び致します。さてと、今年の雪まつりはあまり良い作品が無く、唯一国際コンクールでは、それなりの力作がそろいました。
優勝の「闘鶏」(タイ)、2位の「メドューサ」(アメリカ)、3位の「金魚」(マカオ)、4位の「渦巻き」(フィンランド)、力作は:インドネシア『ふたりの時」、オーストラリア「波と富士山」、その他ファイター入りした「清宮君」等でした。
ついでに、マンション隣の小学校でのスキー授業風景もご覧下さい。
以上です K.T.
そんな訳で写真の送付が遅れました事お詫び致します。さてと、今年の雪まつりはあまり良い作品が無く、唯一国際コンクールでは、それなりの力作がそろいました。
優勝の「闘鶏」(タイ)、2位の「メドューサ」(アメリカ)、3位の「金魚」(マカオ)、4位の「渦巻き」(フィンランド)、力作は:インドネシア『ふたりの時」、オーストラリア「波と富士山」、その他ファイター入りした「清宮君」等でした。
ついでに、マンション隣の小学校でのスキー授業風景もご覧下さい。
以上です K.T.
村田晃嗣先生大いに語る
江嵜企画代表・Ken
村田晃嗣、同志社大教授による「トランプのアメリカと世界」と題する講演会が2月17日(土)午後1時半から神戸国際大学で開かれ楽しみにして出かけた。テーマ、講師ともに恵まれ会場は満席だった。会場の様子をスケッチした。講演とほぼ同時刻に演技が行われていた平昌五輪、フィギュアスケート男子シングルスで羽生結弦選手、金、宇野昌磨選手、銀とダブル入賞が講演後に事務局から紹介されるハプニングがあり、この日の講演内容も厳しく、いろいろな意味で会場は大いに盛り上がった。
「日本の人口は歴史に例を見ない速さで減少している。現在日本は、合計特殊出生率、男女2人で1.44である。計算上日本に2050年、あと32年で2,700万いなくなり1億切る。これは今380万の四国4県 の人口分が7年置きにひとつずつ消えてしまう勘定だ。自分も含め会場の皆様もおられないと思うが、2100年には6,000万になる。短期間に余りに急激に人口が減るということを日本人は体感できないでいる。」と村田先生は口火を切った。
日本は明治維新からちょうど100年目の1968年にドイツを抜いてGDP世界第2の経済大国となった。国土面積37万㎢、中国の1/25.人口は1/10に過ぎない。まさに奇跡である。その中国は辛亥革命から100年目に当たる2011年に日本を抜いて世界第2の経済大国になった。中国はGDP拡大を続けている。日本は横ばいである。中国の国防費はGDPとともに拡大している。あと12~13年で日本の11倍に達するとみられている。日本の国防費はGDPの1%で5兆円であるが1兆増やすことができない。
「10年前の2008年にアメリカをリーマンショックが襲った。その年中国では北京オリンピックが開催された。リーマンショックの中国への打撃は比較的軽微だった。日本は東京オリンピックから世界の大国に成長していった。中国は北京オリンピックからアメリカに伍した力をつけ今抜こうとしている。特に国防費にそれが目立つ。一方、アメリカは力を失っている。リーマンショックがアメリカに与えた影響は大きい。そこにトランプ大統領が登場した。」
「アメリカではリーマンショックの反動で、アメリカ最初の黒人大統領,オバマ政権が誕生した。そして昨年、2017年、オバマ政権の反動としてトランプ大統領が誕生した。いまアメリカは完全に分断状態にある。」「2018年11月6日に米国で中間選挙がおこなわれる。中間選挙では上院の1/3に当たる34人と下院435全員が改選される。現状、上院は共和51、民主49と僅差、下院は共和239、民主193で共和優位だが選挙結果次第で逆転の可能性がある。米大統領の仕事は議会の承認次第である。その意味で米中間選挙の行方は見逃せない」と話した。
「今一つトランプ大統領の命運は①米国経済がこの先うまくいくか、②ロシア疑惑捜査進展いかんにかかっている。いまのところ経済がうまくいっているがその中でもトランプ支持率は30%台である。ロシア疑惑捜査の進展いかんではトランプ大統領が弾劾される可能性が残る。ただ弾劾には議員の2/3の賛成を必要としている。中間選挙の日は法律で決まっている。日々の動きは当然大事だが、特にスケジユールがどう決まっているかを念頭においておくと物事がより分かりやすい。」と村田先生は話した。
「スケジュールが決まっていることで言えば日本はどうか。安倍政権が立憲民主党の敵失で、あくまで私見だが、しばらく安定が予想される。それまでに安倍首相は憲法改正を進める。来年になると今上天皇ご退位、元号改正、6月参院選挙、サミットなど変更できないスケジュールが目白押しだ。2020年東京五輪が決まっている。安倍首相は自民党総裁選をクリアしたあとリタイヤしてキングメーカーとして自らの権力維持を考えている」と村田先生は話した。
中国と日本の関係について村田先生は「中国は安倍政権はしばらくは安定しているとみている。だから今は日本にあれこれ注文を付けてこない。中国は北朝鮮の将来をはるかに心配している。朝鮮半島で混乱が起きれば難民が大挙押し寄せてくる。それだけは何としても阻止したい。」と話した。「北朝鮮は日本にばかり向けてミサイルを飛ばしているといわれる。中国にもロシアにも当然グアムにも撃てないからだ。グアムに向けて撃てば即戦争になることを北は知っている。非核化を認める考えは北には全くない。アメリカとの関係回復をひたすら期待している」と村田先生は話した。
朝鮮半島情勢の悪化は38度線を介して50キロの間に韓国人2,200万が住んでいる。50キロといえば神戸から大阪梅田の距離だ。ソウルだけで1,300万生活している。米軍4,900人、家族軍属入れると2万、日本人も韓国駐在員、有事の際滞在する観光客入れて最低2万の日本人の人が危機にさらされる。日本政府は有事の際の日本人救済策を検討に入った。しかし、自衛隊の艦艇はソウル含め韓国の港に入れない。日本ができることは米艦艇で対馬に移した後になる。世の中にはいろいろおっしゃる方はおられる。裏付け、行動が伴わない」と村田先生は話した。
「日本のことは日本で守れという。その際、海上保安庁を活用せよという。日本には6,000の島がある。海上保安庁の年間予算は2,100億円。これは東大の年間予算とほぼ等しい。お金の裏付けがなければ物事すべて動かない。尖閣を守れだけでは前へ進まない」と村田先生は話した。
1時間半の村田先生の講演を1枚2枚の紙数では書き切れないことを白状する。素晴らしい機会を用意いただいた神戸国際大学にひたすら感謝である。(了)
この「診断即治療」は、 FC2ブログ にも転載しています。
写真① 変則的な背部兪穴の使い方
写真② 治療中に出た背中の斑点(黄色で囲んだところ)
全身にあるツボは、WHOの定義では361となっていますが、実際に臨床で使われているツボの数は数えることができません。
たとえば、写真①の変則的な取穴などもあるからです。
ですから鍼灸師は、自分が納得したツボを多く用いているはずです。
2月25日の臨床実践塾 の第一部は、矢田部雄史先生(大阪医療学園講師)が担当するのですが、矢田部先生は学校でも経穴を教えていますので、わかりやすく解説してくれます。
テーマは、「査穴の取穴とその使い方」になっています。
矢田部先生がどのように展開させていくかは聞いていませんが、臨床では「陰査穴」の代りに「陽査穴」を使ったりしますので、きっと面白い展開になると思います。
それで、私も補佐として入る予定ですが、私は「そのツボは正しいですか?」を内心のテーマにしています。
どういうことかと言いますと、何年か前に、背部兪穴に疑問を持つことがあり、何とか実験で検証することはできないかと考えたことがあります。
それはこうです。
たとえば、背部兪穴には「心兪」、「肺兪」、「肝兪」、「脾兪」、「腎兪」、「大腸兪」などと、対応するだろう臓腑の名前が付けられています。
しかし、「それらのツボに刺鍼して、ほんとに効果があるのだろうか?」と考えた人は私だけではないはずです。
ですから、「どのようにすれば効果があるということを証明したらいいのだろう」と考え、考えた方法を臨床実践塾で公開実験して見てもらったのです。
すると、私が仮説を立てたように、ツボの名前は、背部兪穴と臓腑との対応が間違っているのもあったのです。
そのとき、実践塾に参加している半数は信じ、半数は疑心で見ていました。
それはそうだと思います。
今まで信じて使っていたツボが、そうではなかったとなれば、間違いをしていたという事になるので、それは認めたくはないはずです。
ですから、暫くその実験については触れないようにしてきました。
もし、それを信じるとすれば、自分自身の過去も否定しなければならないので、非常に苦しんだはずです。
それは私も一緒です。
自分を否定することがどんなに辛いものかもわかっているつもりです。
しかし、実験で証明するというのは、「間違いを改める」という「革新」です。
間違っていると思われることがあれば、実験で検証して、どちらが正しいのかを決めたらいいと思うわけです。
「あの本にそう書かれていた」とか、「あの先生がそう言っていた」という裏付けのない話ではなく、「私たちがこのように実験したらこのようになった」という強い証明が必要だと思うのです。
たとえば、写真②をみてください。
黄色で囲んだところに鍼はしていませんが、刺鍼後のような斑点が出ています。
不思議ですねー。
最初にこのような反応を見たときには、
「何だろう。昔の人は、このような斑点を見てツボを決めていったのだろうか。いやいや、これだと体の半分にしか現れないので、そうではないだろう」などと考えました。
それから、年に1~2人ぐらにそのような反応を見たので、そのような反応の出る方々の共通点を考えるようになりました。
この半年ぐらいの間にも、このような斑点の出た人が2人いました。
そして、「これではないか」と思われることが見つかったのです。
しかし、数人の臨床で「原因はこれだ!」という薄っぺらいことは言いたくないので、(実践塾ではお話しますが)、ここでは控えておきます。
今度の臨床実践塾では、このような実験もしていきます。
何のために?
この、「鍼を使っての実験方法」を考え着くまでには、いろいろな試行錯誤があり、やっと見つけた実験方法ですので、「発想転換」の図り方も学んでほしいと考えるからです。
※ 私の知る限りでは、このような実験方法を使った証明は(私が公開する前には)ないと思います。
写真① 変則的な背部兪穴の使い方
写真② 治療中に出た背中の斑点(黄色で囲んだところ)
全身にあるツボは、WHOの定義では361となっていますが、実際に臨床で使われているツボの数は数えることができません。
たとえば、写真①の変則的な取穴などもあるからです。
ですから鍼灸師は、自分が納得したツボを多く用いているはずです。
2月25日の臨床実践塾 の第一部は、矢田部雄史先生(大阪医療学園講師)が担当するのですが、矢田部先生は学校でも経穴を教えていますので、わかりやすく解説してくれます。
テーマは、「査穴の取穴とその使い方」になっています。
矢田部先生がどのように展開させていくかは聞いていませんが、臨床では「陰査穴」の代りに「陽査穴」を使ったりしますので、きっと面白い展開になると思います。
それで、私も補佐として入る予定ですが、私は「そのツボは正しいですか?」を内心のテーマにしています。
どういうことかと言いますと、何年か前に、背部兪穴に疑問を持つことがあり、何とか実験で検証することはできないかと考えたことがあります。
それはこうです。
たとえば、背部兪穴には「心兪」、「肺兪」、「肝兪」、「脾兪」、「腎兪」、「大腸兪」などと、対応するだろう臓腑の名前が付けられています。
しかし、「それらのツボに刺鍼して、ほんとに効果があるのだろうか?」と考えた人は私だけではないはずです。
ですから、「どのようにすれば効果があるということを証明したらいいのだろう」と考え、考えた方法を臨床実践塾で公開実験して見てもらったのです。
すると、私が仮説を立てたように、ツボの名前は、背部兪穴と臓腑との対応が間違っているのもあったのです。
そのとき、実践塾に参加している半数は信じ、半数は疑心で見ていました。
それはそうだと思います。
今まで信じて使っていたツボが、そうではなかったとなれば、間違いをしていたという事になるので、それは認めたくはないはずです。
ですから、暫くその実験については触れないようにしてきました。
もし、それを信じるとすれば、自分自身の過去も否定しなければならないので、非常に苦しんだはずです。
それは私も一緒です。
自分を否定することがどんなに辛いものかもわかっているつもりです。
しかし、実験で証明するというのは、「間違いを改める」という「革新」です。
間違っていると思われることがあれば、実験で検証して、どちらが正しいのかを決めたらいいと思うわけです。
「あの本にそう書かれていた」とか、「あの先生がそう言っていた」という裏付けのない話ではなく、「私たちがこのように実験したらこのようになった」という強い証明が必要だと思うのです。
たとえば、写真②をみてください。
黄色で囲んだところに鍼はしていませんが、刺鍼後のような斑点が出ています。
不思議ですねー。
最初にこのような反応を見たときには、
「何だろう。昔の人は、このような斑点を見てツボを決めていったのだろうか。いやいや、これだと体の半分にしか現れないので、そうではないだろう」などと考えました。
それから、年に1~2人ぐらにそのような反応を見たので、そのような反応の出る方々の共通点を考えるようになりました。
この半年ぐらいの間にも、このような斑点の出た人が2人いました。
そして、「これではないか」と思われることが見つかったのです。
しかし、数人の臨床で「原因はこれだ!」という薄っぺらいことは言いたくないので、(実践塾ではお話しますが)、ここでは控えておきます。
今度の臨床実践塾では、このような実験もしていきます。
何のために?
この、「鍼を使っての実験方法」を考え着くまでには、いろいろな試行錯誤があり、やっと見つけた実験方法ですので、「発想転換」の図り方も学んでほしいと考えるからです。
※ 私の知る限りでは、このような実験方法を使った証明は(私が公開する前には)ないと思います。