NY株、2日続きの買い戻しでダウ、S&P500,ナスダック共に上昇、一方、習、プーチン電話会談が25日行われ、ロシアはウクライナ侵攻の理由を説明、中国は国連を核とする国際秩序を守ると表明と中国国営放送
(学校で教えてくれない経済学)
NYタイムズ電子版は25日「①ウクライナ首都キエフがミサイル攻撃され、ゼレンスキー、ウクライナ大統領は国民に国土防衛を呼び掛けた、②EUはプーチン、ラブロフ両氏に制裁を課し、米国が追随すると発表した、③バイデン米大統領は長期空席になっていた米最高裁判事後任に黒人女性、ケンタンジ・ブラウン・ジャクソンを指名した。共和党議員のほとんどが非承認と見られる、④米国はロシアのエネルギー企業に対する制裁に消極的態度を維持している、⑤プーチン、ゼレンスキー和平協議期待から25日、NY市場で500種平均株価指数が2.2%上昇、週間下げ分を帳消しにした、⑥25日、米国の1週間移動平均の新規コロナ感染者数は7万2,754人、65%減、死者数は1,868人、27%減少した。」と伝えた。
週末、25日、NY市場はダウが34,058ドル、834ドル、2.51%高、S&P500は4,384へ95ポイント、2.24%高、ナスダックは13,694と221ポイント、1.64%高で取引を終えた。個別銘柄ではユナイテッドへルスが475.75ドル、4.30%高、1銘柄でダウを130ポイント押し上げた。ゴールドマンサックス、350.12ドル、2.92%高、1銘柄で65ポイント押し上げた。ナスダックではグーグル、2,690.39ドル、1.39%高、アマゾン、3,5707.70ドル、1.61%高でナスダック高をリードした。2日続いた買い戻しの動きが何を意味するか興味がある。
恐怖指数VIXは27.59と9.00%低下、米10年債利回りは一時、2.011%まで上昇のあと1.963%へ低下した。NY外為市場では1ドル=115.53円、1ユーロ=130.23円、Ⅰ英ポンド=154.96円で取引された。ロシアルーブルは前日1ドル=89.60ルーブルと過去最安値まで下げたが25日、欧米の対ロシア制裁措置として国際ドル決済場のSWIFT遮断が見送られたことから1ドル=84.70ルーブルまで戻したと25日、ブルームバーグ電子版が伝えた。NY原油市場でWTIがバレル91.93ドル、0.95%安、北海ブレントは同94.51ドル、0.95%安で取引を終えた。NY金市場はウクライナ状勢緊迫化でオンス1,900ドルを超えたが、警戒感がやや後退、オンス1,890.60ドルへ下落した。25日、ロイター電子版はウクライナ状勢の先行きを楽観視するのは時期尚早だとの専門家の見方を紹介した。ビットコインは3万8,880ドルで小幅に値上がりして取引を終えた。
26日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で中国CCTVは「25日、習近平国家主席はプーチン露大統領と電話会談を行った。習主席はプーチン氏に北京冬季オリンピックへの出席に感謝を述べた。プーチン氏は北京冬季五輪成功に祝意を伝えた。プーチン氏はNATOがロシアの立場を無視、ロシアとの約束を反故にしたとウクライナ侵攻の根拠を伝えた。習主席は中国の立場は世界の友好、平和、領土の保全原則の尊重である。国連憲章を守り国際秩序を断固擁護すると述べた」と伝えた。上海、東方衛視は「香港で25日、1日当たりの新型コロナ新規感染者数が初めて1万人を超えた。47人が死亡した。隔離箇所を8箇所増やした。重傷者患者数は2万1,000人に達した。」と伝えた。中国が香港でのコロナ感染拡大に神経質に反応している。併せてロシアのウクライナ侵攻への中国の対応が注目される。(了)