バイデン候補、スーパーチューズデーで大きくカムバック、ＮＹダウ、1,173ドル高、株価は全てでないが人の心の鏡である(学校で教えてくれない経済学）

「スーパーチューズデー民主党大統領候補予備選でバイデン氏が多くの州でサンダース氏をリード、4日のNY株大幅反発,へルスケア銘柄が上げ相場をリード」と4日付けNYタイムズ紙電子版が伝えた。4日付けWSJ紙電子版は「①コロナウイルス感染落ち着く、②景気刺激策が支援、③バイデン氏、スーパーチューズデーで勝利を受けて米株大幅反発」と伝えた。4日付けブルームバーグ電子版は「バイデン氏、スーパーチューズデー予備選で黒人票をつかみ民主党代表争いに残る。一方、ブルームバーグ氏は振るわず大統領選からの離脱を4日、表明した。ブルームバーグ氏はスーパーチューズデー、米14州民主党予備選関連で2ケ月でテレビコマーシャルなどで2兆ドル(210兆円)使った。1票100ドルに当たるが、成果を上げることが出来なかった。」と伝えた。

4日付けロイター電は「4日のNY市場はバイデン氏のスーパーチューズデー勝利を歓迎、ダウは、27,090ドル、1,173ドル、4.5％高、ナスダック、9,018,3.9%高、S&P500,3,130,4.2%高と揃って値上がりした。安全資産として米債券が買われ、米10年債利回りは0.99％へ下落した。ドルは一時、1ドル＝106.98円まで売られたが、米株急反発のあと買い直され、1ドル＝107.50円まで戻した。対ユーロ、対英ポン出で日本円は、1ユーロ＝119.70円、1英ポンド＝138.34円とほぼ変わらず。NY原油（WTI）はバレル47.13ドルと小幅安、NY金はオンス1,638.15ドルと小幅に上げた。」と伝えた。

4日付けヤフーファイナンス電子版によれば「アップル、302ドル、4.6％高、ダウを91ポイント押し上げ、マイクロソフト、170ドル、3.7%高、同40ポイント押し上げた。この日相場全体を大きくリードした保険会社、ユナイテッドヘルスが289ドル、10.7％急騰、一銘柄でダウを189ポイント押し上げたことがこの日のハイライトを演じた。メディアケア・オールをぶち上げたサンダースが勢いを失った。一方、穏健派バイデンが大統領民主党候補にカムバックした。いまや民主党候補者選びはトランプに勝てる大統領は誰かに絞られている。サンダースではトランプに勝てないとのムードが高まりを見せつつある。スーパーチユーズデーの数日前に指名候補を争っていた38歳の若手候補とクロブッシャーの二人がサウスカロライナで敗北宣言、バイデン氏支持に回ったことも大きくバイデン優勢への流れを作った。ユナイテッドヘルス株急騰にそれが素直に現れた。」と書いた。

閑話休題。3月4日夜のBS読売テレビ「深層」「コロナウイルスと米大統領選」をテーマにした討論で司会者の「株価がコロナウイルスと米民主党予備選で乱高下している」と水を向けたところ元駐米大使の某氏が「株価は投機的だから参考にならない」と応じていた。それなら「誰が民主党の候補に選ばれますか」と聞いたら「それは分かりませんよ」と答えたのには呆れた。評論家や識者と称する人はお金を貰って番組に出ている。群盲象をなでるという諺がある。こちら神戸もイベント停止、不要不急の外出を控えるようにという話が独り歩きしている。現実に日々商売をしている人の立場で物を言う人が今こそ求められる。(了)