おなじみS病院玄関ホール
江嵜企画代表・Ken
年が明けてもほぼ週1のペースで神戸市内のS病院皮膚科に通院している。光照射治療を受けているが所詮対症療法、目に見えた成果は出ていない。
処方される軟膏は、全身と痒い箇所限定用にわけて2種類処方されている。先週から整腸剤として食前と寝る前に飲むよう漢方薬を処方された。
皮膚の炎症は身体の中からの信号と言われている。主治医もそれは先刻ご承知である。その都度、患者の症状を見ながら処方されておられる。患者のことを英語ではギリシア文字に起源を持つ、Patientと書く。辛抱するという意味である。辛抱強く病気と付き合っていけとの思し召しなのだろう。
先の治療が終わると病院カウンターにある支払いコーナーで順番を待つ。その間、15分程度かかる。清算手続のあとは当病院前の薬局に出向き薬剤を受け取るが通常30分待たされるが格好のスケッチタイムとなる。待ち時間が苦にならないのは、スケッチの効用かもしれないと自画自賛している。
当病院の玄関ホールの正面にはステンドグラスが控えている。おなじみの風景だが座る場所によって景色はその都度変わる。目の前の風景をこの日は右から描きはじめ、最後にステンドグラスをいれて予定時間の30分でラフに収めた。
出来たスケッチ画のコピーは主治医のI先生にお渡ししている。「汚い病院をきれいに描いていただいてありがとう」と言われるので恐縮している。褒められれば豚でも木に登るという。凝りもせず描いてはI先生にスケッチコピーをお渡ししている。
この日はしばらく時間が経過したということで、血液検査を指示された。前回は亜鉛不足を指摘されそのための錠剤を飲んでいる。
当病院の採決コーナーは皮膚科の目の前にある。採決の前に診察券を入れると番号が出てくる。採決の後止血のために5分ほどしっかり押さえてくださいと係のご婦人の看護師さんに指示された。
物はついでと「コロナウイルス感染者はいまのところ兵庫県はゼロですが」と水を向けた。当の看護師さんは「今のところはそうですが、必ず出てくるとおもいますよ」と小声で話された言葉が印象に残った。
後日、3月1日、兵庫県にコロナウイルス感染者が初めて出たと報道された。先の看護師さんのお見通しどおりの展開になり正直驚いている。
高齢者から順番にお呼びがかかっている。コロナウイルスに限らない。病気になれば、一番迷惑をかけるのは家族である。免疫力をつけてコロナさんに「拿捕」されないようにしないといけないと、改めて心している次第である。(了)