「 酒ばやし」店内風景
江嵜企画代表・Ken
お馴染の「酒ばやし」(神戸酒心館)へ家族と出かけ、ひと息ついたところで店内風景をスケッチした。
この日は新年初日だったが、家族づれ含め大勢の客が特別に用意された正月メニューを楽しんでいた。
この店が客筋がいいのは大声で我がもの顔で喋りまくる人がいないことで良く分かる。さすが創業宝暦元年(1751)の清酒「福寿」の伝統が客選びするのかもしれない。
料理はそれぞれに好みがあるが、どちらかと言えば薄味なのが好ましい。お値段は、夜のメ二ユーは多少値が張る。しかし、お昼は当店お薦めの2,650円の「みかげ」を頼めば堪能する。
客もそのあたりは心得たもので、それとなく周りを見ても「みかげ」が多い。これも客に一元さんが少ない証であろう。
お酒も好みがある。この日はにごり酒をグラスで注文した。あらかじめ断った上だが、酒をなみなみと注いでくれるのが日本酒大好き人間にとってはたまらなく魅力である。
庭も落ち着いた雰囲気なので気に入っている。季節折々の花を楽しめる。この日は寒椿と思われるが今を盛りと咲いていた。名物のしだれ桜も枝の先をよく見れば春の準備に入っているのがわかった。
庭の突きあたりに売店がある。添加剤を使わないのが売りで、舌に優しい商品を用意している。食事の後、買い物する客人が結構多い。
喧騒を避けてのひとときを過ごす場所として神戸市内のオアシスのひとつかもしれない。(了)