1月米雇用増加で利上げ懸念強まり、ダウ小幅安、一方、北京冬季五輪開催、中露緊密関係をアッピール、ロシア、中国に天然ガス供給締結とシンガポールＣＮＡ（学校で教えてくれない経済学）

1月の米雇用数が予想15万増を上回る46.7万増と米労働省は4日、発表した。11，12月データが上方修正された。米FRBによる利上げ観測が強まり債券が売られ米10年債利回りは一時、1.93%を超えた。NY市場は利上げ懸念ではじめ売られた。ダウは一時200ドル近く上げたがあと引けにかけて戻し、21ドル、0.06%安の35,089ドルで取引を終えた。Ｓ＆Ｐ500は4,500、23ポイント、0.52%高、ナスダックは14,098、219ポイント、1.58%高で取引を終えた。個別銘柄ではダウではゴールドマンサックスが367.60ドル、2.43%高と１銘柄でダウを57押し上げ、金融株高をリードした。ナスダックでは時間外で昨日、好調な業績を発表したアマゾンが3，152.79ドル、13.54%高と反発、ナスダックを引き上げた。

恐怖指数VIXは23.22と4.64%下落、米10年債利回りは1.9116%へ上昇。ＮＹ外為市場では1ドル＝115.20円、1ユーロ＝131.91円、1英ポンド＝155.80円で取引された。NY原油はWTIがバレル91.95ドル、北海ブレントは同92.78ドルと続伸。世界の原油需要は改善する。一方、原油生産は増加しないとの見方が背景にある。日本では石油元売りに上限を決めてガソリン急騰を抑える支援を実施したが所詮は弥縫策。値上がりの勢いは止まらない。NY金はオンス1，808.90ドル、ビットコインは4万1，556ドルで取引された。

「① 4日、北京冬季五輪が開催された。習プーチン両首脳が会談、西側のNATO拡大を批
判、プーチン露大統領は中国に新たに100億㎥の天然ガス供給契約を発表、両国の緊密さをアッピ。②日本の岸田首相は4日、日本の貿易が過度に中国に過度に依存している。ノートパソコンは99%、携帯電話機76%と特に高い。」と5日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」でシンガポールCNAは伝えた。ドイツZDFは「①第24回北京冬季五輪が新型コロナ感染拡大の中厳重な監視体制の中で始まった。既に4日現在、五輪関係者含め300人以上のコロナ陽性者が確認されている。開会式前に習プーチン会談が開かれ、西側に向けて両国の緊密関係をアッピール、一方、西側のNATO拡大の動きに激しく「反対した。②ドイツの4日の新型コロナ感染者数は24万2，838人、1週間前と比べ5,889人増加した。感染者の内、青少年の比率が急拡大、陽性者の5%を占めた」と伝えた。

フランスF2は「北京冬季五輪が厳しい国家管理下で2008年の夏季五輪と同じ会場で当時1万4,000人を3,000人に規模を大幅に縮小して始まった。セレモニーは若者に光を当てた。一方、アスリートは1日2回のＰＣＲ検査を鼻と喉奥深く差し込まれて行われる。」と伝えた。ロシアテレビは「北京五輪開催の前日、プーチン大統領は習国家主席と会談した。中国への天然ガス供給含め覚書に調印した。両国の貿易額を現状年間400億ドルを2,000億ドルへ拡大される。」と伝えた。トルコテレビは「エルドアントルコ大統領はウクライナを訪問、支援を約束した。西側とロシアとの橋渡しを確約した。」と伝えた。

日本でも新型コロナ感染者が急拡大している。免疫力を付けて凌いでいきたい。（了）