NYダウ、乱高下の後、330ドル高で取引を終える、一方、平昌五輪開幕、対北朝鮮政策で米国と温度差鮮明と韓国KBS伝える（学校で教えてくれない経済学）

「週末9日のNYダウは一時500ドル下げたあと330ドル高、一日の値幅ではこの日の安値から1000ドル動き、24,190ドルで取引を終えた。株価の方向感が依然見えない。S&P500平均指数でみればこの日1.4％上げたが週間では5.4%下げた。10年物米国債は売られ利回りは2.85％へ上昇した。恐怖指数VIXは一時40ポイントまで上昇したあと下げたが30ポイント台と高い。」と10日付けブルームバーグ電子版でSarahPonczek記者、RandallJensen 記者が書いた。上下両院でつなぎ予算が可決し一部政府機関閉鎖は回避されたが株価に目だった反応はなかった。NY原油（WTI）は　バレル59.20ドルと一つの節目である60ドルを割り込んだ。NY金は小幅安、オンス1,313.10ドルで取引を終えた。

9日のNY外為市場では1ドル＝108.78円、1ユーロ＝133.30円で取引された。黒田日銀総裁続投のニュースには目だった反応はなかった。10日付けブルームバーグ電子版でJacobBoume記者は「NY外為市場では、週間で見れば、株は乱高下したが静かな動きに終始した。9日、ドルは一時、1ドル＝108.05円まで売られたあとドルが対円で買い戻された。ドルは対ポンドでも上昇した。英国のEU離脱のEU側の責任者ミシエル・バルニエ氏が「英国は2年間の移行期間の条件に反対を続けている。このままではEUは英国との離脱交渉で合意できない」と語った後ポンドは下落に転じた。」と書いた。10日朝放送の英BBCは「英国のEU離脱後の移行期間について北アイルランドとの国境検査をめぐり改めて問題化している。デイビス離脱担当相とEUバルニエと話し合いが不調に終わった。」と伝えた。英国のEU離脱問題は在英日本企業にも関わる問題で目を離すことが出来ない。

9日夜、平昌五輪が始まった。10日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で韓国KBS、香港TVB,シンガポールCNA,ロシアTV,英BBC,ドイツZDF,フランスF2それぞれ詳しく報道した。韓国KBSは「ピョンチャンに平和の鐘が鳴り響いた。開会式は伝統と現代が調和した。南北統一の旗を持って南北合同の代表団は行進した。韓国は平和を実現するというメッセージを世界に送った。92の国と地域が参加した。文韓国大統領は力強く開会を宣言した。」と伝えた。韓国KBSは「開会式の前に五輪外交が展開された。レセプションで文大統領と朝鮮第２位の金永南常任委員長と同席した。テーブルを同じくした安倍首相と金永南氏と言葉を交わした。ペンス米副大統領は言葉を交わさず5分で退席した。北への姿勢で大きな違いが見られた。」と伝えた。韓国KBSは「文大統領は安倍首相と会談した。慰安婦問題は国内の賛成が得られないと文大統領は語った。」と伝えた。

10日朝放送の中国CCTV,東方衛視は「台湾花蓮地震でカナダ人2名の死亡が確認され犠牲者の数は12人となった。地震発生後72時間が経過した。ホテルに閉じ込められたまま中国人家族5人と連絡がとれていない。」と伝えた。10日朝放送のドイツZDFは「SPD党首を辞任後、外相就任を受諾したシュルツ氏が9日に党内の猛反発を受けSPD党大会を控えて外相就任を辞退。」と伝えた。独総選挙後4月経過。新政権の行き先が見えない。（了）